漆丸二段重 11月6日

懐かしい時を求めて

これまで漆塗りのラジオやカリンバを作ってきたが、ラジオは増えすぎて使いきれなくなり、カリンバは音のコントロールが難しく、さてこれから何をつくろうかと考え、とりあえずは既製品の木地を使って漆塗りをした。

木地の製作を自ら行えば、形からしてオリジナルのものができると考えていたが、木工旋盤の技術をもこれから習得するとなると、何もかもが中途半端になる気がして一旦諦めた。

この「二段重」は、栃木県日光市の「木彫りの材料屋(有限会社 村上豊八商店)」から取り寄せた。1,430円というリーズナブルな価格。桂、栃、朴を主に加工している会社だが、これが何なのかはわからない。

下地塗りをして、赤系の呂色漆を塗り、拭き漆で仕上げた。途中に胴摺粉、呂色粉で研いでいる。

直径14.5㎝の小さな器なので、おせち料理には小さすぎる感じがする。さて何に使うか。この辺りは実にいい加減である。

雑貨などよりは料理したものを入れてみたい気がする。小さな寿司を握ったら、寿司がより美味しく見えるのではないか。

「ま、そのうちに良い考えが浮かぶでしょうから、机の上で待機していてください」と丸二段重に伝えた。

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