車で1時間の町に嫁いだ二女から、市内に新しくできた喫茶店にいこうと誘われた。
出産を間近にひかえた娘がはるばるやってくる。
古い民家を改装した喫茶店である。
三女の友達が経営していて、既に多くの固定客がついているようなので、平日とはいえ駐車場の心配があった。
しかし店の左側の敷地が全面駐車場になっていて、満席にでもならない限り、その心配はいらないことがわかって安心した。
京都の町家ふうの佇まい。
厚い無垢板のテーブル席で、通りを眺めながら一人の時間を過ごすのもいい。
私たちが案内されたのは中央にあるテーブル席。60㎝ほどの幅の厚い無垢板。60㎝は親しい人との距離だ。椅子が6脚並べられている。
向こう側が中庭で、トイレがある。
私は紹介されたメニュー表にはないコーヒーパウンドケーキを注文。コーヒーはルワンダのホット。
娘はマルゲリータなるものを注文。苦手なチーズのにおいに、すました顔をして我慢する。飲み物は抹茶ミルクココア。
妻はほうじ茶バスクとカフェモカアイス。
注文を間違ったプレーンパウンドケーキは、申し訳なかったとサービスでいただいた。
ジュークボックスのようなコーヒーの機械に目を奪われた。
静岡県内には1台しかないという。
娘の写真撮影に店主がこちらを向いてくれた。
この爽やかな笑顔に騙され…いやいや…その魅力に誘われて、カウンター席は常連で満席だった。
常連ばかりを大切にすると一見の客が寄りつかなくなる可能性がるが、目配りもきちんとできていて、これからもっともっと盛していくと思った。
衰退する町の再生について熱い思いを持っていると聞いた。素晴らしいと思う。
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