人形の服や靴、帽子をつくりましたが、まだ何か足りないと思っていたら、人形にも行動が伴うような気がしてきました。
彼(人形)は、この衣装で何をするのだろうか。そう考えていたら、鞄が必要なことに気がつきました。営業用の鞄なのか、旅をする時の鞄なのか。そうだ、いずれも満たす鞄に、車寅次郎のトランクがありました。
さっそく取り掛かることにしました。カルトナージュで使っていた0.6㎜の厚紙で箱を作ります。
内側に布を貼りポケットをつけよう。荷物をとめる帯をつけよう。
ミシンにも少し慣れてきました。
外側には、ラベンダー色の薄い革を使うことにします。
持ち手部分を作り、ポンチで穴を開けます。
以前買っておいた大量のカシメを家の中で発見しました。
ベルトの金具は、先生からいただいた宝箱の中で発見しました。
作業の順番を何度も頭の中で考え、鞄を一周させるベルトを取り付けることにしました。
本来このベルトは鞄を締め付けて口が開かないようにするためのものなので、縫い付けることなしないでしょうが、人形用ということで「飾り」ベルトとします。
ベルト通しの帯を縫い付けました。
縫いながら、白い革と薄辛子色の糸の組み合わせが、ちょっと派手過ぎないか、失敗したかなと思いました。
底の部分などに金具を取り付け、角に補強用の革を縫い付けました。
裏地をボンドで貼りつけました。私が使っているカルトナージュボンドは、木工ボンドを水で薄めたものです。
ひたすら縫い続けます。2本目の糸は左から針を入れ右に抜きます。
出来上がり!と言ってしまえば一言ですが、このトランクを作る作業には丸3日以上…約4日を要しました。
同じ作業を長い時間していると、私はなぜこんなことをしているのだろうかと考えたりもします。
しかし作品を作り上げてみると、得られたのはやはり「喜び」でした。
そして、今回も気がついたことが沢山ありました。
正しい縫い方をしているのに何故縫い目が乱れることがあるのか、接着剤は何をどう使うか、革はどれだけ伸びるか…などなど、今後のレザークラフトに役に立ちそうなことを集中して学ぶことができました。
トランクに古い衣類と本を収めました。
本は、旅先や電車の中で時間を持て余した時に、手に取ってもらえればと思います。
白い革には派手過ぎた薄辛子色の糸でしたが、ラベンダー色には調和しました。
娘から「冬装備はばっちりだね」と言われ、ドキリとしました。
季節が変わったら、また一式作らなければいけないのだろうか…。
しばらくは身体を休めさせてください。指や手の平、腕が休養を求めているようですから。
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