似顔絵の変遷 10月4日

イラスト

イベントで「似顔絵1,000円」といった看板を見ると、つい注文してしまう。

最初に描いてもらったのは大学生の時だった。確か友人の友人の美大生だった。40年前は確かにこんな顔をしていた。眼の表情に少し険があるが、多かれ少なかれ若い時はそういうものだろう。

それが数十年の歳月を経ると、こんな顔になってしまう。

横浜赤レンガ倉庫で絵の学校に通っている人に描いてもらった。「ユーモラスに描く」方を選択した。

この似顔絵は、しばらく名刺に印刷して使っていた。

さらに年月を経た2017年になると、柔和な顔つきに変化している。

名刺の似顔絵をこれに換えたのは良かったが、指のピースをも印刷したため、状況にそぐわず冷や汗をかいたこともあった。どんな時でも使える名刺にしようと、ピースを削除して顔だけにした。

翌2018年春、蓮華寺池公園の「藤まつり」で絵の講座に通っている人に描いていただいた。

両目の間隔が実際より広すぎ似ていないが、描く人にはそう見えたのかもしれないと考えると、ちょっとちがった感覚を味わうことができる。

次が同じ年の秋、藤枝市茶町のイベントで描いてもらった似顔絵である。

その頃アコースティックギターの練習を再開したがうまく弾けず、そんな話をすると、描いてくれた人から「一つ一つの音を大切にするよう」アドバイスを受けたのが印象に残っている。

描き終わる直前に眼鏡を掛け絵を覗き込んだところ、その人が顔を上げ「あれ、眼鏡かけてましたっけ?眼鏡描くのを忘れてしまったかな」と驚いていたのがおかしかった。

そして数日前に描いてもらったのがこれ。歳をとると子どもに還るというけれど、そんな感じがした絵である。

このブログのトップページの絵を描いたチョークアート作家にイベントで会い、お願いした。

今私はこういう表情をしているのだな。一体どこを見ているのか、何を考えているのかと、心の中を覗き込んでいるところである。

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