スーパーの閉店 8月30日

懐かしい時を求めて

コープおびりあ店から「2024年3月末をもって閉店する」旨の通知が届いた。11年間の営業に幕を閉じる。

店舗は駅の近くにあるが、駐車場は立体で入出庫が大変なため、敬遠して他のスーパーを選ぶ人は多い。レジが混雑するのは滅多に見たことがなかったから、いずれ閉店するだろうと思っていた。おうちコープへのシフトを進めているのだろう。

店舗の2階と3階が市立図書館で4階がこども館。市立図書館に専用駐車場はなく、図書館利用者は30分に限りコープの駐車場を借りている。以前は線路端に大きな駐車場があったが、眼科に売却してしまった。市は来年度からどうするのだろうか。

少し前に駅周辺をゆっくり歩いてみた。空き店舗の数が急速に増えている。一方で、駅からそれほど遠くない幹線道路沿いにはピザ屋がオープンし、17日にはスタバがオープンした。駅前での商売の可能性は低いが、少し離れたところに駐車場を完備すれば十分に商売が成り立つということだろうか。ピザ屋もスタバも私とは縁がない店舗なので、どうもよくわからない。

街づくりに興味があり、高松市の丸亀商店街に視察に行ったことがある。明石さんといううどん屋に転職した街づくりのリーダーに話を聞いた。マンツーマンで3時間、みっちり講義を受けた。飲み物が3回出てきた。

明石さんは「空き店舗が一つでも発生したら、その商店街は終わりだ」と言っていた。また、「同じ場所で営業し続けていているようでは駄目で、動くことが大切だ」とも。視察では、全国の失敗した街づくりを徹底的に見たという。「ああいうことをすると失敗するのだ」と体に叩き込んだそうである。

もう10年も訪れていないが、アーケードがあり、雨に濡れないで買い物ができるのがよかったし、商業者のゾーニングが計画的に行われていて、若い人のチャレンジショップが連なる通りもあった。

他所の真似をしてもうまくいくはずはないが、ではどういう町がよいのかと自身に問えば、これといった構想はないのである。

空き店舗がある商店街であっても、お気に入りの店は未だにある。ただ、それもどんどん少なくなっており、あと10年すれば何も残っていないかもしれない。自分の命だって10年先はわからないから、それでいいのかもしれないと諦め気味に思うだけである。

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