漆汁椀 まだら1 11月22日

懐かしい時を求めて

汁椀の木地に漆を塗ります。

生漆で下地をつくり、呂色漆を塗った後、呂色漆に卵白を少量混ぜて模様を描きます。

呂色漆の模様が厚くなりすぎると乾いた時にシワシワになるので控えめにして、漆風呂の湿度も65%くらいに下げ、時間をかけて乾燥させます。

下地の色を黄色にしてみました。

乾くと沈んだ色になりますが、落ち着いた感じになればいいなと思います。もっと明るい色にしたければ、湿度を低くして乾燥に時間をかけます。

朱と緑とピンクの漆で帯を塗りました。

乾いたら全体に呂色漆を塗ります。呂色漆は研いで艶を出せる、厚みがある漆です。

乾いたところで、クリスタル砥石で研ぎました。

黄色を強調するため、もう黄色の漆で模様を描きました。

乾いたら全体に呂色漆をぬります。

今度は耐水ペーパーで研ぎました。黄色が前面に出ました。

綿に漆をつけて擦ります(摺り漆)。

摺り漆を繰り返すと、だんだんと色が落ち着いて艶が出てきます。

「摺り漆3回以上」→「胴摺粉による研磨」→「摺り漆1回」→「呂色漆粉による研磨」「角粉による研磨」で完成。

まだらの汁椀が出来上がりました。

こういう漆汁椀があってもいいかなと思って塗りました。

使うのは私と家族だけですから。

コメント

タイトルとURLをコピーしました