<JR> 大阪 17:11 – 18:52 福知山 <京都丹後鉄道> 19:20 – 19:41 宮津
三つの温泉を巡ってみることにしました。まずは京都丹後鉄道・特急に飛び乗り宮津に向かいます。
宮津温泉
宮津駅の看板が迎えてくれました。こんな些細なことに喜びを感じるなんて、私は寂しいのかな。
知人に教えてもらった駅前の居酒屋に一直線。昭和の香りが漂う好みの店。
まずは水分補給。炭酸が効いていて、あっという間に飲み干してしまう。次、酎ハイを注文。
メニュー表を見ると、冷ややっこ162円、野菜イタメ324円、ホルモン焼324円などとある。刺身盛り合わせ918円を注文。刺身は毎日食べたいもの。ハイボールは270円。(2015年)
サザエつぼ焼きは小ぶりながらも味はよい。756円
牛肉もいい。486円
鯖煮も303円と安い。
体が内側からも温まり、やっと周囲に関心が向いた。隣席のカップルは何を話しているのだろうか。スーツ姿の50代サラリーマンと、ひと回りは年下だろうかと思う短いタイトスカートの女性。聞こえない、聞こえないと耳をすましたけれど、聞こえないはずだった。ずっと会話していないのだ。仲睦まじいわけではないが、仲たがいしているわけでもない。怪しい。実に怪しいではないか。
状況をつかめなかったのは不甲斐ないが、宿にチェックインしなければいけない時間だ。急ごう。
ほろ酔いで記憶の道を漂っていくと、見つかりました。茶六本館、今日の宿。
部屋の中にも昭和の香りが漂い、いい感じ。しかし…「昭和」「昭和」と言っているけれど、築100年ということは「大正」ではないか。しかしこれだけ綺麗だと改修しているところもあるはずだし、そもそも大正の香りというのは生まれる前なのでどんな香りかわからない。「昭和」でよしとしよう。
温泉に入らねばならない。チェックイン直後、寝る前、朝と、3回は浸かることにしている。誰にも会わずに独占。ついているなぁ、しかしこういうところで私は運を使い果たしているのだろうなと思ったりもする。
日頃小食だが、ついついおかわりをしてしまう。おいしいなぁ。
共同の流しがあるのも懐かしい。子どもの頃を思い出す。
ピアノの上の写真立てには赤川次郎を囲んだ旅館の人たちが。赤川次郎よりも、ついつい可愛らしい女将に目が行ってしまう。宿代は朝食付きで7,710円(2015年)。こういう宿がずっと続くことを願う。
伊根の舟屋
伊根行きのバスを待つ。
しばらく待ち、やっときた。
伊根に到着すると、船の乗船時間は間近に迫っていた。
カモメが船に伴走する。今日は餌を買わなかったよ。悪いねぇ。
ずっとここに来たいと思っていた。釣りバカ日誌だったか、寅さんだったか。もっと家の近くを航行してほしかったけれど、住んでいる人たちのプライバシーを侵害しないためにはやむを得ないのだろう。
あっという間の湾内周遊だったけれど、自分の目で見ることができてよかった。
宇川温泉
宇川温泉行のバスを待つ。
温泉施設に到着。どこが入口なのだろう。
月の満ち欠けの年月を表すものだろうか。
お腹が減ったので、焼鳥卵丼600円。
自然豊かな温泉。今日も独り占め。紅葉が始まっている。
身も心も温まったところで買い物を楽しむ。バーゲン品、レトロなガラス二つで1,320円。得した気分。
外を散歩する。
丹後半島の西の海を望む。
北近畿タンゴ鉄道「網野駅」に向かうバスを待つ間、「よし野の里」周辺を散歩する。原風景に溶け込んでいく。
あ、いかん。バスがやってきた。このバスに乗り遅れると大変なことになってしまう。といいつつ、焦ったそぶりを見せず、写真を撮って余裕を見せる。
網野駅に到着。豊岡行電車までだいぶ時間があるなぁ。
歩いてみよう。綺麗な並木だなぁ。電線があってもそれほどには邪魔していない感じだ。
本屋を発見。本屋があればいくらでも時間をつぶせる。京都丹後鉄道を舞台にした西村京太郎作品を買う。
レトロな特急電車で豊岡に向かう。
日頃こんなことはしませんが…車内ガラガラなので、ちょっと無作法なことを。
豊岡でJRに乗り継ぐ。景色が変わり、急に都会に出てきた感じがする。
こんなラッピング電車があるんですね。
でも私が乗ったのはこの電車。福知山行き。
夜久野温泉
上夜久野駅に着くと日は沈んでいた。自転車の持ち主は学生だろうか、お勤めの人だろうか。毎日ここに自転車を止め仕事に行き、夜帰って家路を急ぐ自分の姿を想像する。
宿まではちっと距離がある。駅前もすっかり暗くなってしまった。急ごう。
福知山市ファームガーデン「夜久野荘」に到着。綺麗な部屋で広い。得した気分。
レストランへ
直ちに栄養補給。本醸造酒なのになかなかいけますねぇ。
軟骨揚げ、一人でこんなにはいらないよなぁ…と思いながらも食べちゃうんだな。
もろきゅう。野菜はからだにいいらしい。
刺身はもっと欲しいんだけどな。ま、山の中だからこれは仕方ない。慈しむように味わう。
焼酎ロックで仕上げ。女将と話をしていたら、他の客がいなくなり一人になってしまった。ちょっとスピードをあげよう。会計は3,050円。安いんじゃないですかね。
ここでも温泉独り占め。もちろんいい湯でした。
朝5時45分に宿を出る。
あのあたりが天空の城なのだろうか。
福知山行の始発電車を待つ。朝食は大阪で。そこから静岡に帰ろう。
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