満月が酔う 9月5日

懐かしい時を求めて

少し前に三日月のおちょこをつくりました

三日月が酒で揺らぐのが面白くて、三日月をもっと酔わしてやろうと杯を重ねるうちに、私の方が酔っ払ってしまう始末でした。

その後、月を酔わせるなら、満月を酔わせることこそ酒飲みの本懐ではないかと思うようになり、満月のちょこをつくることにしました。

今回は円柱の木材を使いました。周りを削る手間が省けます。

穴を掘る方法は色々あるでしょうが、今回は電動ドリルを固定していくつも穴を開け、それらを電動ルーターでつなげて徐々に大きい穴にしていきました。

埋める貝は今回も白チョウガイです。丸く切り抜いたシール(型)を貼ります。

シールのアウトラインに沿って、ヤスリと電動ルーターで削って満月を作ります。

おちょこの底に穴を掘って満月を埋めました。

ここからは漆の工程です。下地を塗ったところです。

木目に面白みがないので、模様をつけることにしました。模様の部分の漆を削り落としました。

漆を接着剤にして、メタリックパウダーを撒きました。

う~ん…何か単調で面白くないですね。

こぼれたメタリックパウダーを見て、全体に撒いてしまった方が面白いのではないかと思い、計画変更です。

呂色漆を塗り研いでを繰り返し、最後は拭き漆をして銀河のような模様になりました。

中を覗き込むと、満月が輝いています。酒を満たすと表情が変わるのですが、まだ病み上がりで満月と勝負する気力体力がありません。

少しの間、待ってもらうことにしました。

コメント

タイトルとURLをコピーしました