先日、革の帽子を作って被ったところ違和感がありましたが、せっかく作ったのだからと被り続けていたら馴染んできました。
そして市販の帽子を被ってみると、もっと強い違和感があり、市販の帽子の違和感こそが正しい感覚であることに気がつきました。
よし、もう一つ作ってみよう。
何色の革にしようかなどと考えている時が楽しいです。
先生からいただいた材料の中に、先生が染めたであろう糸があり、目に飛び込んできました。
つばの長さ幅、ともに前回よりも5㎜短くします。
キャップの場合、型紙は大きく分けて3種類必要なことがわかりました。
後ろから前にかけてラインが上がっていきます。
革を切りました。
つばの芯は、今回はプラスチック板を使わず、クッション材だけにします。
縫い目を少なくするよう、前回とはステッチを変えました。
何かの球技のボールを縫っているような感じがしました。
パーツは揃いました。
ボタンに革を被せるのに一苦労。厚くて留め金に挟み込めず、何度も革をすいて薄くしてやっと出来上がりましたが、30分以上かかってしまいました。
帽子をもう一つ作ろうと思った動機は、若い頃に飼っていた犬を帽子に記したいと思ったことです。
1986年に隣町の牧場から譲り受けた雑種犬で、チンパンジーのような顔をした犬でした。
面白い顔が気に入って選んだのですが、牧場の人から「この犬は性格が変わっているから苦労すると思いますけど、それでもいいですか?」と言われたのを覚えています。
性格が変わっているのは私と同じではないかと、運命的なものを感じたのです。
しかしその後、3度も人を噛み、隣人を救急搬送したりしました。
自分のテリトリーでは排泄しないので、毎日の散歩は欠かすことができず、実家を離れてからの10年は、7キロ先の実家の周囲を散歩をしてから出勤しました。腹痛を起こせば時間に関係なく吠えまくるので、夜中でも台風でも、私が高熱であっても散歩(排泄)のため、実家に向かいました。色々あったなぁ。
ヌメ革にアクリル絵の具で色を塗り、縫い付けました。最後に仕上げ剤を塗ります。
後ろはサイズ調整できるようにしました。
裏側は前回よりもずっと綺麗です。部分的なミスはありましたが…
裏地をつけます。
今回は娘のミシンを使いました。
2回目ともなると、ちょっと余裕がありましたが、ミシンのスピードはゆっくりです。
裏地が出来上がりました。
今回も、裏地は取り外して洗濯できるよう、マジックテープで止めるだけにしました。
最初にイメージしたよりも可愛すぎた感じがします。
こういう帽子を私が被っていいものか迷います。
妻にあげようかな。
手が少痛みます。
手を休めなくてはいけませんが、早くも次の帽子のイメージが湧いてきてしまいました。
レザークラフト依存症…不治の病でしょうか。
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