定年退職者の料理 6月24日

懐かしい時を求めて

家族3人の食卓を担うことになり2か月が経った。今もわからないことだらけだが、特に最初はチンプンカンプンだった。「大さじ」は「大きいスプーン」だと思ってカレー用のスプーンを使っていた。それを見透かすように義母が「毎日(料理)できますかねぇ(できないでしょう)」と嘲笑したが、確かに不安だった。

新聞に載っていた料理

妻からスマホアプリの活用を勧められたが、まずは新聞や本を参考にする。紙は全ての情報が一度に目に入ってくるので便利。購読している新聞を切り抜き、できそうなものを選んだ。

「ツナとレタスのスープ」「ゴボウの黒こしょうスープ」「キャベツと豚肉の蒸し焼き」「豚肉のサイコロステーキ」「シーフードのすし酢マリネ」「ゴボウと豚肉のピリ辛チャーハン」「鶏手羽中のニンニクこしょう焼き」「鶏肉とタケノコのバルサミコ炒め」「レンコンのからしみそソテー」「インゲンのしょうが煮」「小松菜の黄身あえ」「キャベツとソーセージのマスタード和え」「塩こうじでしっとり鶏ハム」「ホイコーロー」…

悪戦苦闘したけれど、今思えば手間がかからないものが多い。

スマホアプリの料理

スマホアプリを使うようになったのは、材料を入力して検索すると色々な料理が表示され、苦手な食材を除外することもできるからで、このところいただきものや賞味期限切れのものが沢山あったため、それらを先行して使う必要があった。

いただいた食材を活用したもの

「たけのこご飯」「赤飯」「グリーンピースご飯」「鮎の甘露煮」「コールスローサラダ」「キャベツマリネ」「キャベツとしめじのマヨポン炒め」「ふきの佃煮」「ポテトサラダ」

たけのこ、餅米、グリーンピース、鮎、キャベツ、ふき、ジャガイモ、トマト、山椒の実。色々いただいた。

残った食材を使ったもの

「ワカメときゅうりの酢の物」「卵の雑炊」「鮭の昆布巻き」「トマトとオクラのコンソメスープ」

生の昆布とワカメは1年以上賞味期限が切れていた。トマトの水煮缶は20年くらい切れていただろうか。缶は酷く錆びていたが、やはり中身は問題なく、テレビで缶詰会社の人が「賞味期限が切れてからが美味しくなる」と言っていた通りだった。

食べたいと思ったもの

「茄子と豚肉の味噌炒め」「ごぼうサラダ」「トウモロコシのかき揚げ」「スパイスチキンカレー」「麻婆茄子」「かぼちゃの煮物」「人参といんげんの胡麻和え」

居酒屋で食べたつまみ、専門店で食べたカレー。深く印象に残った料理を自分で作ってみた。

圧力鍋を使った料理

圧力鍋を買ったのは「ガス代の節約になる」という新聞読者の投稿を読んだから。圧力鍋にレシピ集がオマケでついていて、それを見ては作っていった。

「チャーシュー」「もち米しゅうまい」「さば缶ヘルシーリエット」「いかめし」「きのこそぼろ」「赤飯」「黒豆」「トマトの水煮」

ちょっと難しそうな料理だろうか。チャーシューはたこ糸で縛ったりして、何となく本格的な料理に取り組んでいる感じがした。

しかし未だに圧力鍋は怖い。取扱説明書に、間違った使い方をすると爆発することが明記されている。圧力がかかった蒸気の音は尋常でなく、万が一爆発しても即死しないよう、少し離れたところに避難する。所定の時間が経つと「爆発しませんように」と念じながら、頭を低くしてガスコンロに接近する。

付録のレシピ集は大きな6ℓの鍋をベースにしているため、3ℓの鍋を使っている私は、材料や調味料を頭の中で半分に計算しなければいけないので間違えてしまいそうだ。

揃えた調味料等

コチュジャン、バルサミコ酢、粒マスタードはこれまで我が家では使わなかったもの。冷蔵庫や引き出しに調味料のデッドストックが沢山あり、整理して出番を待ってもらっている。

最近はスーパーの調味料コーナーで商品を見ては、何に使うものか確認するようになった。いつかご縁があるのかなと思いながら。

常備する野菜

生姜、ニンニク、ネギは欠かさないようにしている。特に生姜は、ですね。

お気に入りの料理

「トマトとセロリのオリーブオイルと粒マスタードのサラダ」「ゴボウと豚肉のピリ辛チャーハン」「レンコンのからしみそソテー」「いかめし」は、すごく美味しく出来上がったと思う。家族からリクエストがあるのがその証。

4回も作った「トマトとセロリのオリーブオイルと粒マスタードのサラダ」

そして料理というかどうかわからないが、寿司は安く食べられるので何かの節目でまた作りたい。

ネタの材料費は1人1,000円程度

初心者にはわからなかったこと・失敗

<耐熱容器>耐熱なのかそうでないのか、未だによくわからない。タッパーに「電子レンジでは使えません」と表示があるもの以外が耐熱なのだろうか。そうだとしても、その表示は使い始めれば捨ててしまうので、買った人以外にはわからない。瀬戸物や陶器を使えば問題ないということだろうか。

<残った卵の使い方>黄身を使った残りの白身、フライで残った卵は皆どうしているのだろう。白身は次に卵を使う時に合わせ、フライの残りはそのまま油で揚げてみた。油だらけで美味しいとは思わなかった。

<「かけ」とは>「かけ」は「かけら」だと思うけれど、あまりにも抽象的…ということはおおよそでいいのだろうと思うことにした。生姜1かけは親指の半分くらいと覚えた。

<「湯むき」とは>「トマトを熱湯につけた後、冷水に浸けて皮を湯むきする」という表現がわからない。「トマトを熱湯につけた後、冷水に浸けて皮をむく(湯むきという)」というのが正しいのではないか。

<賞味期限切れの調味料>かぼちゃを煮るのに液体塩麴を使ったが、賞味期限が切れ6年が経過していた。色も臭いもちょっと変かなと思ったが、面倒なのでそのまま使った。ちょっと味が濃くなってしまった。後日新品と比較したところ、新品がうっすらとした茶色に対し、6年経ったものは色濃く変化していた。

<旨味調味料>ポテトサラダの隠し味に「顆粒コンソメ」があったが、出来上がりの味が不自然に濃くなり化学調味料臭が鼻につく。もう使わない。

台所が居場所

これまではまず漆を塗ってから、その他のことをした。料理がだんだん楽しくなってきて、早く昼にならないかな、早く夕方にならないかなと時計を見るようになり、今日は朝から昼まで台所にいた。

今夜の「インゲンとニンジンの胡麻和え」「長芋」、数日後にキーマカレーを作るためのトマトの水煮などを作った。それが一段落してから漆を塗った。

漆と料理が逆転しそうな感じがしている。

コメント

タイトルとURLをコピーしました