陶器のマスク

陶芸

県立美術館の学芸員が陶芸教室にやってきて、ライフマスク講座の下準備をしているのを見学したことが、マスクずくりの始まりだった。

帰宅後にうる覚えで自分の顔の型を石膏でとり、それをもとに陶芸粘土で成形し、素焼き本焼きして3つのマスクをつくった。最初のは過日ブログに記したので、その後の二つをここで紹介する。

私の顔の型をもとにはしたが、そこから離れようと思っているうちに、こんな顔になってしまった。

釉薬は藁灰マットの上に、油滴天目を重ねた。

期待したようなマダラになった。

このところ、こういったマダラが私のお気に入りでで、マダラ模様の微妙な違いが、焼き上がりの楽しみである。

いたずらで眼球と歯を入れてみる。

いずれも無い方が、想像力が掻き立てられて良さそうだ。

もう一つが次のマスクで、これも自分の顔が嫌で部分をデフォルメすることになった。

釉薬は瑠璃に白萩を重ねた。

うん、だいたい思っていた通りになった。

こちらも眼球と歯を入れてみる。こちらは眼球と歯があってもいいかもしれない。

最初につくった私の顔は壁に張りついて、いつも私を横から見ている。自分に見られていると思うと、なんとなく気味が悪い。

いつも見られてばかりでは癪に触るので、たまには私が横から見ることにする。

家の中に得体のしれない生き物が増えていくようなので、もうマスクをつくるのはやめよう。

もっと若い頃につくっていたら、違った思いがしただろうけれど。

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