刈穂 純米吟醸 kawasemi “sakura” label 11月8日

懐かしい時を求めて

飲み会の前には2~3日肝臓を休める。自分に言い聞かせているが、妻が「刺身を買ってきましたよ~」と私を刺激する。「刺身っていったって、ちょっとだけでしょ?」「いいえ、たっぷりありますよ」

刺身がたっぷりということは、ご飯のおかずではなく、酒のつまみということである。刺身の量に見合った行動をとらなければいけない。問題は、自分自身にどう言い訳をして解禁するかである。

そうだ、この前友達からもらった2種の酒について、片方しか感想を伝えていなかった。残り1種について、なるべく早く友達に伝える義務がある。

立派な言い訳が見つかってほっとした。

しかしこの2種は瓶の色と、片方にラベルが貼ってあることくらいしか違いがなく、実は同じ酒だと思っていた。

裏のラベルを見ても、先日は違いがわからなかった。しかし今日よく見てみると、先日飲んだ酒の「新酒を酒槽でしぼり、そのままボトリングしました」と書いてある。「酒槽」を辞書で調べると「酒をしぼるためにもろみを入れた袋を入れる木製のおけ」とあるが、それによって味がどう変わるのかはわからない。

前回飲んだ酒のラベル。「間違い探し」のようにそっくり。

ま、飲めばわかるさと、杯を傾けると…全く別物だった。

色は少し白濁しており、濁り酒のような酸味がある。これもすごく美味しい。秋田の酒、恐るべし!

この酒をくれた友達は「安酒は飲まない」と言っていた。

「高い酒は飲み過ぎると高くつくから酒量を抑えることになり健康にいい」「高い酒は良酒が多く後に残らない」といった理由が考えられる。

しかし、必ずしも「高い酒」=「美味しい酒」ではない。美味しいかそうでないかが肝心である。

美味しい酒は、もうちょっともうちょっと…杯を重ね、どこで中断するか悩ましく酒量は増える。一方、美味しくない酒は、一口飲んだだけで「うっ」となってすぐに杯を置いてしまうから酒量は少なくて済む。

肝機能は人それぞれだし、幸せの感じ方もそれぞれだから、自分の体と対話し、幸せが長く続くよう飲むのがいい。

以前、日本酒の歴史本に掲載されるくらい有名な酒を期待して買ったが、一口飲んだだけで「うっ」となって料理に回してしまったことがある。好みは人それぞれだから、多くの酒が世に出回ることになるのだろう。

秋田の酒についてこのブログを書いていたら、秋田出身の友達から連絡が入り、話が進んで日曜日に飲むことになった。不思議な偶然である。

コメント

タイトルとURLをコピーしました