人形が帽子を作ってほしそうな顔をしていたので、仕事が一段落したところでとりかかりました。
私の帽子から型紙を作ろうと何度も試みましたが、どうもしっくりきません。
キャスケット帽子を二つ持っていますが、それぞれ型が違っていて迷いもありました。
ネットで型紙を探してみると、無料で提供している人がいて、大変ありがたく使わせていただきました。人形の頭囲は30㎝なので、60㎝の型紙を50%に縮小しました。
ただ、トップの部分が8枚で構成されていて、私が持っているキャスケット帽子4枚の倍もあり、この前作ったキャップ6枚よりも多く、縫い目が長くなる分大変です。
型紙の出来上がり写真がないので、どんな形になるかも不明で、人形で試作した後、良ければ私自身の帽子をつくればいいと、気持ちを切り替えます。
型紙をもとに革を切ったら、糸を通す穴を開けて縫います。
つばの芯は「100均」で販売されているスポンジシートがちょうどいいです。
革を重ねて貼り合わせる部分を薄くします。
トップ部分8枚を縫い終わったところで、縫い代を少し切り落としました。
裾を折り返してゴム糊で接着させます。
糸を通す穴を開け、帽子のつばを縫い付けます。
2本目の糸は、進行方向手前(左側)から針を入れ、進行方向(右側)に抜きます。
糸を交差する感じで針を抜き、最終的には2本の糸が菱形の対角線のそれぞれ外側(反対側)に向かいます。
こういう形のキャスケット帽子だということが、やっとわかりました。
裏側に造作を加えていないので、その分大きく仕上がりました。
人形に一段と磨きがかかりました。
「気分はどうだい?」と尋ねても、返事をしないどころか目を合わせようともしません。
「長い付き合いだから、まあいいよ」と小さく呟きました。
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