もくじ
木を削って貼り合わせる
うじくん
本によって書いてあることチョット違うけど、まぁやってみましょう
- 無垢板を使いたかったけれど、万年筆にちょうどよい大きさのがなかったので合板でよしとします
- 合板の方が経年による反りが少ないのではないかな…
うじくん
今回の漆は何度も塗っては研ぎ木目消えちゃうからを気にすることないんじゃない?
木の継ぎ目の隙間を埋める
- 同量の「生漆」「上新粉で作った糊」「木材の粉」をヘラで練って混ぜます。「木材の粉」はネットで買ってしまったけれど、木材をのこぎりでひいた時の粉で十分な感じ。
- さらに麻布(無かったので100均麻ひも利用)を細かく切ったものを練りこみ「こくそ」という充填剤をつくります。
- 「こくそ」をヘラで継ぎ目の隙間に埋め込み、常温で1日乾燥させてから、カッターナイフで出っ張ったところを削り落とします。
- サンドペーパー(240番くらい)で研いて、出っ張りがなくなるようにします。
うじくん
こんなに黒くなっちゃってだいじょうぶかねぇ
漆風呂(蒸し風呂)を用意する
- プラスチックの衣装ケースに濡らしたタオルを敷き、箱を乗せる土台を置きます。
- 土台にコップを使いましたが、コップの淵の丸い跡が箱に残ってしまうのが気になりました。最終的には問題ない感じでしたが。
- 本には「温度25度以上、湿度90%以上がベスト(18度以上、70~80%ぐらいでよい)」とあり、70%でも翌日には乾いていました。
うじくん
木の土台売ってますけど、自作できそうです
漆を塗る(木地固め)
- 生漆を刷毛で塗り、木地に漆をたっぷり吸わせます。
- 漆をウエスで拭き取ります。最もきれいに仕上げたい部分を最後に行うのがよいようです。
- 漆風呂に入れて1日乾燥させます。
うじくん
こんなに汚くてデコボコしていて…すでに大失敗かな…
ハチ錆漆を塗って木の表面のデコボコを埋める
- サンドペーパー400番で研ぎ、粉をウエスで拭き取ります。
- 常磐の上で砥の粉と水を混ぜて練り、マヨネーズくらいの柔らかさにします。
- これに2割ほどの米糊と生漆を練りこみ「ハチ錆漆」というものをつくります。
- 刷毛で「ハチ錆漆」を塗り、他の面の塗りに移る前にウエスで拭き取ります。
- ウエスできれいに拭き取って、蒸し風呂に1日入れます。
うじくん
これ、直ぐに拭き取らないと固まってしまって大変なことになります
過去に何度も失敗し、その時はサンドペーパーで研ぐ羽目になりました
漆を塗って木の表面を固める
- 刷毛で生漆をたっぷり塗って染み込ませ、木の表面を固めます。
- ウエスで拭き取り、ティッシュで拭き取り、漆風呂に1日入れます。
「タンポ」に少量の漆をつけて拭く(拭き漆)
- 「タンポ」(綿を小さく切って、頭が2センチくらいのてるてる坊主)をつくります。
- 「タンポ」の中身は、ティッシュを小さく四角く折りたたんで、サランラップなどで包んだもの。サランラップなどで包まないと、ティッシュが漆を大量に吸い込んでもったいないからです。
- 生正味漆を「タンポ」に少量つけ箱を拭きます…ということになっていますが、生正味漆は高価なのでもったいなくて使えず、生漆をつけて拭きました。
- 塗り終わったらティッシュペーパーで拭き取り、1日漆風呂に入れます。
- この拭き漆を3回行います。
うじくん
ほんとに3回も拭かなくちゃいけないのかなぁ…
塗ったものを直ぐに拭き取っちゃって、もったいないし意味があるのかなぁ…
筆で漆を塗る
- 定盤(私は厚いガラス板)の上に木地呂漆を出して、ヘラでよく混ぜます。
- 混ぜた漆を和紙で漉してゴミを取り除いてから筆で塗ります。漆風呂に1日入れます。
うじくん
ニスを塗ったような感じ
木目が出ていて これでおわってもいいじゃんと思ったけれど
触ってみるとザラザラ
耐水ペーパーで研ぐ
- 耐水ペーパー(1500番か2000番)に水をつけて研ぎます。埃の跡を消すくらいでよいのですが、沢山のゴミがついている感じがしたので、ついつい研ぎすぎてしまいました。
うじくん
木地が出ちゃってるところがあるじゃん
研ぎすぎだよ…でも触るとツルツルでいい感じ
模様をつけるための板をつくる
- 100均のアクリル板に蝶の形の穴を開けます。
うじくん
飼育したアゲハチョウの写真を縮小印刷して型にしてみました
アクリル板に漆をつける
- 肉付きがよくなるよう呂色漆に卵の白身を混ぜ、アクリル板につけます。
箱に模様をつける
- 漆がついたアクリル板を木に充てて剥がすと漆がついたところとそうでないところに模様ができます。
- 漆がついたところもデコボコしていて、このデコボコが模様になります。漆風呂に入れます(乾くまで3~5日)。
色漆を塗る①
- 色漆は漆に顔料を混ぜてつくりました。
- 漆風呂に1日入れます。
うじくん
色漆つくるのは大変
1週間ほどかかってしまう
これからは既製品を買おうかな
- 色漆はゆっくり乾かした方が明るい色が残りますが、どうしても暗い色になってしまいます。
色漆を塗る②(重ねる)
- 塗りたてはこんな感じですが…
- 漆風呂に入れて1日経つとやはり暗くなってしまった…
うじくん
暗い方が深みがあっていいんじゃないかな…と思うことにする
木地呂漆を塗る(重ねる)
- 木地呂漆を塗り漆風呂に1日入れます。
うじくん
うわ!こんなに暗い色になってしまってどうなるのだろう
砥石で模様を研ぎ出す
- クリスタル砥石、600番、800番、1000番と、研いでいきます。
うじくん
模様は出てきたけど汚いなぁ
「タンポ」に少量の漆をつけて拭く
- 「タンポ」に少量の生正味漆をつけて拭きます。
- 漆風呂に1日入れて乾燥させます。
うじくん
漆を塗ってちょっと綺麗になりました…でも艶がない
砥石で研いで艶を出す
- 1500番、2000番のクリスタル砥石で研ぎます。
うじくん
ちょっと艶が出て希望が湧いてきた
研ぐ⇒漆を塗る…を繰り返して完成
- 拭き漆を3回行い、胴摺粉と菜種油を混ぜた研磨剤を、消しゴムをくるんだカット綿で研ぎます。
- その後も拭き漆を3回行い、呂色粉と菜種油を混ぜた研磨剤を、消しゴムをくるんだカット綿で研ぎます。
- 最後に「タンポ」に漆をつけて拭いて、漆風呂に1日入れて終了
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