初めての陶芸

懐かしい時を求めて

陶芸教室に通うようになり、初めて出来上がった作品が次のもの。

何が何だかさっぱりわからず、焼きあがった時はがっかりした。どうしても他の生徒と比べることになり、また教室の作品展間近だったこともあり、恥ずかしくてたまらなかった。

たたき割りたくなったが許されなかった。

しかし、しばらく眺めていて、その酷さに慣れてきた。そしてそこから学べることがあることに気がついた。

唯一気に入っているのはパステルカラーの青だ。瑠璃の上に乳白を掛けている。この色を再現したい。

「すり鉢を作ったのですか?」と先生に言われたが、与えられていたのは「どんぶり」である。

どんぶりにしては大きすぎるので迷った末、「サラダボール」として展示した。

次の花瓶でその青を再現したい。

削った線に瑠璃を入れ、はみ出た部分を削り落として線を明確にする。

茶色系の釉薬を別の場所の削った線に入れる。

その後で乳白をかけると、青とオレンジ2色の線が入り、全体は白の花瓶が出来上がる…と考えているが、どうなるかはわからない。それが陶芸の面白いところだと周りの先輩達が言っている。

次も花瓶だが、ろくろを使わなかったこともあり、少し歪んでいる。

これもパステルカラーで模様をつけたい。

マスキングテープを使って境をクッキリさせようか。

漆から陶芸への転換。

粘土をこねていると、あっという間に時間が経ってしまう。

午前中に取り掛かり、昼食はササっと済ませ午後になり、気がつけば日没で、道具の洗浄は真っ暗闇で行うことになる。

恐ろしい趣味の世界に入ってしまったような気がする。

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