娘の2人目の子のために「五月人形」を贈ったところ、返礼に旅行に連れていってくれることになった。
宿は既に決まっていて、温泉はもちろんのことプールもあり、あれこれ観光せず宿でゆっくりする旅だった。
夕食はビュッフェ形式で飲み放題なので好きなだけ飲めばいいと言われ、嬉しかったが体調不良になる危険も孕んでいた。
義母、私たち夫婦、娘、孫の大人4人子ども1人で、所有する軽自動車は定員オーバー。娘の夫のワゴン車を借り、2日間だけの自動車保険に加入。800円✖️2日=1,600円
普通車を運転すること自体何年ぶりだろうと思うほどで、大きなワゴン車は巨大な宇宙船のようだった。運転手は私しかいない。出発前から、無事早く帰って寛ぎたいと思ってしまった。
宿が長野県と聞いていたが確認は前夜で、3時間半の行程。車をぶつけないよう気持ちを引き締めた。
「道の駅 八千穂高原」「mont-bellショップ」
近くのインターチェンジから高速道路に入り、清水から中部横断道に入る。追越車線は一部にしかなく、どの車も前後に連なって一本道を行くことになる。軽自動車も排気量の大きな車も、高齢ドライバーも若いドライバも前後の車のスピードを気にしながら走行する。色々と考えさせられる道路だった。
とにかくひたすら宿に向かって車を走らせ、程よい時間に休憩と昼食をとることにしていたろころ、目の前に綺麗な道の駅が現れドライブイン。

真っ先に目に入ってきたのは「mont-bellショップ」で、早く食事を終えて入店しようと気持ちが昂った。
信州手打ちそば
手打ちそばが「限定」で、高い価値を感じた。宿の夕食がビュッフェ形式なので昼は軽くしておこうという算段もあった。量も十分あり1,200円。美味しいねぇと言い合う。

mont-bell会員になる

待ちに待ったショッピング。mont-bell商品は地元アウトドアショップで年に一度、ネットショップで時々買っているが、専門店の品揃えは圧巻だった。
「このシャツどうかねぇ?」と妻に確認すると、「いいけど、パジャマみたいだね」と言われ、確かに先日買った無印良品のパジャマとそっくりな色模様であった。ということで購入したのは次の2点。妻がTシャツを2点選び、誕生月なのでプレゼントした。

そのmont-bellショップは2024年9月にオープンしたそうで、若い店員が楽しそうに仕事をしているのが印象的だった。女性店員がまず声をかけてくれ、レジで男性店員2人が対応してくれたが、とにかく皆感じがいいのだ。気に入った商品を入手した上に、接客による付加価値が加わる。1,500円の有料会員はずっと迷っていたが、ついに加入することになった。店員の説明が具体的で親切で、その日の買い物だけでポイントが1,400円を超えると聞き迷いは無くなった。素敵な人に会うと、旅に出てよかった、きっと良い旅になると思えてくる。
ハルニレテラス
宿の近くに休憩と買い物ができる場所があるので寄ってみた。
驚いたのは駐車場の管理システム。駐車券の発行なく入庫。入庫時に車のナンバープレートが撮影されており、帰りの精算時に機械にナンバーを入力して検索すると撮影画像が現れる。「確認」をタッチして示された料金を支払う仕組みになっている。人間が労働する範囲はいよいよ狭まってきたと思った。
ハルニレテラスの建築物は、自然の木や渓流が生かされていて、階段を下れば川のせせらぎがあり、そのほとりに置かれたベンチで人々がくつろいている。

楽しみにしていた雑貨店には美しいものが沢山あったが、極力モノを増やさない年齢になってしまったので、買うのはやめた。錫の徳利は2万円を軽く超えていた。自分では作れない釉薬のマグカップは3,600円〜1万円超で、収入があった現役時代であれば違っただろうが、買うのはやめた。



東急ハーヴェストクラブ軽井沢&VIALA
宿の駐車場に到着。フロントが遠いなぁ。大きなホテルだから迷子になると思ったら案の定だった。

娘からの贈り物
部屋に入って程なく、呼び鈴が鳴りホテルマンが二人入ってきたので何事かと思ったら、娘からのプレゼントだった。
ホテルマンが親子4代の記念撮影をしてくれた。

夕食前、胃袋が全力を発揮できるようデザートには手をつけず、冷蔵庫に入れておいた。
まずはプールだ。温泉風呂の階下がプールで、既に女性が二人いて私をずっと見ているので、間違って女性専用プールに入ってしまったのかと思ったが、いやそんなはずはないと思いながら平泳ぎ、徒歩、クロール、徒歩と、無理しないように行ったり来たりを繰り返した。そのうちに若い男女のカップルが入ってきて女性専用プールでないことがわかり安心した。
30代後半の頃、1時間のジョギングの直後にプールで泳いだ時、100メートルほどで両足が同時につってしまった。そうするとプールから上がるのは困難で、偶然一番端のコースを泳いでいたため何とか腕の力で這い上がることができたが、真ん中のコースだったら確実に溺れていたと思った。若かったとはいえ、トライアスロンができるのではないかと考えた自分の甘さを深く反省した。
プールの後は温泉で体を温め、部屋で休憩していよいよ夕食である。
飲み放題 食べ放題
案内された席に座るとウエイターから「お子様のお席、ご用意しますか?」と聞かれ「いえ、結構です」と答えた時、既に用意されていた子ども用の椅子に私が座っていることに気がついた。どうも窮屈だと思っていたのだ。家族が笑いを堪えていた。
私には時々こうした不注意があり反省せねばならない。以前、客席30以上ある喫茶店に入った時、客が誰もいないと思って窓際の席に座ったのだが、顔を上げると目の前に見知らぬおじさんがいて驚いた。おじさんはもっと驚いたようで、私は非礼を詫びて席を移った。逆の立場であれば「広い店内、他の席が全て空いているのに、なぜこの人は真っ直ぐに私の方に向かい目の前に座ったのか?」と首を傾げるに違いない。こういう過ちは二度と犯してはいけない。
待ちに待った乾杯! 運動と温泉の後なのでビールがおいしい。

娘から飲み放題の金額を聞き、よし4杯飲めばもとが取れるだろうなどと卑しいことを考える。高齢の義母はせいぜいいジュース2杯と計算すると、彼女の分も頑張らなくてはと思った。

生ビール→スパークリングワイン→赤ワイン→白ワイン→冷酒(地元の純米酒)→スパークリングワイン→桃100%ジュース・・・7杯
長距離運転に次ぐ私の頑張りであった。

(私、運転を頑張りましたので)「食べ物を見繕って持ってきてくれないか」と、亭主関白ぶりを発揮する。
まぁ、よく食べて飲んだものだ。飲み放題1時間20分、食べ放題がプラス10分だった。
部屋に引き上げる途中、コイン式ワインバーがあった。色々試したかったが限界を超えていたので諦めた。

和食の朝食
朝食もビュッフェを選択することができたが、食べ過ぎを避けることと、限定した料理に何が出てくるのか興味があり和食にした。


3種類から選ぶことができるので、家族で全てを見ることができるよう注文した。
ドライブして帰路につく
2日目の行動については誰も考えていない様子だったので、朝からスマホで調べまくる。美術館のジブリ展がいいと思ったが完全予約制で、当日券はなかった。ではと次を探すと黄金週間明けの休館中であったりして、白樺湖、霧ヶ峰展望台、諏訪湖を周ることにした。シーズンオフなのか、ビーナスラインを含め若い頃に訪れた印象とは異なり、緑少なく寒々と寂しい景色が続いた。

白樺湖に到着すると数台の車が止まっていたが人影はなく、私以外の家族は下車せずに、私が写真を数枚撮るのを待っていた。
ではと諏訪湖に向かいちょうど昼になったが誰も食欲が湧いておらず、一路帰宅。
近所のスーパーで寿司を買い、16時前からビール1本。疲れて眠ってしまい、起きたら20時。

小さな子どもに癒されながらの旅だった。
コメント
信州への旅、のんびり、ゆったり、ほっこりとした旅だったでしょうね。
親子👪4代でいけるなんてとても素晴らしい事だと思います。
最近旅らしい旅に出かけることも無くなったので、時間を作って私も出かけてみたいと思います。
友達がどんな旅をするのか興味があります。
旅に出たら教えてください。
長いブログを読んでいただき、ありがとうございました。