妹が還暦を迎えるので、何かお祝いをしようということになった。妻は花を贈った。
居酒屋「ハル」
私は時間を共有しようと思い、妹と一緒に昭和の居酒屋「ハル」の暖簾を潜った。
店のAさんが妹を見て「誰だろう?」という顔をしたので、「僕、再婚したんですよ」と言ってみたが、すぐにばれてしまった。顔が似ているので兄妹ではないかと思ったようだ。流石です!
妹は生ビール、私は瓶ビール。瓶ビールの方が美味しいと思う。
カウンター冷蔵庫の上の、ニラを豚肉で包んで炒めたものを皿に分けてもらう。体に力がつくような感じがした。
同時に鮪の刺身を注文。付け合わせにミョウガがなかなかいい。
妹は肉が好きなのでネギマを注文。
鰹節をまぶした焼き豆腐も食べよう。
肉厚の大きな椎茸が目の前にあったので焼いてもらう。
「今日の日本酒は何?」と尋ね、選んだのが福井県小浜市の純米酒「わかさ」。こりゃおいしいや。妹もちょっとだけ味見して頷いた。
常連の友達がお祝いに駆けつけてくれた。その向こう隣りには初めて会う常連。話が弾んでこの「七賢」を差し入れてくれた。「七賢」は飲んだことがあるが、純米生酒は初めてで、これも美味しい。友達は「俺にはちょっと甘いなぁ」と言う。
ヤリイカを焼いてもらう。ヤリイカでイカ飯を作った際、ヤリイカはスーパーにいつでも置いてあるわけではないことを知り、今日出会えたことを幸運だと思ってじっくり味わった。
初めて会う常連が美味しそうに食べているタチウオを見て食べたくなってしまった。釣っていた頃は食べきれず困ったくらいだが、ほんとうに久しぶり。
甕に入った焼酎が目の前にあり、ロックでいただくことにした。
この頃にはかなり酔っていたと思う。美味しかったけれど、どんな味かあまり覚えていないのだ。
これは何だったか。鰤のはらもだろうか…。
「ハル」はつくづく常連の店だと思う。何しろ料金が書かれた品書きがないのだ。「ビールの値段もよくわからないね」と友達に呟くと、「時価だよ」と言われ、それでも納得してしまうのが不思議なところだ。とにかくハルさんや、その娘のAさんとの会話にホッとして楽しいのだ。加えて色々な常連との出逢いがあり、金額以上の価値がある。妹と2人で9,700円。それにしてもよく食べたなぁ。
居酒屋「やよい」
もう1軒、妹を連れて行ってあげたくて、タクシーで「やよい」へ。友達も翌日仕事だというのに付き合ってくれ、3人で乾杯!
ほうれん草だったか小松菜だったか…食べた記憶がない。
いつも注文するうなぎの肝。これは味が濃いせいか、食べたことが脳に刻み込まれている。
もう1軒の店に行くことを考えていたが、意識が朦朧とし、ここから記憶があいまいになる。
妻に迎えに来てもらい、友達を家に送り妹を送り…帰宅してアイスを食べたことは覚えている。
そして、すごく楽しかったということを。
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