犬の螺鈿カリンバ 5月20日

DIY・手作り

出逢った生き物

朝一番で実家の庭の草刈り。昨日の大雨で地面が柔らかくなり、まさに「草刈り日和」。草刈り機で茎を切るよりも根を抜いたほうがいいに決まっている。ジッジッと根こそぎ抜ける。それでもドクダミはちょっと手ごわい。

手作業だからこそ刈ってしまわずに出会えた植物。山芋の蔓があちこちに。山芋の実「むかご」を楽しみにしよう。フキもある。佃煮に持ち帰る。そして見つけたのが、このモミジ。盆栽みたいでいいじゃないですか。

山芋はおそらく、地続きの官地(地中)で日々成長しているのだと思う。官地というのは、近隣住民が草刈などの管理をすることで、その使用に公が目をつぶっているところが多い。

しかし官地ゆえ、隣家に山芋を掘られてしまう可能性もある。かつてその官地では、母が果樹を植え管理して収穫を楽しみにしていたが、隣家の人が丸ごと持ち去るため、ついに母の堪忍袋の緒が切れ、果樹を伐採してしまったことがあった。おそるべし隣人である。

螺鈿カリンバ

尻尾を割らずに白チョウ貝からミニチュアダックスを切り出すことができた。次の関門は、木を削って切り出した貝を嵌めることだ。

切断面を斜めにする必要がある。斜めに糸鋸を引くか、切り出し後で斜めに削るか(下面を上面よりも小さくする)。後者を選んだが、ヤスリで力をかけるのが怖く(割れ)、根負けもして、少し削ったところで「よし」にしてしまった。

そうして掘っていると隙間ができてしまう。多少の隙間はやむを得ないがどうだろうか…。

隙間は埋めるしかない。漆、米糊、木粉、麻を混ぜた「刻苧・木屎(こくそ)」を充填する。固まると少し収縮する。デコボコは後でサンドペーパーで平らにする。耐水800番くらいから細かくしていこうか。

漆風呂に入れ固まるのを待つことにする。貝の下側にも、接着剤兼クッション材として刻苧を敷いているので固まるまでには通常(1日)の何倍かの時間をかけることにする。下側の刻苧が固まっていないと、後の工程で上から力をかけた時に割れる可能性がある。

このカリンバの材は胡桃。硬くてキメが細かく、木目も綺麗だ。これまでで最高の音が出るような気がしている。

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