パラペイトイアのカリンバ 5月22日

DIY・手作り

ヒロオビトンボエダシャク

今日も庭にいた綺麗な蛾。図鑑とネットで調べ「ヒロオビトンボエダシャク」かなと思った。トンボエダシャクとの見分けが難しいが、体の四角い黒紋が、一番上と下の方で、極端に大きさが違うのがヒロオビトンボエダシャクのようだ。

幼虫(シャクトリムシ)の食草は、ツルウメモドキやマユミらしいが、庭にはないと思う。それとも、それらは自生する植物なのか。もしそうだったら凄く嬉しいのだけれど。

ヒロオビトンボエダシャク

パラペイトイアのカリンバ

イチイの木をノックすると、硬く高い音がする。今作っている犬の螺鈿カリンバ(オニグルミ)よりも良い音に仕上がるのではないかと期待する。

比重はオニグルミ0.50に対し、イチイは0.53。「一位」と書き、4世紀頃に仁徳天皇がイチイで笏(シャク:神官が使う細長い板)を作らせ、この木に正一位を授けたのが木の名前になったとされる。(「木の図鑑」西川栄明,創元社,2021)

現在でも主な用途は、笏等の神事の諸道具、神社建築の外装材や破風板だという。また「市場にはあまり出回らない木材なので簡単には入手できません」とある。(「木材大事典200種」村山忠親、村山元春,誠文堂新光社,2020)端材なので簡単に安く入手できたのだろうけれど、何だか縁起がいい。

この木に向かい合い、全体の形、木目、香りなどから、何になろうとしているか感じ取ろうと努める。今日で3回目か。

なぜか、古代の生き物が浮かび、本棚から「エディアカラ紀・カンブリア紀の生物」土屋健,技術評論社,2013を引っ張り出してきた。人気のオパピニアを考えたが、管の部分を加工するのが難しそうなので、このアノマロカリス類のパラペイトイアにした。5億4100万年前から4億8500万年前のカンブリア紀に生態系の頂点に君臨した遊泳性の動物である。パラペイトイアは最大で体調2mと大きい。

過去の失敗を繰り返さぬよう、最初にネジを取り付け、板が割れないか確認しておく。千枚通しで板に穴の位置を印し、3㎜径のネジを使うので2.5㎜の穴をドリルで開けておく。BGMを消し、板が軋む音を聞き漏らさぬようにして、ドライバーで慎重にねじ込む。うん、大丈夫そうだ。

明日から雨が続きそうなので、晴れたら室外で糸鋸を引こう。

ツマグロヒョウモンのカリンバ

ウッドバーニングで描いた溝に黒漆を充填する。

固まったら研いで周りと高さを同じにし、デコボコが無くなれば仕上げの艶出し工程に進むことができる。

厚みがあるので、おそらく表面はシワシワに縮むだろうが、研いで平らにすればよい、と気楽に考える。

これと同じ方法でパラペイトイアのカリンバの模様を描こうと思っている。

料理の器を替える

閉店した料理店の食器を友達からいただいた。さっそく使ってみる。シメサバはただ乗せただけだけれど、グレードアップした感じ。スナップエンドウとしめじとニラの生姜炒めもなかなか良い。レンコンの辛子味噌ソテーの皿は、前から家にあったがほとんど使ったことがなかった。器で随分と変わるものだなぁと思った。

フキは実家の草刈りの時に見つけたもの。まな板の上で塩をすり込んで10分おいてから鍋へ。前回よりもずっと美味しい。煮汁が残っているので、明日スーパーでフキを買ってこよう。

翌日やらなければならないことがはっきりしている夜も悪くない。しかし、朝目が覚めて、一日どうするか考え…とちょっとカッコつけた言い方だけど、過ごし方をデザインできた日はもっといい。

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