望月麗石 雨畑真石 10月17日

懐かしい時を求めて

硯石を入手した。縦18.5㎝、横(最大)15㎝、高さ4.5㎝、重さ2㎏。

まさに石から作り上げた感じが残されていて美しい。

横から見るとそのことがよくわかる。

裏に何か文字が刻まれている。最初の字は「西」かと思って調べたが、そうではなく「雨」のようだ。「雨畑真石」。山梨県早川町を流れる早川付近で砕石される原石のことで「あめはたしんせき」と読むらしい。

「白雲母、絹雲母、緑泥石などの再結晶鉱物が晶出し、特に白雲母がいろいろな方向を向いて多量に含まれている」(硯匠庵ホームページ、「雨畑硯/本物の雨畑真石が生み出す極上の黒」)

「麗石」とは何か。綺麗な石を意味するのかと思ったが、「麗石とは遺骨からつくる人工石」とあり、これは人間の骨なのかと驚きながら再度調べていくと、そうではなく人の名前であることがわかった。

望月麗石という名工の名である。

同ホームページによると、雨畑硯は700年の歴史を持つようだが、現在は望月麗石の子の玉泉(ぎょくせん)唯一人が伝統を受け継いでいるとのことである。

せっかく手に入れたのだから、この硯石を使って墨をすり、筆で字を書いてみようかと思っている。しかし習字を基礎からやらなければならないのかと思ったら暗澹たる気持ちになり、すると偶然達筆な先輩が訪ねてきて「字は好きなように書けばよい」とアドバイスしてくれた。そう考えたら、筆を持つのが楽しみになってきた。

筆はあるけれど、墨…あったかな?

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