漆の材料 11月15日

懐かしい時を求めて

漆の材料が届いた。金額が2万円以上になると送料が無料になる。

これまで随分お金を使っただろうなと思っていたが、今年3万円、昨年2万円で、漆塗りを始めた一昨年が10万円程度だった。作る作品の数によるけれど、他の趣味よりも安上がりのようにも思える。

漆の刷毛は、幅にもよるけれど、5,000円とか1万円といった金額になる。ただ、漆の刷毛は、毛先がへたってきたら切り捨て、木を削って新しい毛を出して使うようになっている。鉛筆を削って黒鉛の芯を出すように毛先を出す。

次の写真の左が「全通し」といって、鉛筆の芯と同じように毛が木の中を貫通している。黒い毛が見えている。右は「半通し」で、半分のところまで毛が入っている。30年物の女性の赤毛を使っていると聞いた。

鉛筆削りに相当する刃が、次の塗師屋小刀(ぬしやこがたな)で、刃渡り16㎝。使うのが怖いくらいの切れ味である。

今回注文した漆は在庫補充だが、木地を漆屋から取り寄せたのは初めてである。

木地屋から直接買うのと漆屋から買うのとで、違いがあるのかを知りたかった。漆屋の方が3割ほど高いのは店のマージンが上乗せされているだけの違いなのか、それ以外の違いがあるか。

今回漆屋から買ったものについていえば、材が欅で木目美しく、3割ほど高くてもこちらの方がずっといいと思った。

そのまま拭き漆でもいいくらいの美しい木目だけれど、木目にピンクの色漆を入れてみたいという気もする。今塗っている器を実験台にして決めようと思う。

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