家を美術館に 9月15日

懐かしい時を求めて

浮世絵を買った。たくさんある中から気に入った絵を選んだ。先日選んだもの以外に、これらが面白いと思い、計7枚購入。

女の人がタコと闘っている。調べると歌川国芳(1798-1861)の「源氏雲浮世画合 玉葛 大蛸から玉を奪う海士」という作品で、1845年頃に制作されたらしい。180年くらい前か。それだけでなんだか凄い。

これはもう少し時代が後のもだろう。幕末から明治初期に活躍した浮世絵師、落合芳幾(1833-1904)の「末廣五十三次 保土ヶ谷」で、その時代の雰囲気が伝わってくるのがいい。

これはもっと後の竹久夢二(1884-1934)の作品。調べたけれどタイトル不明。ま、なんでもいいや。

せっかく7枚も買ったのだから、家の中に飾ることにした。

作者不明の美人画を玄関の下駄箱の上に。私の変な油絵よりもずっといい。

玄関の反対側の壁には、先ほどの歌川国芳の「大蛸から玉を奪う海士」と落合芳幾の「末廣五十三次 保土ヶ谷」を飾る。

階段の踊り場に竹久夢二を飾る。

なんだか家の中が美術家になったようだ。妻が「家のグレードが上がったみたい」と言った。

その通りだと思う。本物はやはりいい。来客は少なくなったけれど、興味がある人には見てもらおうと思っている。

飾り切れなかった4枚は、いずれどこかに飾るか、これらと差し替えて気分を変えることにする。

時間の制限なく、本物を近くで観るのは贅沢な時間の過ごし方だと思う。

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