もう一つの陶芸教室 1月24日

懐かしい時を求めて

陶芸教室に参加し、2回目が近づいているが、別の教室にも通うことにした。

その教室は知人が長く通っており、仲間に入れてもらえることになった。

月1回で1,500円。「先生、安すぎるから値上げしましょう。燃料費など高騰しているでしょう」と生徒が提案し、次回から2,000円になる。欠席した場合は料金が発生しないところがいい。

粘土はどれだけ使ってもいい。焼いた後で重さをはかり、1キロ当たり3,000円を支払う。500gなら1,500円と格安。気に入ったものが出来上がるまで焼かないという選択もある。

思っていた以上に優しい先生でホッとする。取りまとめ役の班長は、昔から知っている人だった。

コーヒーや紅茶を持参する人、芋切干を持参する人、煎餅を持参する人…。アットホームな雰囲気で、あっという間に午前中が終わった。

粘土を板状にして筒を作る方法を教えてもらった。私はその筒をぐにゃりと変形させた。

前夜から考えていたのが次の湯呑である。

母が退院したら使ってもらおうと思っている。

つかみやすいよう指で凹ませたが、手の大きさが私とは違うのが懸念材料である。

ぺろりと出ているのは唇である。

亡き父の若い頃の唇を思い出しながら茶など飲んでもらえればと思っている。

「これは彼の唇ではない!」と言われたら、作りなおそう。私の陶芸は、父親の唇の追求に終始するかもしれない。

「こんな道具があるといいですよ」と先生に言われたものを作ってみる。

庭に出てマルベリーの枝を切る。

針を枝に埋め込むための穴を、手動ドリルで開ける。

針をボンドで枝に埋め込み固定。尖った針は危ないので、キャップをつくる。電動ドリルで穴開け。

小枝は切り落とそうと思ったが、手に持つと小枝が人差し指にかかり持ちやすい。残すことにする。

キャップ側の小枝も残すことにした。万歳している人のよう。

もう一つ、粘土を掘る道具も作ってみた。

金属の板を金鋏みで切り、枝に固定。金属と枝それぞれに穴を開け針金を通して固定。

また横道にそれてしまったが、道具をつくるのも楽しいものである。

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