レザークラフトを始めた3か月ほど前からずっと作ろうと思っていたのが、クリアホルダーを入れるレザー・ファイル。
複雑なつくりではないのでいつでもできると後回しになっていたが、他の作品が一段落したので作ることにした。
まずはクリアホルダーを100円ショップで買い、大きさを確認する。
市販のA4サイズレザー・ファイルを持っているが、大き過ぎて案外出番がない。A5とB6サイズにする。

レザークラフトの基本を知るため「レザークラフト技法事典 クラフト学園虎の巻」という本を取り寄せて読んだ。
正確で堅牢な型紙を作るため、厚紙を使う。コピー用紙の型紙をゴム糊で厚紙に貼りつけて切る。

厚紙を革の銀面(ぎんめん・表面)にあてて裁断する線を記す。本を読むまでは床面(とこめん・裏面)で行っていた。

カッターではなく、初めて「別たち」という刃物で裁断した。コーナーカーブは「別たち」を回転させながら切る。
しかし、コーナーを一発で裁断する器具があることを数日前に知り注文したところ。今後はその器具を使うことになりそうだ。

カッターで切っていた時は押さえている定規がずれて線が曲がってしまうこともあったが、「別たち」では綺麗に切ることができた。

縫い目の線を印し、起点となる位置を決めて穴を開ける。

起点が近づいてきたら、起点までの穴が等間隔になるよう、これまでの4㎜ピッチから変更する。

今回、一度に4つのレザー・ファイルを作っているが、厚い革は重ねて縫う部分をすいて薄くする。…が、これがうまくいかない。

縫い終わったところで、ワンポイント絵を描く。
刻印で型押しした後、アクリル絵の具で着色。色移りを防ぐためのコーティング剤を塗る。
奥のファイルは最初から革に穴が開いていて、これ自体がワンポイントになっているので、余計な細工は必要ないと考えた。この穴について色々想像するのが楽しい。

テントウムシの図鑑を見たり、ニセ蟲図鑑を見たりして色を選んだ。

最後は苦手なコバの仕上げ。

今回は次の器具を使った。
「コバ塗り職人」は4000円近くするが、買ってよかった。
作業が簡単で、コバから塗料がはみ出すこともほとんどなかった。
今後の課題はコバそのものが平らで綺麗に仕上げられるかどうかである。

まあまあかなというところ。

クリアホルダーを収納する。

小さなサイズは、領収書など小さな紙をとっさに収納する時に便利かなと思っている。
B6よりもう少し小さなサイズがあってもいいかもしれない。
妻はオーソドックスな上2つを選んだ。
私は革に開いた穴が気に入っている。何の書類が入っているのか、ちょっとだけ見える「のぞき窓」である。
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