カワウのカリンバ2(木工) 6月9日

DIY・手作り

カリンバボディ切り出し

サウンドホール型のカリンバに3回目の挑戦。前回は、天板は薄ければ薄いほど振動して音が良くなるのではないかと考え、2㎜厚の杉材を使ったが失敗。ペコペコした安っぽい音がするだけ。キーは中央から外側に行くにつれ振動しなくなった。

今回は、天板に5㎜厚のシナ合板を使ってみる。1回目のサウンドホール型カリンバで使ったものと同じである。入手できるのであれば、合板よりも無垢板の方が密度が高く、より振動すると思う。

キーの両サイドも振動するよう、キーの両端からボディの端までの長さをこれまでよりもとることにする。

電動糸鋸は藤原産業の卓上糸鋸盤を使っている。最大切断面が50㎜で、その厚さのものを切ったことがあるが、時間はかかったがまぁ合格だと思った。

工具の信頼性について考える時、プロを顧客にしているハードストックで商品を取り扱っているかどうかチェックするといい。しかしこの糸鋸盤はハードストックにはない。そもそもハードストックには電動糸鋸はなく、おそらく一般的なプロが使う工具として、糸鋸盤は位置づけられていないように思う。

木工に関する本を見るとプロが使っている糸鋸盤が載っている。しかしそれはかなり高価で、趣味で使う道具としてはなかなか手が出ない。買えるのであればそちらを買った方がよさそうだが、商品や取扱店に関する口コミ情報が得られない状況下では「冒険」になってしまう。(5㎜の合板であれば、手動の糸鋸でも綺麗に切れると思う)

卓上糸鋸盤

側板を曲げる

側板には3㎜厚のヒバを使う。割れないよう木の繊維を2㎜削り1㎜残す。その線を鉛筆で引いた。

間隔を4㎜にしてみる。前回5㎜にしたところ、少し角が出てしまった。

手動の糸鋸で刻みを入れた。

曲げの工程へ。板を水に浸し、布を海苔巻きのように巻き、アルミホイルを巻く。

アイロン(高熱)を押し当てると、隙間からジュージューと蒸気が出てくる。蒸気が出なくなったらアルミを開いて水を補充する。

加熱時間は厚さ1㎜に対し1分というのを専門家のネットで見た。3㎜なので3分だが、曲がり具合を確認し、柔らかく曲がるまで何度もやればいい。前はそこを急いで何枚も板を割ってしまった。

型に押し当ててクランプで止めておく。この型も卓上糸鋸盤で切り出している。少し角が出てしまった。乾燥すれば曲がったままの状態になるが、私は念のため1時間以上クランプで止めている。

曲がった側板を底板にボンドで接着し、クランプで固定する。

反対側も接着。入れ歯のようなものができた。

側板が欠けているところを補う。

天板を糸鋸盤で切り出し、カワウの形に手動の糸鋸で切り抜いた。

細かい図形を切る時は、エンジニア(ENGINEER) 金工鋸替刃を使っている。これは螺鈿用の貝の切り出しに適した糸鋸を探している時にハードストックで見つけたもの。小さくて硬い貝を削れるくらいなので、合板など楽々だった。

裏側に金属器具取り付けネジを受け止める板を張り付け、クランプで固定した。

天板は漆を塗った後で接合し、はみ出した周辺部分をマイクロベルトサンダーで削って仕上げる。

これでやっと漆の工程に入ることができる。

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