果実が成る庭

料理

金柑

金柑の花が香っている。こんなに多くの花が咲くようになったのは今年が初めて。

2年前に植木鉢から地に植え替え、ここ1年で枝葉を大きく伸ばした。といっても背丈は140㎝くらい。

そのまま食べようか、炭酸とホワイトリカで割って金柑サワーにしようか。

無花果

無花果の背丈も金柑とどっこいで、鉢植えだが、その根は鉢の底から地中に深く入っている。動かすのは諦めた。

見た目は、市販されているもののようには熟していない。

しかし蟻に全て食べられてしまうのも惜しいと思い収穫した。

果肉も市販のものより色が浅い。

しかし…である。

市販のものとは比べようがないほど糖度が高い。数少ない実を家族で分け合った。

「めちゃうま!」と三女が言った。

2つのスーパーで無花果を買って味比べをしたが、もう無花果を買うことはないだろうと思った。

葡萄(巨峰)

巨峰は昨年よりも実の数が少ないが、昨年黒糖病にやられてしまったことからすれば、まずまず。

駐輪場の下の実が綺麗なのは、雨による病気の伝染がないからである。(降雨により病原菌が拡るらしい)

母を見守る日に、皮を剥いて食べてもらった。

「葡萄が成るなんてすごいねぇ」と言った。

隣家の初盆のお供えにしてもらったり、頂き物の返礼や手土産にした。

8月から毎日食べている。スーパーで買うことはなくなった。

枝の剪定や摘果について勉強しようと、本を注文した。来年はもっと色々な人に食べてもらいたいと、毎年思いながら収穫量が増えない。そこを乗り越えたい。

ブルーベリー

ブルーベリーは鉢から地に植え替えて1年ほど。実が成っていることに気がつかなかったくらいで、思い出して数少ない実を収穫した。

まだ数年かかる。

胡桃

胡桃については、この前ブログに書いた。えらい目にあった。

職場の保育士の話では、胡桃は強いアレルギーを起こす食べ物の一つで、ナッツになった実でも、子どもに与える際はかなり慎重になるとのことだった。

生で食べたと言うと、あきれた顔をした。

マルベリー、桃、栗

マルベリーは病気になって以来、収穫できなくなった。2本のうち1本をこの春伐採した。

ジャムをつくって配ったりしたが、私自身は食べ飽きてしまって何とかしようという気にならず放置している。

桃も栗も鉢植えで、栗は少し実をつけたが2つや3つでは調理しようという気にならなかった。

マルベリーを伐採した場所に植えようか。

プラム

実家には甥がプラムを植え、収穫できるようになった。

美味しかった。

柿、蜜柑、金柑

実家には他に、柿、蜜柑、金柑がある。

柿は50個くらい実をつけているだろうか。蜜柑は酸味があってなかなかだと思う。そして、金柑は絶品。それに気がついたのは最近のことで、収穫することができない母は、隣家が欲しいと言うので全部差し上げていたそうだ。皮ごと食べ「う~ん!」となるほど美味しかった金柑を、今年は私が収穫するつもりでいる。

土中の話

「果実が成る庭」などと書けば、広い庭があると思われるかもしれないが、実際は軽自動車2台の駐車場の周りを縁取るように果樹などを植えているに過ぎない。

鉢植えより地に植えた方が水やりなどの管理が楽だし、果樹は好きなように根を伸ばせるに違いない。不思議なのは我が家の「土」である。

農地を埋め立て住宅地にしたが、埋め立てに使ったのは、土というよりも瓦礫が多かったように記憶している。それがなぜ果樹をほぼ放置したままで美味しい実をつけるのか。

葡萄が食べられるようになったのは3年前で、鉢植えの苗木を買ってからは20年が経過していた。根はとっくに鉢の底から地中に深く入り込んでいる。

地中の中の事はよくわからないが、葡萄や無花果、マルベリーなどの根が、地面の下で仲良く話をしているのではないかと想像する。「蜜談」というのだろうか。

いつの日か私が土に還った時、ほんとうのことがわかるような気がしている。

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