認知機能悪化防止カレンダーをつくる 1月16日

懐かしい時を求めて

入院している母の認知機能が悪化しないよう、部屋にカレンダーを掛けることにした。

花の写真の日めくりカレンダーを探したが見つからない。365枚もカラー写真を印刷したらかなり高価になると思い諦めた。

作ればよいことに気がついた。日めくりは大変なので1週間単位とした。

私が撮った母が好きな花の写真と、孫の写真を印刷する。私は3人の娘に花の名前を付けており、娘の名前の花の写真と、その娘の子(孫)の写真を組み合わせた。

二十四節気七十二候を記す。雉が鳴き始める季節のようだ。

カレンダーの背景の飾りに、厚板に花の柄の布を貼る。

裏に折り返す部分を考えて布を裁断。

薄めた木工ボンドを刷毛で塗る。

裏側に2か所、100均で買った強力な磁石を貼り、表の磁石は飾りがついた出来合いのものにした。磁石同士は極性を考えないといけない。片方、反発してしまい、裏のマグネットを貼りなおした。

「今日は15日です」と、ハートのシールを貼る。これは最初に面会に行った家族の役割になる。

ベッド脇にあるテレビ台のフックに掛ける。時計も一緒に。

この位置では首を大きく捻らないと見えないが、何もないよりはずっといい。

デイサービスでは、カレンダーの日にちや曜日に色を塗ることで認知予防するようだが、母の手はミトンで被われておりそれができない。

今日の夕方から食べ物を口から入れるようになるとのことで、まずはトロミをつけた液状のものからになるが、そこを乗り越えればミトンによる拘束が解かれる日が近づいてくる。

切除した小腸のあたりが周期的に痛み、顔をしかめ言葉は出ないが、酸素補給や降圧剤の管も外れ、順調に回復している。

ここからは体力、気力…生命力がどれだけあるかだと思う。

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