ずっと昔、まだ私が若かった頃に買った小さなバッグが色落ちしたので、思い切って違う色を塗ってみることにした。
このままでも悪くはないけれど、表面がザラザラになっているのが気になる。
ベルトの裏側は茶色が白に変色している。
目の細かいサンドペーパー1000番で表面のコーティング剤を落とし、水分を吸収しやすくした。
空色の染料を、最初は水で薄め、次に原液のまま塗る。
染料が渇くと、まだらになっていて、色も私がイメージした空色とは全く違う。
重ね塗りしようと思ったが、空色の染料がなくなってしまった。
同じ染料を買おうとしたが、2週間経っても品切れが続いていて、他の手持ち染料(先生の好意で自由に使わせてもらっている)で塗りなおすことにした。
2色が混ざって黒に近い汚れた色になる可能性もある。
ダークグリーンを少し水で薄めて塗り、染料を吸収しやすくなったところで原液のまま塗る。
まだらなので、さらに原液で2度塗り重ねることにした。
これくらいならいいかと思い、先生に「できました!」と写真を送ったら、「あと縁を塗って艶出し塗料を塗れば完成ですね」と返ってきた。
あ、そう言われればベルトなどの縁が茶色で見苦しい。
ベルトの縁は、240番のサンドペーパーでこすってもコーティング剤が剥がれず、別の塗料を塗ることにした。
何とか色が乗ってくれた。
最後に迷ったのは、仕上げ材を「艶あり」「艶なし」どちらにするかということ。
仕上げのコーティング剤は、色が他のものに移らないようにするためのものらしい。これを塗らないと、雨に濡れたりすると衣類に色がついてしまうと聞いた。
大抵のレザー用品はには艶があるなぁと、あれこれ引っ張り出しては確認した。
「艶なし」ってどうなるのだろうか調べても、あまりわからず、ベルトの裏側でちょっと試し、これでいいと全面「艶なし」にした。
「艶あり」だと次の写真のようになり(わかりにくいけれど)、あまりにもテカテカして、最初は違和感があった。
「艶なし」の結果は次の写真のとおり。
次の写真の方がわかりやすいかもしれない。
これくらいの艶で十分だと思っている。
新しいバッグを買ったような気分になった。
艶ありのお散歩ラジオと、艶なしのバッグを並べてみた。
やはり違いはわかりにくいかな…。
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