青春18きっぷ 南紀ぐるり 2017年7月

ローカル線・バスの旅

大阪で研修仲間の集まりがあり、懇親会に参加した後、南海電鉄に飛び乗り和歌山に向かった。

和歌山

大阪のなんば駅から和歌山市駅までは1時間30分ほど。

初日は風呂に入って寝るだけ。

和歌山城

翌朝、予定よりも早くホテルをチェックアウトし、和歌山城に向かう。

前回和歌山に来た時は観光している時間がなかったので、今日はしっかり観ておこうと思う。

9時開門の少し前に入城させてくれた。

日曜日とあって、私以外にも少し見物者がいる。

天守閣からの眺め

天守閣に登り、景色をぐるりと撮っておく。

わかやま歴史館

和歌山城公園内に「わかやま歴史館」がある。

わかやま歴史館1階で朝食。9時45分

和歌山電鉄貴志川線

和歌山電鉄貴志川線で貴志に向かう。猫の駅長に会いたい。

駅舎は怖い怖い顔をした猫。

足元にも猫がいる。

猫の駅長の帽子。休憩中の様子。

ニタマ駅長

2台目駅長のタマ「ニタマ」は若いせいか、性格にとげとげしさがある。それともこの境遇を快く思っていないのだろうか。

初代駅長のタマは肉付き良く貫禄がある。

ニタマ駅長に挨拶し「たまカフェ」でピンバッチやストラップを買い、来た道を引き返す。

帰りの電車の車内は豪華だった。

1日乗車券を買っておいたが、車窓の風景を眺めているうち、和歌山に到着してしまった。

箕島

箕島の町をみたいと思っていた。高校野球で甲子園を沸かせた箕島高校が強く印象に残っていて、いつか訪れてみたいと思っていた。

少しでも早く次の町に行けるよう、電車の乗り継ぎ時間にいただいた土産をつまみにビールを飲んで昼食とする。

箕島駅前は広々としていて、開放感があっていい。

駅から真っすぐ有田川まで歩く。

蕩々たる水の流れ。かつて北上川を見た時に、その川幅、水量に驚いたものだが、そんな話をどこかでしたところ、私がいつも見ている大井川の水量の方(少なさ)が異常であることを教授された。「大井川はもはや川ではない」とその方は言い切った。

最近は水害の問題もあるから話は複雑かもしれないが、それでもなお、細い川幅の大井川を見ると寂しさを感じる。

有田川沿いに商店街がある。川と一体で繁栄したのだろう。

古い建物が目立つ。こういう地方のカメラ屋に宝物があったりするので、ショーウインドーをのぞき込む。欲しいものが見つからず、ホッとしたりする。お金を使わずに済んだ。

キャビン。学生の頃吸ったような。

こういう狭い路地があると、そこに身を置きたくなる。息をひそめていた太古のDNAが発現してくる感じ。

日曜日だから店をが閉まっているのだろうか。

どんな地酒を売っているのか。

まだまだ続く商店街を果てまで歩きたかったが、果てが無いようにも思え、時計を見て駅に引き返した。

箕島駅から有田川方面を見る。

御坊

今日の最後は宿泊地の御坊である。

御坊駅前も広々として気持ちが良い。

荷を下ろして体を休める。観光は明日にしよう。

駅前の「いきいき酒場」へ。

夏でも酒を優先。そこでしか飲めない酒に出逢うことが、旅の楽しみの一つである。

オススメメニューに素直に従う。

冷やしトマトが美味しかったので、再度注文。

何を飲んだか記録しておこう。生酒500円

日曜日の夜、客は私以外に2人。これからの時間帯の店なのかな。

シメに甘いものが欲しくなり、駅前のコンビニで買う。

朝が来た。ホテルの窓から御坊駅を眺める。

ホテルグリーンヒル御坊駅前。素泊まり5,980円

フロントのNさんからこんなメッセージをいただき、何気ない気遣いに心温まる。こういうちょっとしたことで、いつかまた泊まろうと思うのである。

西御坊

今日は御坊駅から海岸に向かって走る紀州鉄道に乗る。

御坊駅から終点の西御坊駅までは4駅180円。

西御坊駅

駅に到着。どんな町か見たい。

松原通り商店街

商店街に入っていく。

商店街を抜けると小竹(シノ)八幡神社がある。

ひっそりとしているが、10月にはここでこの地域最大の御坊祭が開催され、大勢の見物客が訪れるようである。

有田屋

観光マップを見て歩いたが目印になるものが少なく、どこを歩いているのかわからなくなってしまった。しかしここにだけは寄ろうと思っていたので、見つけることができてよかった。

くず餅108円を2個。プーアル茶はサービス。

店主が面白い人で話をしていたら、冷茶とスイカがサービスで出てきた。

レトロでいい。

有田屋さんでした。

ここで折り返す。紀伊鉄道「西御坊駅」から「紀伊御坊駅」までの2区間1㎞を歩く。

レトロな看板、貴重です。

紀伊御坊

紀伊御坊駅では、鉄道グッズを販売している。

駅名が入ったタオルを記念に買う。

紀伊御坊駅から御坊駅までは僅か2駅だが電車に乗る。

乗客が周りにいないので、足を伸ばしてみる。

紀伊田辺

JRに乗り継いで紀伊田辺へ。

紀伊田辺駅

町に出てきたなぁと思う。

商店街はどこも気になる。子ども時代を賑やかな商店街で過ごした原体験があるからだと思う。今でも小さな店で店員と話をしながら商品を選ぶのが好きだ。大型ショッピングセンターの統一され過ぎた佇まいや、マニュアル化された店員の対応には慣れず、それならとネットで買ったほうがましだと思ってしまう。

らあめん 子弁慶

日々の暮らしの中では、ラーメンの外食をすることはほとんどないが、旅に出るとご当地ラーメンを食べてみようかという気になる。

田辺ラーメンというらしい。760円

南方熊楠顕彰館

紀伊御坊駅に降り立ったのは、南方熊楠が気になっていたからだ。

まずは南方熊楠顕彰館で学習する。くじを引いたらクリアファイルが当たった。

南方熊楠邸

南方熊楠の凄さは、先輩から度々聞かされていて、著書も何冊か持っているが、その凄さがわかっていない。あまりにも大きすぎて近づく気がしないのかもしれない。

この辺りは大勢の偉人を輩出している地のようだ。

20代の頃、友達3人で紀伊を旅していて、白浜に立った時のことがその後ずっと体の中に残っている。時間があらゆるものを大きくゆったりと包み込むように流れ、またいつかここに身を置きたいと思った。

そういう地だからこその偉人輩出だと納得した。

宿泊地の紀伊勝浦に向かう。

紀伊勝浦

紀伊勝浦駅

ここに来たのは4回目くらいだろうか。

ずっと昔も、ここに立ちこの景色を眺めていた記憶がある。

Hotel & Renta Car 660

駅の裏側に温泉付きのホテルがあり、予約しておいた。

部屋、広いなぁ。

日帰り温泉としても利用できるようだが、私以外に客はいなかった。

体がさっぱりしたので町に繰り出そう。

港を歩く。

観光客をちらほら見かける。

御坊の有田屋さんに「勝浦には鮪の自動販売機があるから見てごらん」と言われやっと見つけたが、「売り切れのため閉店」だった。地元の人が早々に買う魅力的な商品なのだろう。

居酒屋が開くまで、歩いて観るしかやることがない。

振り返って、港から駅方面を見る。

午後4時から営業とあったが閉まっている。

また海を眺めていると船が着岸した。船で訪れる観光客もいるのだ。

お食事処 おがわ

午後5時、待ちに待った開店。

今日はビールでスタート。

地酒「熊野三山」

まぐろの竜田揚げなどを注文。

隣のご婦人が私より後から来て、生ビールをジョッキ4杯飲みほした。凄い。

私の母よりも1歳若い83歳。

熊野三山を勧めると、グイっと飲み干した。

ご婦人Sさんがトイレに立った時、店主に「あんなに飲んでますけど、お酒勧めちゃって大丈夫ですかね?」と尋ねると、「なに、いつも生ビール10杯くらいは飲んでますよ。大丈夫」というのでまた驚いた。やはりこの地には偉人を輩出する土壌があるのだ。

S婦人と握手をして店を出る。

アーケードを駅に向かう。

鉄道の地下を横断して反対側のホテルへ。

新宮へ

8時23分の電車で新宮に向かう。

新宮

観光協会で地図をもらい行先を決める。

熊野速玉大社

ユネスコの世界遺産「紀伊山地の霊場と参詣道」の構成遺産、熊野速玉(はやたま)大社を観ておく。

お参りする。

どこへ行っても気になる商店街。人がいなくても、シャッターが閉まっていても、大型ショッピングセンターよりずっと落ち着く空間。

中上健次のふるさとだったか。

佐藤春夫記念館は休日明けで閉館していた。

熊野市

熊野市も観ておこう。

古い街並みに入っていく。

潮の香りに海が近いことを感じる。やはりあった。

尾鷲

尾鷲も観ておこう。

古い建物がある。

ここも海が近い。

どこかで昼食をとり2時間ほど滞在する予定だったが、食事場所が見当たらず、突然の雨にあい移動することにした。

特急で1時間40分。宿泊地の津に向かう。

車内で昼食。

今日も一番風呂のようだ。

駅前のチェーン店でよしとする。チェーン店の良さは価格相場がわかる明朗会計の安心感にある。

定番の刺身

そして馬刺し。

面白い酒器だなと記録しておく。

トマトスライスを追加して3,106円。

甘いものが欲しくなりコンビニで購入。

ホテルの無料「夜鳴きそば」を食べておく。

翌朝。カレーがあるとついつい食べ、おかわりなどしてしまう。

ドーミーイン津、1泊朝食付きで6,090円。

津 偕楽公園

ホテルを出てぶらぶらと公園へ。

津観音

日本三観音の一つに数えられる古刹。津で生まれ育った職場の後輩に勧められたので観ておく。

五重の塔がある。立派だ。

この石を撫でた手で体の悪いところを擦ると治るということなので、信じて撫でて擦る。

津 商店街

寺に続く商店街。立派なアーケードがある。

水曜日の朝の9時。

少年に会う。

津城跡

案内版に「織田信長の弟、信包(のぶかね)により築城。1600年の関ヶ原の戦いの戦火を受けた。1608年に藤堂高虎が城を大改修をしたが天守閣は再建されなかった」とある。

観光はこれで終わり。

名物の「はちみつまんじゅう」が定休日で買えなかったのが心残りだった。

そうだ船に乗ろうと予定を変更し「津なぎさ町」まで歩くことにする。10時の時点で1万歩を歩いていた。

津 ベルライン

「津なぎさまち」から「中部国際空港」までは45分。2,470円

乗船場に到着して10分で船が動き出した。

中部国際空港で手巻き寿司を買って電車を待ちながらの昼食。

電車を乗り継いで家路を辿り、最後は三女に駅に車で迎えに来てもらった。

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