粟ヶ岳を眺めながら昼間酒 4月13日

ウッドバーニング

30年来の親交がある先輩に招かれ、先輩宅で酒を飲んだ。山の中の宅からは、手前に茶畑が広がり、遠方に粟ヶ岳が墨絵のように姿を見せている。

平地とは2~3度の気温差があるようで、風が肌寒い。といって窓を閉め切るのは無粋な気がして、開けたり締めたり。

2人で飲んだのは、わずかこれだけ。ちょっと足りないかなとも思ったが、昼はこれくらいで十分。

開店直後のスーパーで、酒、刺身を買った。鳥の塩麹漬け焼き、魚のあら煮、なます、湯豆腐などを先輩が手早く調理した。

深い話、重い話。

哲学者・池田晶子の本を紹介された。パラパラとページをめくり、今の自分に必要なことが書かれているのがわかった。図書館の資料を検索…あった!

行きは先輩が車で家まで迎えに来てくれ、帰りは自力である。20分ほど山を下って川に出る。まばらに民家がある。こういうところに住むのもいいなと思った。

市が運営するコミュニティバスを待つ。最終が18時11分。これに乗り遅れるとJRの駅まで3時間歩くことになる。「一緒にバスを待とう」と歩き始めた先輩を置き去りにして坂を下ったのは、そのことが頭にあったからだ。

時間通りにバスが到着してほっとする。乗客は私一人。運転手は2歳上で、隣町に住んでいる人だった。車窓の景色を眺めながら地域の話をしていると、乗り換え地点の中学校跡地に到着。200円支払い、乗り継ぎチケットを手にする。ここからも乗客は私一人。チケットと100円を料金箱に入れる。

若い女性の運転手に「運転が好きなんですね?」と尋ねたら「そうでもありません」との返事。会話が続かないので目を閉じた。中間地点のバス停で一人乗車したところで目が覚めた。

JRで一駅、駅から40分歩いて自宅に到着。先輩から生きるエネルギーをいただいた。

魚のカリンバ

漆塗りのカリンバとの音の比較をしてみたくなり、今回は透明の水性ウレタンニス(ツヤなし)で塗装した。模様がそのまま残るのもいい。

音の比較。このカリンバも良い音ではあるが、漆の方が深みを感じる。ニスは木材の表面に樹脂をコーティングするのに対し、漆は木材の繊維の中に入り込んでいく。そのことが音の違いを生んでいるように思う。やはり次は漆で仕上げよう。

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