よい仕事をする人 7月5日

修理

実直な大工

家の外壁が割れてから随分と時間が経っている。そんな状況なので、リフォーム会社が次から次へと営業に来た。しかしある時からパタリと止んで、最近はごくまれに訪問を受ける程度になった。

外壁を補修するとなれば、付随して、その周辺の修繕をすることになる。大工仕事だ。

大工には、幼馴染の先輩と昔一緒にギターを弾いた同級生がいて、いずれも腕も人柄も良く、信頼できるので、二人のいずれかに外壁その他の修繕をお願いしたいと思っている。

なのでリフォーム会社の営業訪問を受けると、その旨伝えているが、そうすると「価格を比較してみませんか?」と言ってくる。「いえ、価格を比較するつもりはありません。信頼が大事です」と言うと、そこで訪問は終了する。同級生の大工は、台風で実家の瓦屋根が飛ばされてしまった時、直ぐに駆けつけ、瓦屋が工事に入るまでの応急措置をしてくれた。

しかしいつリフォームをお願いするかは決めておらず、それというのも私たちの後を継いで住む子どもたちがいないため、今住んでいる家族の命の間だけ住み続けられれば十分ではないかという考えが強くなってきたからである。

とりあえず一番ひどい割れの部分を雨季の前に塞いでおいた。平屋だったら外壁の上部までをも自分で補修できるのにと思った。

チューインガムを貼りつけたような補修

輝く経営コンセプトの車屋

車のメンテナンスは同級生の車屋にお願いしている。良い仕事をしてくれるから。

家族経営で子どもたちも働いている。後を継ぐ若き整備士がいるのはユーザーにとっても心強い。

子が親の跡を継ぐのは、親が良い仕事をし、それを子が誇りに思っている証だと思う。

「友人知人によい整備を!」をコンセプトに会社を立ち上げ35年。つい先日は、バイクがガス欠になり助けていただいた

木の上の植木屋

実家の庭が広かった頃は、同級生の植木屋に植栽や手入れをお願いしていた。昔一緒にギターを弾いた同級生である。

今はプロにお願いするほどの庭ではなくなったため、仕事を頼むことはなくなったが、街中を歩いていると木の上から声をかけてくれたりする。

「お~い」「この前仕事中に親指を怪我してしばらくはギターが弾けなかったよ」と聞き、あれ、そういえば同級生の大工も仕事中に親指を切断しかけたと言っていたなと思い出した。3人でギターを弾いていた頃があり、とすると次に怪我をするのは私かなと思い、それ以来、木工作業、特に電動工具を使う際には注意を払っている。

植木屋が登っている木の下に切り落とした枝があり、何か工作に使えそうなので少しもらった。「夾竹桃は毒があるから気をつけろよ!」と木の上から声がした。

この枝の一部を時計の足に使った

信頼して仕事を頼める人がいる分、安心して生活ができ、幸せなことだと思っている。

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