この前、アオバズクのラジオをつくったばかりだというのに、またラジオを作り始めてしまった。
箱型の古めかしいラジオをイメージした。
粘土を平らにしてそれぞれの面を切り出す。
表面にワッフルの布などを押し当て模様をつけ、スピーカーの穴、ダイヤルの穴を開ける。
カワウが羽を広げているのがスピーカーの穴。デザインカッターで粘土を切る作業は楽しい。
横にもカワウの穴を開ける。
反対側にも穴を開ける。丸い穴はスイッチ取り付け用。焼くと20%ほど縮小するので、大きめに開ける。
上面の模様は、実はカワウではなくヒドリガモ。以前、近くの川辺で撮影した写真が気に入っていて使った。
乾燥すると粘土は白っぽくなる。これとは別に、赤系の粘土もあるが、釉薬をかけた時の発色の予想が難しいので、ついついこの白系の粘土を使ってしまう。
今回はパステルカラーで仕上げたかったので、教室にはない釉薬を自分で買いかけてみることにした。
焼きあがったものを見ると、トルコブルーは思った以上にくっきり発色した一方で、桜色は発色せずクリーム色になった。「霧吹き」は息を吹き込む形式ものを使ったが、やはりコンプレッサーで厚くかけるべきだった。
ラジオの基盤を板に固定して位置の確認する。
チューニングダイヤル、ボリュームダイヤルに使う部品は本来ドアノブ用なので、そのままでは使えず、ネジと金属の筒を接続して長くすることなどで解決。どうしたらできるか考えている時がまた楽しい。
桜色の釉薬が発色しなかったため、せめて底板くらいはと、ピンクの色漆を塗ることにした。
生漆塗り(乾燥)→ヤスリ掛け→生漆塗り(乾燥)→呂色漆塗り(乾燥)→耐水ペーパー研ぎ→色漆塗り(乾燥)と、これでもかなり通常の工程を省略していて、最後に拭き漆をするか迷ったが、色が沈むのを避けるため止めることにした。
再びラジオの基盤を取り付ける。
完成。
スピーカーの穴の布はオーディオスピーカーに使う布を取り寄せ、ちょっと本格的っぽくした。
他の穴にも同様に、木工ボンドで貼った。
粘土を薄い板状にのばす「たたら」という手法は、初心者の私にとっては難しい。どうしても歪みが出てしまう。
粘土のこね方(圧のかけ方)については教室の先生の指導を受けたが、思うようにはいかない。何度もやってみるしかない。
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