マリー・ローランサン「二人の女友だち」1月9日

イラスト

もらったマリー・ローランサンの絵について調べた。

図書館で分厚の本を2冊借りてきたが載っていない。

ネットで画像検索すると、1982年に東京で開催された「マリー・ローランサン展」のカタログの表紙に使われていることがわかった。

迷ったが、その絵についてもっと知りたくて、オークションに出品されている展示会のカタログを落札した。

1924年頃に書かれ、パリの個人の方が所蔵していることがわかった。そして、水彩画であった。大きさは35×44㎝。

図書館の本は油彩画集だったから載っていなかったのだ。

しかしながら個人が所有しているせいか、ネットで検索してもこれといった情報は得られない。

1982年の展示会のカタログに載っているということは、個人蔵の絵が特別に展示されたのだろう。

ここからは想像だが、それまで未公開だったため、表紙の絵を飾ることになったのではないか。それを記念して複製画を販売したのではないか。

この絵をくれた友達は、知人にもらったという。その知人は、別の友達には別の絵を1枚贈ったという。東京土産といったところだろうか。

ちょっとしたきっかけで画家を知り世界が広がった。この絵を描いた1924年ごろはローランサンの油が乗り切っていた頃のようだ。

「アート・ギャラリー 現代世界の美術15 ローランサン」に黒柳徹子さんがエッセイを寄せていて、「20年くらい前、ローランサンのリトグラフというものを、NHKの近くの額縁屋さんで見つけた。価格は5万円だった。当時の私には、とても買えない値段だった。でも、私がローランサンが好きだと知っててくださった女主人が、2年間の月賦で私に売ってくださった」と書いている。

「20年前」は1965年頃になるが、日銀のホームページにでは、消費者物価指数で換算すると、当時の1万円は2022年の43,000円程になるという。

黒柳さんでも一括で買えない時代があり、それでも欲しくて2年の月賦で買ったという話が素敵だと思った。

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