色見本をつくる 12月28日

イラスト

植物画や日常生活のイラストを描こうと思って絵の具を買った。

植物画は高橋京子さんの「ボタニカルアート入門🔹透明水彩で描くやさしい植物画」を教科書にしたので、先生と同じホルベイン透明水彩絵の具を選んだ。

しかし先生が基本とする24色をそのままセットにした絵の具は売っていない。それではと48色セットを買ってみたが、「先生の基本24色」は揃わなかった。

足りない分は画材屋で買い、廃版になった色は複数の色を混ぜて作った。

ホルベイン透明水彩絵の具108色をリスト化し、持っている色を塗って見本を作った。

教本のとおり濃い色と薄い色を塗っていく作業は、それだけでも十分に楽しい。

植物と色見本を比較して色を選択する作業、色を作り出す作業をしていくことになる。

一致する色がなければ混ぜて作らなければならない。その際に「色づくりの基本」,マイケル・ウィルッコクス,グラフィック社,1992が役に立ちそうだ。そんな気がして30年前に買っておいたのだ。

ホルベイン透明水彩絵の具は108色あるが、名前がついている色は世の中にはもっと多くあり「色の名前と言葉の辞典888」宮嵜節子,東京書籍,2022には、色見本だけでなく色の名前の由来などが書かれている。図書館で手に取りすぐに買ってしまった。

「色の手帖」尚学図書,小学館,1986も特色のある本。

まず漢字の色名が多い。「鳥の子色」「薄卵色」「砥粉色」…

そしてその色がどのような文献に使われたかが書かれている。「それぞれの文脈からそれぞれの色合いを読み取る手がかりとしていただきたいと存じます」というように、色が古典や文学に結び付くのも一興である。

絵を描く前の準備体操が長くなってしまったが、筆を入れる箱を作りたくなってしまい、描き始めるのはいったいいつになるのかね?と自分に問うている。

筆箱に漆を塗ろう。

やはり漆からは離れられそうにない。

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