パール・グレイは結成したバンドの名前。
キーボード、ギター、ベース、ドラムの4人。私がギターを弾きながら歌い、キーボードの女性がコーラスを入れる。
発表の場はいつどこにあるのかさっぱりわからない・・・というか、ない。
それでもバンドを組むに至った経緯を記しておきたい。
ヴォイストレーニングの効果
古いギター友達から、ヴォイストレーニング教室があることを聞き、2月から月2回習っている。好きな歌を選び、先生のピアノ伴奏で歌うとても贅沢な時間。
高音部が上がりきっていない、もう少し伸ばしたほうが〇〇なのでいい、息継ぎはこの辺りでなど、ありがたいアドバイス。
人前で歌ったのは随分と久しぶりだった。半世紀近く前、高校生の時に文化祭で歌ったことがあるが、その後はカラオケで時々歌う程度で、近年はそれすらなくなっていた。声が出なくなり歌うのが嫌になっていた。
それでもずっと2人からは、期待と励ましの言葉をいただいていた。1人は妻で、再三歌ってくれという。もう1人は教室を紹介してくれたギター友達で、一緒にハモって歌おうと10年越しに言われていた。
トレーニングをすれば少しはマシになるのではないかという淡い期待はすぐに驚きに変わった。正しい歌い方を知らなかったのだ。
なんと、高校生の時よりも高音域は安定して澄んだ声が出るようになったではないか。出るというよりも「鳴る」感じ。低音域は昔の方が良かったかもしれない。
面白くなった。楽譜がない曲は先生が楽譜を書き、ギターコードを振ってくれる。音域が異なれば変調してくれる。
「しまだ元気市」に向けて
音楽教室には色々な楽器を習いに来ている人たちがいて、その発表の場の一つに商店街のイベントがある。
7月18日「しまだ元気市」。私も発表することになった。そこに向け演奏と歌を録音。ガッカリ。子供の頃、テープレコーダーが発売され、初めて自分の声、歌を聴いて大きく失望したことを思い出した。
こんな声で人前で歌ってはいけない。ましてやオフコースとは暴挙甚しいと、一旦は出演を取りやめた。それでも先生とドラマーの友達の励ましで、気持ちを切り替え、出演することにした。楽しめばいいじゃないか。楽しもうよ。
出演は2週間後に迫っている。ギターは反復練習するしかないが、喉風邪で3週間声が出ない、掠れてしまっている。医師に薬を処方してもらい、ドラッグストアで薬を買い込む。プロはそういうことがないのだろうか。
ヴォイストレーニング教室の発表なので、本来、先生がピアノを弾き私が横に立って歌うだけでいのだろうけれど、せっかくの機会なので、私がギターを添えることにした。そしてドラマーの友達にカホンをお願いした。
柴田まゆみ「Smile Again」「白いページの中に」、オフコース「YES NO」の3曲。出演する生徒が不足したため、3人分の時間をもらえることになった。
ギターを弾きながらヴォイストレーニング
ヴォイストレーニングだから歌の練習に特化するのが本来かもしれないが、声が出にくい、鳴らない日もある。そういう時を乗り切る技術も習得したいが、やはり楽しくない。ところがギター演奏というもう一つの要素を加えることで、声が鳴らない日でもピアノとの合奏を楽しめるようになった。
この延長線上にバンドがあると思った。
バンド結成
バンドメンバー4人。全員の顔合わせは7月18日の演奏終了後になる。キーボード、ドラム(カホン)と私は1週間後の練習で顔を合わせるが、ベースマンは何やら国家試験があり、今回の演奏には加わらない。今回はあくまでも音楽教室の練習生としての出演である。
ドラマーが、バンド名を決めたいねと言い、1時間ほど考えてパール・グレイになった。人生、灰色期になっても、真珠のような輝きをといったところ。
発表の場がないので、のんびりレパートリーを増やしていけばいい。当初、人前で歌うことは考えていなかったため、ただ歌ってみたい曲だけを練習していたが、曲選びにも場の状況を考えるようになった。この曲だったらどこかの夏祭りで演奏できるかもしれない、これだったら福祉施設で歌わせてもらえるかもしれない・・・
いずれにせよ、大きな楽しみができたことに間違いない。集まって練習する楽しさ、練習後に杯を傾ける喜び。
60の手習い・・・60歳になって初めて何かを行うのではなく、これまで取り組んできたことを基本からやり直す、そんな気持ちでいる。


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