- 残り少ない人生に至福の時間を見いだす
- 失業初日はこれまでと同じ休日を過ごす 4月1日
- いつもどおりの朝 4月2日
- 鳥を観に行く 4月3日
- ジャコウアゲハに会いに行く 4月4日
- ジャコウアゲハ・メスの飛翔を撮る 4月5日
- 漆、漆、木工 4月6日
- 実家に一泊二日の小旅行 4月7日
- クロアゲハが遊びにきた 4月8日
- おうちでエステ 4月9日
- 秘伝のレシピをいただく 4月10日
- ジョギング再開 4月11日
- 猫のカリンバ出来上がる 4月12日
- 粟ヶ岳を眺めながら昼間酒 4月13日
- 庭仕事を楽しむ 4月14日
- Martin OOO-18 を弾く 4月15日
- 家の中が散らかっていることに気づく 4月16日
- 先輩たちと語り合う 4月17日
- 鳥の先生と渡り鳥を観に行く 4月18日
- アクリル絵の具と漆の疑問を解決する 4月19日
- サイクリング 4月20日
- 釣りの先生からの連絡を心待ちする 4月21日
- コウモリがやってきた 4月22日
- カリンバを自作する 4月23日
- キマダラカミキリ現る 4月24日
- 古いレコードを聴く 4月25日
- 雨を楽しむ 4月26日
- 新聞記事を切り抜く 4月27日
- 真面目に料理に取り組む 4月28日
- マルベリーが病気になる 4月29日
- 無職1か月の経済 4月30日
- 綿の種を植える 5月1日
- どんぐりの掲示板 またつくる 5月2日
- お散歩バイクがやってきた 5月3日
- バイクでお散歩 5月4日
- 電気自動車「チョロQ」に乗る 5月5日
- カリンバ 失敗する 5月6日
- 5月7日からは、1日ごとに1つの記事にするようにしました。
残り少ない人生に至福の時間を見いだす
4月1日、無職の生活がスタートした。会社が倒産したわけでもなく、解雇されたわけでもない。定年退職後に再雇用で1年働いたが、もっと違った楽しい時間の過ごし方があるのではないかと思い、自主退職した。
年金支給までには3年半あり、わずかばかりの貯金を取り崩すことになる。経済的不安はあるが、高級自動車1台分で時間を買ったと思えばいい。また、家計は私一人で支えているわけではなく、妻との分担により、食費以外の光熱水費、税金などに限定されており、いくぶん気は楽である。
最初の支出は町内会費、年15,600円。次に健康保険料の請求が年24万円分ほど来そうだ。試算するとまずは年120万円覚悟しなければならない。問題は小遣いだ。月25,000円とすると年30万円。無職なのに多すぎるのではないかという気もするが、いくつかの趣味にある程度のお金を費やしてこその残り人生である。漆塗り、ギター、写真撮影、園芸。趣味は多いが道具はほぼ揃っているので、今後大きな出費はないだろうと思う。
失業初日はこれまでと同じ休日を過ごす 4月1日
漆塗り
朝一番に前日に塗った漆の確認をする。今、2台目のカリンバをつくっている。1台目は、一枚板に食べた鮑の貝を削って研いで嵌め、黒漆で仕上げた。「楽器の塗装はできるだけ薄く」というのが定説のようで、漆を重ね塗りすれば振動が少なくなり、螺鈿の装飾のみが特徴のカリンバになると思っていた。ところがである。市販の箱型のカリンバと比べてみて、音の大きさでは負けてしまうものの、音の伸びは時間にして倍以上ある。音色も深みがあってずっといい。どうしたわけか。
そう考え2台目は箱型にし、四角では面白くないのでギターのような曲線を描くボディにした。火を使わずにアイロンで板を曲げる方法をネットで知り試してみた。
また、プロのイラストレーターにウッドバーニングという技法があることを教えてもらい、さっそく猫の周りに魚の絵を描いてみた。ここからの工程は、拭き漆3回→呂色漆1回→拭き漆3回→胴擦粉磨き→拭き漆3回→呂色粉磨き→拭き漆1回で完成となる。1回目の拭き漆をして漆風呂に入れた。
同時にもう一つつくっている。アゲハ蝶のカリンバをつくろうと始めたが、カリンバの鍵を取り付けるとせっかくの模様が隠れてしまう。なのでこれは何になるのかわからない。コースターにでもすればいいか。
家事、育児の手伝い
母を娘の家に送る時間になった。昨年末に生まれたひまごの子守りを頼まれ、母が張り切っている。私もこういう、いわば神秘的な時間をもっと大切にしたいと思う歳になった。神話的空間へ、そして土へ還る時が近づいているのだろう。
家に帰り庭木に散水。黄色モッコウバラが次々と開花している。香りが欲しくて植えた白色モッコウバラは開花準備中。ウンナンオウバイがピークを超え、ジャスミンが香る。観葉植物も花を咲かせている。今年も巨峰は美味しく実るだろうか。
食器を洗い終え、新聞に目を通し切り抜く。今日も楽しみはプロ野球、阪神の試合だ。監督が替わり今年は期待できる。
いつもどおりの朝 4月2日
コリン・メイ(Corrinne May)
音楽を流して漆を塗る。NHK-FMでクラシックを聴くことが多いが、朝、昼、就寝時に必ず聴くのがシンガポール生まれのコリン・メイ。6年くらい前だったか、アルバム「Fly Away」に出逢い、毎日聴くようになった。夕方、横になり空を見上げ涙がこみ上げる日々があった。アルバム「SAFE IN A CRAZY WORLD」に収録されている「Free」の歌詞「I can be free. I can be free from this place.」に、いつか私も自由になれる、ここから解放される…そう繰り返していた。
コリン・メイに出逢った頃、人事異動の内示があり、新しい上司に挨拶したところ、即座に一言「おまえは歓迎していない」と言われた。そういうことを気にしない性格が災いしたか、会議では、私が発言しようとすると「おまえは黙っていろ!」と遮られた。部下たちにどう写ったか。それ以来、発言するのを止めた。私の発言は歓迎されないものであり、私はそういう人間であることを理解しようと努めた。でもそれは簡単なことではなく、時間がかかった。
人と関われば不快な思いをさせてしまう。60年も生きていると自分を変えるのは容易ではない。ならば環境を変えよう。組織から離れて一人になろう。そう決意した。とはいえ、一人になった時に自分を支えられるものが欲しい。
海に石を拾いに行った。色んな石があるんだなぁと通い続けた。石の上に座って潮風と波の音に包まれていたら、大丈夫な気がしてきた。
漆の香り
1年半しか経っていないのに、どうして漆を始めたのかよく覚えていない。何かに夢中にならないと自分が壊れてしまう感じだった。幼い頃の記憶にある漆の香り。その香りを求めているように思う。
カリンバは、昨夜2回目の拭き漆をし、今朝が3回目。次はいよいよ呂色漆だ。アゲハチョウには黒漆を塗り漆風呂に入れる。
庭の変化
巨峰の葉が芽吹こうとしている。寒さから身を守るため、こんなにふさふさした毛で包んでいたんだ。
庭の植物も一日で大きな変化がある。虫たちがやってくるのが楽しみだ。
コーヒー豆を挽く時間の余裕ができた。湯の温度をぐっと下げてみたら、フルーティな香りが出た。教えてもらったとおり、緑茶と同じなのがわかった。
鳥を観に行く 4月3日
鳥の先生
鳥のJ先生が、桜にニュウナイスズメが来ているのではないかというので外出した。いつもどおりのオオバンやキンクロハジロ、オカヨシガモ、カワウを眺めながら歩くも、それらしき鳥は見当たらない。こちらの都合通りにはいかないのだなと半ば諦め、アオサギ、ビンズイに逢えただけでもまぁいいやと帰りがけ、先生の歩みが止まり、私も耳と目をそばだてた。
「コゲラの声がした」「でも遠かったので立ち去ったのかもしれない」と、ふた呼吸おいて見上げた先生の視線を追うと、何やら鳥らしきものが動いている。双眼鏡で確認。コゲラだ。木の虫を突いて動き回っている。縞々の模様がかわいらしい。それだけでとても良い一日になったと満足した。
鳥を見つけるには、声8割、姿2割という。入門者の私にはとても無理だ。駐車場に向かって歩き、また先生の足が止まった。双眼鏡で桜の樹上を確認している。「ニュウナイスズメです」。慌ててカメラのレンズを向ける。枝が邪魔でなかなか思うようにはいかなかったが、何とか写っていた。
図鑑に「本州中部以北の積雪の多い地域で繁殖し、落葉広葉樹林の樹洞に巣を作るが、人家や巣箱にも営巣する」とある(「フィールドガイド 日本の野鳥」)。実は〇〇スズメと聞いて、あまり気乗りしなかったが、よく見れば可愛らしい。スズメ自体、全国的には数が減っているらしく、よく観察しておかないと後悔するかもしれないと思ったりもする。
先生は海外にまで鳥を観察に行くほどの鳥好きだが、その先生には師匠がいる。師匠のグループのメンバーは、海外からのバードウォッチャーを案内したり、図鑑に写真を提供したり執筆したりしているようで、上には上がいるものだとつくづく感心してしまう。師匠レベルになると、スマホで撮影した小さく不鮮明な写真でも、「いえいえチョウヒには全く似ていません。チョウゲンボウのオスです」などと特定してしまうし、さえずりを録音したものでも素早く回答が返ってくる。
今日は最低気温12℃、最高気温18℃。黒いアゲハチョウを10頭ほど見かけた。クロアゲハかと思ったが、写真をよく見ると体にオレンジの模様がある。ジャコウアゲハか。ナミアゲハを5頭ほど見かけたが、いずれも羽が小さく、気温が上がっていないせいかもしれないが、弱々しく感じた。
カワウとウミウはそっくりで見分けが難しいが、これはカワウ。なんだカワウかと思いながらも、そのユーモラスな表情にいつもシャッターを切ってしまう。
ジャコウアゲハに会いに行く 4月4日
虫の先生からの宿題
昨日観たジャコウアゲハをしっかりとカメラに収めたくて、再び出かける。あ~、今日もいるいる。羽化仕立てなのか…毛並み綺麗な成虫の動きが鈍い。身体が温まって羽ばたく前に、手に乗せて遊んでもらう。悪いねぇ~。
昨日、虫のO先生に報告したところ、アゲハモドキ(蛾)でないことを確認するよう言われた。私は触覚が蝶と蛾で違うところが一番見分けやすいと思っていたので、近眼を近づけて確認。すらりとした蝶の触覚である。
もう一つ、これだけの頭数が連日舞っているということは、近くに幼虫が食べる植物があるはずであり、それを確認する必要があった。
食草のウマノスズクサ(馬の鈴草)は多年生のつる植物で、白いサキソフォンのような花を夏に咲かせるらしい。葉はヤマノイモに似て、掘り起こしてみたら太い根が現れ、草刈程度では絶滅することはないように思った。どこにでも見られる植物でありながら、絶滅危惧種に指定されている地域があるのは、土地が開発され土壌が根こそぎなくなってしまうことによるものではないか。植物全体に強い毒性があり、それをジャコウアゲハが食べ蓄え、鳥などの捕食から逃れているのだとか。その姿に似せているのがアゲハモドキと言われている。いつかアゲハモドキを確認しないといけないと気持ちを引き締める。
メルカリでも売っているウマノスズクサを庭に植えてみた。定着してジャコウアゲハが庭を舞う姿を見たいものだ。
ジャコウアゲハ・メスの飛翔を撮る 4月5日
昨日せっかくジャコウアゲハを撮ることができたというのに、飛翔写真のピントが甘いため、カメラの設定などを確認し、今日も出かけることにした。
OLYMPUS OM-D E-M1 MarkⅢ
私が最近使っているカメラはオリンパス。中古で程度が良いものを子どもの頃から世話になっているカメラ店に探してもらった。それ以前はニコン一筋。大学生の時にアルバイトをしてNikon M3を買ったのが最初だ。それがコロナ禍に昆虫を撮るようになり、オリンパスの特別な機能が欲しくなった。
一つは「深度合成」。例えばテントウムシを接写する場合、眼にピントを合わせると、翅の模様にピントが合わなくなってしまう。それをこの機能を使うと、ピントの位置をずらしながら連写して合成してくれる。眼にも翅の模様にもピントがあった合成写真が出来上がる。
もう一つは「プロキャプチャー撮影」。花で蜜を吸うアゲハチョウが飛び立つ瞬間を撮影する場合、どうしてもシャッターを押すのが遅れてしまう。それをこの機能を使うと、シャッターを半押ししてピントを合わせておけば、シャッターを押すのが遅れても、シャッターを押す前の画像が何枚も連写されているから不思議だ。
しかし今日は飛翔している蝶を撮りたいので、どちらの機能も使わない。その代わりに、照準器という器械を使う。
M.ZUIKO DIGITAL ED 300mm F4.0 IS PRO
レンズはM.ZUIKO DIGITAL ED 300mm F4.0 IS PRO。1270グラムと重いが、手振れ防止機能により、手持ち撮影でも全くといってよいほどブレない。マイクロフォーサーズカメラだから、普通の35ミリカメラに換算すると、2倍の600ミリレンズということになるが、最短距離1.4メートルの被写体を撮ることができる。そして解像度が高い。高額だがネットの口コミに「借金してでもこれにした方がよい」とあり決断した。素晴らしいレンズだと思う。撮った写真がそれほどでもないのは私の腕が悪いだけの話。
OLYMPUS ドットサイト照準器 EE-1
しかしながら600ミリレンズとなると拡大しすぎるため、被写体がちょっと動くだけで姿を見失ってしまうし、動かない被写体であっても捉えるのは容易ではない。それをカバーするのがこの照準器で、レンズを通した被写体ではなく、肉眼でファインダーの外も見ながら動く被写体を追うことができる。
といいながら、私は撮影に成功していない。被写体の距離により照準器の角度が変わり、フレームに被写体が入らないことしばしばである。フレームに入ったと思えばピントが甘い。訓練が必要だ。
翅が欠けているが美しい。
ヒドリガモが飛んできたので振り返って適当にシャッターを切ったら、割りといい感じに撮れた。
OLYMPUS TG-6
最初に入手したオリンパスがこれ。このままで水中写真を撮ることができるようだが、怖くてやれない。それなら少々の雨くらいなら平気だろうと、雨の日に昆虫を撮ったりした。「顕微鏡モード」で接写すると面白い写真が撮れたりする。ちなみに「深度合成」機能もある。
レンズを数センチまで近づけても逃げなかった。
蛹はまだまだたくさんある。明日も何頭も羽化して旅立っていくのだろう。また明日も会いに行くことになるのかなぁ…
漆、漆、木工 4月6日
マルベリージャム
今年もマルベリーが実をつけている。3キロも4キロも成るので、鳥たちに食べてもらう。それでも大量に残るのでジャムにして身近な人に差し上げている。味はブルーベリーに比べるとちょっと癖があるが、アイスにかけると抜群においしい。ジャムというよりもソースといったほうが近い。
ジャムのストックがなくなりかけたので、冷凍しておいた昨年のマルベリーでジャムを作った。年々糖度が増しており、砂糖の量が同じだと前年より甘いものが出来上がる。果実1キロに対し500グラムの砂糖、少々のレモン汁。今回は赤ワインを加えてみた。う~ん、これまでで一番おいしい。鳥の先生が、ヨーグルトにかけたらおいしかったと言ってくれた。
食パンは親戚からのいただきもの。この調子で節約を心掛けたい。玉ねぎや名前のわからない柑橘、柚子も知人からいただいた。焼酎と炭酸で柚子サワーを作ろう。つい今しがた、タケノコがやってきた。
漆
カリンバ
拭き漆3回後の研磨。胴擦粉と種油を混ぜ、脱脂綿を消しゴムに包んだもので研いでいく。ここからの仕上げ工程が好きだ。工程ごと艶が増すのがはっきりわかる。
艶が出たのがわかりますか。
拭き漆をして漆風呂に入れた。あと数日で完成だ。
アゲハチョウ
右側に白漆を塗ったところ。左側は茶色だが、実はこれも白漆。色漆は急速に固まると暗く沈んだ色になってしまう。顔料の色よりも漆本来の茶色が強く発色する。明るい色を保ちたければ、温度、湿度を下げ、時間をかけて固めないといけない。漆風呂に入れず室内で自然乾燥させれば、ここまでの色にはならないと思うが、漆は温度、湿度が一定以上に上がらないと固まらないので、固まるだけで何日もかかってしまう。最後に塗る際は、そうしてみようと考えている。
木工
木工といっても、これは次の漆カリンバの側板の型。もうすぐ完成するカリンバは、ボディサイズが大きく、マーチンギターに例えればドレッドノート型のD-45だ。今度はひょうたん型のOOO-18をイメージして作ってみることにする。
木材の厚みが5㎝もあると、手動の糸鋸ではちょっと無理。電動を使う。それでも2時間かかってしまった。
型に3ミリ厚の側板を挟み込めるよう、電動ヤスリで削る。鳥のような形の「プロクソン マイクロ・ベルトサンダー」は、小さいものを削ったり、細かい作業をするときに役に立つ。ネットで誰かが「プロクソンで一番の傑作だ」と言っていたが、その通りだと思う。もっと早く買っておくべきだった。
今日は雨なので、ジャコウアゲハを撮りに行くのはやめた。午後はギターやキーボードを弾いて過ごそうと思っていたが、カリンバの型づくりで終わってしまった。
実家に一泊二日の小旅行 4月7日
私が退職して喜んだ人のひとり、母。父は57歳で退職し、年金を1回受給して突然死んだ。遺品を整理していると、木工関係の工具、材料がたくさんあり、やりたいことがあったのにできなかったことは明らかだった。
退職して無職・無収入になるにもかかわらず、周りのほとんどの人が賛意を示した。時代が変わったような気がする。
現役世代の後輩と話をしても、モチベーションが下がってしまい定年退職を待ち望む声は多い。未来への明るい展望がなければ、何のために働いているのかという疑問に真正面から向かい合うことになり、折り合いをつけるのは大変だ。
この前、同級生と酒を飲んでいて、皆なにかしらの病気と付き合っているなと思った。脳梗塞経験者2人、膀胱がん、大腸がん…。私は長年の事務仕事で目が駄目だ。飛蚊症。飛蚊症は病気ではないと言われるが、体の不調は本人でないとわからない。
退職一区切り。数日前、妹たちとじっくり話をしようということになり、さっそく実行。実家までは車で15分だが、それを小旅行と捉えてみると楽しさが増す。
携帯ラジオ(就寝前に聴こう)、双眼鏡(庭に野鳥が来るかもしれない)、ポラロイドカメラ(記念撮影)、コンパクトデジカメ(庭に見たことがない虫が現れるかもしれない)などを小さなキャリーバッグに詰め込んだ。鳥の先生に借りた本も忘れずに。
家族の役に立つ
あっという間に実家に到着。まずは母を眼科の定期健診に連れていかなければならない。ただ、これまでと違うのは、その後のスケジュールがないため気持ちにゆとりができ、母に対し優しい気持ちになれたことだ。
天気予報は大雨。眼科駐車場が満車だったら面倒だなと思っていたが空いていて、雨粒も落ちてこない。天に感謝。母は歩くのに時間がかかるが、いつか私もこうなるのだなと、歩む速度を合わせた。
庭の草刈も頼まれている。これが私の仕事だと意気込んで、草刈り機を充電し、ウエアを引っ張りだした。
音楽のとき
妹、甥が仕事から帰るまで半日ある。折りたたみ式キーボードと小さなギターを持参した。
TAHORNG ORIPIA49
職場で昼休みに練習していたキーボード。友達の楽器店で買った。鍵盤数は少なくても十分に楽しめる。今日はオフコースの「水曜日の午後」「雨の降る日に」、ジョン・レノンの「IMAGINE」を練習。「水曜日の午後」は高校生の時に文化祭でバンドを組んで歌ったが、ピアノは友達に弾いてもらったので自分で弾けるようになりたい。まだ音を拾うくらいの段階。
MARTIN LX1RE
通称「リトルマーチン」。小さくてもマーチンらしい音がする。機種名の最後のEは、エレクトリックを表していて、アンプにつないで音を出すことができる。
押尾コータローの「DREAMING」「桜咲くころ」「木漏れ陽」「夕凪」、ブルース「ヘイ・ヘイ」を弾く。ギターは中学生の時に始めて高校生まで弾いて、数年前に再開した。そうだ思い出した。職場で居場所がなくなった時に最初にすがりついたのはギターだった。弦を鳴らし、その音に心が静まった。不確かなことだらけの中でも、この音だけは確かだと感じて夢中になったのだ。
耳の遠い母にはほとんど聞こえてないだろうが、時折こちらを見て満足そうな顔をしているのが嬉しい。
母、妹、甥と
このブログを書きながら妹たちの帰りを待っている。魚屋の刺身はやはり違う。店主に「あと10年は頑張って営業してください」と言うと、即座に「冗談じゃない。90(歳)超えてやりたかねぇよ!」と帰ってきた。
馴染の肉屋が3月末で閉店した。最後の1週間は、予約しておいても30分以上待たないといけないほどの行列だった。店主は「素材を手の上に乗せ、五感で感じて何を料理するか、それを考えている時が幸せだ」と言っていた。こういう人・店がどんどん減っていく。
ビールだけでは面白くないので、日本酒とワインを調達。ラベルに「杜氏渾身の酒」とある。ワインはオーストラリア原産で、ぶどうはカベルネとシラーズのブレンド。「カシスやブラックベリーなどの果実味とタンニンがしっかりと感じられ、柔らかく繊細な口当たりです」。さあ、どうでしょうか。
妹は寿司屋に勤めていて、寿司を持ち帰る。「忙しくて帰りが遅れそう」との連絡が入る。
「R君が帰ってきたら、先に飲んでるよ」と、ブログを続けていたら、ちょうど今、甥のR君が帰ってきた。
クロアゲハが遊びにきた 4月8日
草刈をして筋トレ
昨日の残りの寿司を食べ一服したところで庭に出る。ドクダミ、カラスノエンドウ、スギナがびっしり繁茂している。ここを綺麗に刈るのが今日の仕事だ。
刈ってはいけないものがあるか母に確認すると、「菊」「アマリリス」という。菊もアマリリスも葉でわかるものの、アマリリスは葉が短くてどこに生えているのかわからない。慎重に草刈り機を運ぶ。
充電式の草刈り機を使って10年にもなろうか。バッテリーは40分程度しか持たないが便利である。ガソリン式は時間制限がないものの、ガソリンの取り扱いに注意を要するし音も大きい。刃も大きく切れすぎて怪我が怖い。これは刃がプロペラ型で12㎝弱と小さく、大けがすることはなさそうだ。少し草が絡まるだけでモーターがストップするのも、かえって安全でいい。「軽くて女性でも取り扱いが楽」というのがウリだった。自治会の河川堤防草刈でも威力を発揮している。
ふと見るとクロアゲハが蜜柑の葉に止まった。慌ててスマホを取りに行く。横からも撮ったりして、もういいよと言ったらどこかに舞っていった。
草を刈ったあとに梅を植えた。庭に出られなくなった母が、テラスから花がみえるところに移植してほしいというので、鉢から地に移植。
官地と花壇の草も刈って汗をかいた後は、時間をかけて入浴。
昼食は、前夜妹たちからの贈り物のケーキ。こういうのを作ってくれる店があることに驚いたが、聞いてみれば同級生が営んでいる喫茶店だった。ケーキに刃を入れにくいというので、私が入刀した。
からだにいいこと
体は、基本的には自分で調整して具合が悪いところがあれば修復する方向に働くはずである。できるだけ初期の段階で自分の体が発しているメッセージを聞き取り、対策を講じることが大切である。病弱だった子ども時代があった故、日々、体と対話する習慣が身に着いたように思う。
発酵大豆
ケーキを食べ話をしていたら、母と妹が、私の髪の量が増えたという。どうしたかと聞かれたので、3か月前から発酵大豆を食べていることを白状した。主な動機は髪の量を増やすことと飛蚊症の改善だが、体を根本から改造したいという思いがあった。
もう10年も前から先輩に薦められていたが、見た目が駄目だった。甘酒や乳製品の味をイメージしてしまう。酒は好きだが甘酒は駄目。チーズ、バター、ヨーグルトは一切受け付けない。
それが試食してみようと心変わりしたのは、製造者Kさんの話を聞いてからだ。
高血圧、病気のデパートのKさんが、病気になったり死んでしまったりする友達とそうでない人の違いはどこにあるのだろうと勉強の末、発酵食品にたどり着いたという。
発酵食品を食べるようになり、薬をつかうことなく血圧は上120程度を維持し、髪は側頭部だけになりそうだったのが全体ふさふさに。
よし壁を乗り越えよう。確かに甘酒のような味がする。でも食べられないこともない。それでも試しに醤油を垂らしてみたら正に大豆の煮もの。これならいけると毎朝すきっ腹に大匙1杯を送り込んでいる。
抜け毛が少なくなったのは感じていたし、肌はモチモチしてきた。妹は私の頭が薄くなってきたのを感じていたようだし、母は私にウィッグを送ろうかと考えていたようだった。それが今日、大発見を確認するかのように、何度も頭頂部を見せるよう言われ、妹は写真まで撮り髪の薄い知人に送ったようだった。食べる量にもよるが、700円で2週間くらいはもつ。作っているのは近所の農家のKさん。コスパ高い健康食品である。
鼻うがい
「病気が治る鼻うがい健康法」という本がある。医学博士・堀田修著、角川マガジンズ2011年刊。
私の健康は、鼻うがいによるところも大きいように思う。喉うがいは実はあまり効果なく、喉のもっと上の方を洗浄することが大切のようで、体液と同じ塩分濃度にすることで鼻に液体を入れても痛くないということである。確かに全く痛みなどなく、ただ鼻水が喉に伝わる感じだ。
家族がインフルエンザに罹った時も大丈夫だった。ワクチンは一度も打ったことがないが、罹ったこともない。この本が古本でしか入手できなくなってしまったのは何故だろうか。
自分で行う整体
「すごい整体 体の痛みが13秒でスーッを消える!」、上原考一著、SBクリエイティブ株式会社2017年刊。
肩が痛くて接骨院に通っていた時がある。五十肩ほどの激痛ではないけれど痛い。信頼できる接骨院なので、やはり治療すれば改善する。しかし時間とともに元に戻ってしまう。身体の使い方、姿勢を変えないと根本的な解決には至らないことは漠然と理解できるが、具体的にどうすればよいかとなるとわからない。そんな時にこの本に出逢った。一日に数十秒、肩をぶらぶらさせるだけで…ほぼ治ってしまった。
友達が坐骨神経痛で通院しているというので紹介したら、彼も治ってしまったらしい。もちろん誰にも効果があるわけではないのは、ネットの書き込みを見れば明らかだが、効く人も少なからずいるのだ。この本も古本でしか入手できなくなっている。
私は子どもの頃から体が弱かった分、自分の体に敏感になれた。高校生の時に急性膵炎に、社会人になり急性大腸炎に。30歳を過ぎたころから少しずつ丈夫になっていったように思う。
おうちでエステ 4月9日
妻のエステの練習台になる。エステの手技も進化しており、練習が欠かせないとのこと。
頭にタオルを巻かれ「頭の大きなお客様ですねぇ」と始まる。そう、私は頭が大きい。先日はバイクのヘルメット探しにも苦労した。まずはネットで探したが、XL、2XLサイズの手頃な価格のものはごくわずか。私の頭が世界一大きいというわけではないだろうに。
私の大きな頭の上を平らにならせば、何かスポーツ大会でも開けるのではないか、昔話に頭の上に木が生え、それを抜いたら陥没したところに水が溜まって池になり、その池に溺れて死んだ男がいたな。などと考えているうちに熟睡してしまった。
麻酔から覚めると、鏡を渡され「肌が白くなっているでしょう」と。確かに白い。血流を良くして赤くなるエステから白くなるエステに時代は変わったのだそうだ。「明日も協力してくださいね」、喜んで。
猫のカリンバ うっかり
漆の工程を終え、さぁ鍵盤を取り付けて完成だ、どんな音だろかと器具を取り出したところで、木製器具に漆を塗り忘れていることに気がついた。白木を取り付けるわけにはいかない。完成まであと数日となってしまった。
魚のカリンバ
時間が空いてしまったこともあるが、次のことを考えないといけない。木材にウッドバーニングで模様を描き、漆で仕上げるというのは決まっていた。どうしようか。
オニグルミの板を手に取ってしばらく眺めていたら、魚が見えた。トレーシングペーパーの下にカーボン紙を敷いて、板に模様をつけた。こういう形のカリンバがあってもいいかもしれない。振動が尾に伝わり音に変化がつくかもしれないと楽しみにしている。
秘伝のレシピをいただく 4月10日
3月31日で閉店した人気の肉屋・Tさんから料理のレシピをいただいた。「マヨネーズのレシピを頂けたら嬉しいのですけど」と伝えたら、営業最終日、他のお客さんを少し待たせながらメモ用紙に走り書きしてくれた。それが今日、他の料理もどうぞとレシピ集を見せてくれた。
手書きで記されたレポート用紙は、とうに黄ばみを超え茶色に変色している。信頼している人に公開するので、その信頼した人が信頼する人に伝えるのは構わないとのこと。1ページごと見ていたら涙がでてきた。人に伝えることがあるとすれば、私自身がレシピを頼りに料理したものにしよう。Tさんに「カルチャーセンターで講座を持てばいいのに」と言ったが、諸事情あるようで静かに笑っていた。
カブトムシ幼虫のマット交換
虫のO先生から毎年色々な昆虫をいただいているが、カブトムシは昨年300個の卵を産み、180が孵化して幼虫になった。人にもらってもらい残った70匹を3つのケースで育てている。いや、マットに入れておくと勝手に大きくなってくれる。
糞を取り除き、新鮮なマットを補充。早いのは6月に羽化する。1日ゼリー1個食べるので70匹を2か月飼育すると、70個×60日=4,200個必要になる。100均で20個入り110円だから23,100円もかかってしまうことになる。無収入の私にこれは堪らない。ケースの蓋を開けたまま庭に出しておき、どんどん巣立ってもらいたいとも思うが、無責任な感じもする。困ったものである。
魚のカリンバ切り出し
カーボン紙で描いた魚を電動糸鋸で切り出した。この後は、手動の糸鋸とマイクロ・ベルトサンダーを使って細かいところを成型し、焼きごてでウッドバーニング。うまくいくといいが。
お金の使い方の変化
健康保険の掛け金30万円(年額)を振り込んだ。あらかじめ計算していた額よりも25,000円高く、少し動揺してしまった。
コピー用紙がなくなったのでホームセンターに出かけたが、500枚で478円。隣の100均の方が安いのではないかと足を運んだが、100枚で110円と割高。しかしホームセンターに戻る気にはなれず、当面100枚あれば事足りる。支出を400円抑えた方が正しいのではないかと…これまでそんなことは考えたことがなかったが実行した。
お金を使うことに少し罪悪感を抱くようになってしまった自分に寂しさを感じた。
ジョギング再開 4月11日
先週、半年ぶりに5.36キロ走ってみたら、1キロ7分ペースで随分と遅くなったものだと思ったが、今日は6分45秒ペース。ちょっとだけ早くなった。
足腰の筋力維持はもちろんのこと、漆を塗っている時など、日頃近くばかりを見て目の筋肉を酷使しているので、遠景を見て休めたい。
足元の草花が気持ちを和ませてくれる。年がら年中咲いている西洋タンポポ、オニノゲシ。オオイヌノフグリとカタバミもそうだな。ナガミヒナゲシは先週も見た。
モンシロチョウ、ヤマトシジミ、ベニシジミ。アゲハチョウとすれ違う。手を伸ばして挨拶。往路にツマグロヒョウモン・オス、復路にメスを見た。大好きな蝶。
仕事をしている時は、次のスケジュールを考えながら走っていたが、今は純粋に草花や景色を楽しむことができる。
魚のカリンバ ウッドバーニング
猫のカリンバ、蝶のカリンバの工程を進め、漆風呂に入れた。
今日は魚のカリンバの一番手間がかかる工程を行った。焼きごてを使って木の表面をジュジュジュと焦がしていく。煙が上がり、時折火の粉が飛ぶ。ゴーグルとマスクで顔を守る。
魚らしくなったが、これに漆を塗ると模様が消えてしまうのではないか。う~ん…どうしようか。困ったな。
GROUND² COFFEE
男女ペアのハンカチを知人に贈ろうと外出したが、ここにない、あそこにないと何軒も周り…私の住む町はそういう町かと、ちょっと淋しくなった。大規模小売店舗でやっと見つけ、あらためてこの店舗がなかったら随分と不便だなと思った。
その店舗内の、娘の友達が経営しているコーヒーショップ。プロのコーヒーを飲む。コロンビアのアメリカン。甘味があっておいしいなぁ。娘がお世話になっている礼を述べる。
今日は酒を飲まない日だが、阪神の試合のテレビ中継があるからなぁ…
猫のカリンバ出来上がる 4月12日
猫のカリンバにやっと器具を取り付けることができた。器具の取り付けは2回目だが緊張する。
器具の取り付け方法については情報がなく、試行錯誤しているところ。金属を1本1本穴に通し、細いペンチを使って両端を枕木に乗せていく。写真のように全ての金属を乗せ終わったら、クランプを使って枕木の幅を狭めていく。どれくらいの幅が正解なのかは、いまだによくわからない。市販品は1.2ミリくらいなので、同じくらいにしておくが、両端のキーは短い分、振動が少ないので、枕木の間隔を狭めれば振動部が長くなり音がよくなるのではないかと思う。
チューナーを使って音を合わせる。手前側に飛び出した金属部分を長くすると音は下がり、短くすると上がる。小さなハンマーを使ってコンコンと叩いては指ではじいてチューナーで確認する。
一応チューニングはできてものの、何か変だ。伸びない音がある。金属棒を中国製の安いチタンにしたのがいけなかったかもしれず、ステンレス棒を切断して交換してみたが、よくない。
結局、付属されていた鉄に戻したが、音が伸びないキーが残ってしまった。中央部のキーは、ギターで言えばMartin D-45のような迫力ある音が鳴る一方で、外側のキーが伸びない。おそらく、トップの板とサイドの板をがっちり接合したために、外側は振動が抑えられてしまっているのだろう。正に音は振動である。
カリンバ再挑戦
時間をかけた物がうまくできなかった悔しさ。挽回するために早速次のカリンバの作成に入った。ヒバの3ミリ厚の板に水を含ませ、アイロンで加熱して曲げる。カッカして急いだため、無理に力を入れて1枚割ってしまった。冷静になれ。
最初の曲がりの部分だけを型枠にあて、クランプで挟んで終わりにした。
今日はうまくいかないことばかりで気が滅入った。切り替えて明日からまたコツコツやっていこう。
粟ヶ岳を眺めながら昼間酒 4月13日
30年来の親交がある先輩に招かれ、先輩宅で酒を飲んだ。山の中の宅からは、手前に茶畑が広がり、遠方に粟ヶ岳が墨絵のように姿を見せている。
平地とは2~3度の気温差があるようで、風が肌寒い。といって窓を閉め切るのは無粋な気がして、開けたり締めたり。
2人で飲んだのは、わずかこれだけ。ちょっと足りないかなとも思ったが、昼はこれくらいで十分。
開店直後のスーパーで、酒、刺身を買った。鳥の塩麹漬け焼き、魚のあら煮、なます、湯豆腐などを先輩が手早く調理した。
深い話、重い話。
哲学者・池田晶子の本を紹介された。パラパラとページをめくり、今の自分に必要なことが書かれているのがわかった。図書館の資料を検索…あった!
行きは先輩が車で家まで迎えに来てくれ、帰りは自力である。20分ほど山を下って川に出る。まばらに民家がある。こういうところに住むのもいいなと思った。
市が運営するコミュニティバスを待つ。最終が18時11分。これに乗り遅れるとJRの駅まで3時間歩くことになる。「一緒にバスを待とう」と歩き始めた先輩を置き去りにして坂を下ったのは、そのことが頭にあったからだ。
時間通りにバスが到着してほっとする。乗客は私一人。運転手は2歳上で、隣町に住んでいる人だった。車窓の景色を眺めながら地域の話をしていると、乗り換え地点の中学校跡地に到着。200円支払い、乗り継ぎチケットを手にする。ここからも乗客は私一人。チケットと100円を料金箱に入れる。
若い女性の運転手に「運転が好きなんですね?」と尋ねたら「そうでもありません」との返事。会話が続かないので目を閉じた。中間地点のバス停で一人乗車したところで目が覚めた。
JRで一駅、駅から40分歩いて自宅に到着。先輩から生きるエネルギーをいただいた。
魚のカリンバ
漆塗りのカリンバとの音の比較をしてみたくなり、今回は透明の水性ウレタンニス(ツヤなし)で塗装した。模様がそのまま残るのもいい。
音の比較。このカリンバも良い音ではあるが、漆の方が深みを感じる。ニスは木材の表面に樹脂をコーティングするのに対し、漆は木材の繊維の中に入り込んでいく。そのことが音の違いを生んでいるように思う。やはり次は漆で仕上げよう。
庭仕事を楽しむ 4月14日
庭に出たらカシワの花が咲いていた。ブナ科コナラ属の落葉広葉樹で、大きな枯葉をつけたまま春を迎えた。枯葉が落ちたと思ったら、わずか数日で花が咲いた。垂れ下がっているのは雄花で、雌花は探したけれどわからない。どんぐりが欲しくて植えたのだが、狭い庭で高木にするわけにはいかない。数年様子を見よう。
ヘルマン・ヘッセ「庭仕事の愉しみ」(フォルカー・ミヒェルズ/編、草思社 2011)のような広い庭でなくても仕事はたっぷりある。庭仕事をしながら「ときをためる暮らし」(つばた英子、つばたしゅういち/著、文芸春秋 2018)にあるような、「だんだん美しくなる人生」を綴っていきたいと思う。
気になっていたバラの茎の敷地外へのはみ出し。マルベリーの枝に結び付け、バラの花が敷地内を飾れるようにした。
桃、栗、無花果を鉢から地に植え替えたかったが、時期を待つことにする。昨年地に植えたブルーベリーがたくさん花を咲かせており、地に植え替えて正解だった。
カフェ・アルージュ
馴染の喫茶店が店を閉じると聞き、慌てて出かけた。店主は同じ年で音楽という共通の趣味があるため、ギターについてよく話をした。今日は体のことについての話になった。5月末までは頑張って営業すると聞き、まだ何回か会えるなと思い、少しだけほっとした。
皿うどんにもアイスコーヒーにも満足。この次、コーヒー豆を買っておこう。
家のおしごと
まずは父の墓参り。母は通院以外は外出しないので、毎月私が線香をあげにいく。墓前で手を合わせる際は無心に。死者には全てお見通しであり、ありのままの私を感じていただく。
野菜があれば何か調理できる。トマト(200円)以外は全て100円。近所の知人が作っており、安心感もある。
妻から頼まれた「紫外線と肌」に関する本で図が掲載されている資料を図書館で探す。分類番号494(外科学)、576(化学工業)、595(美容)の棚から4冊を選んだ。
義母を病院に送り、今日の役割を全て果たすことができた。
Martin OOO-18 を弾く 4月15日
見た目はごく普通のギターだが、音がやわらかく粘りがあって気に入っている。2年前の春にワインバーで飲んだあと、ほろ酔いで楽器店に行ったのがいけなかったかもしれない。一目惚れで買ってしまった。
ooo(トリプルオー)よりも小さいのがoo(ダブルオー)で、さらに小さいのがo(シングルオー)。弦が少し短いので、テンションが緩くて指先に優しく弾きやすい。「18」は材質がマホガニーであることを表していて、ギタリストの斎藤誠は、よく「干し草の匂いがする」と言っている。
マーチンギターは、新品だと木の甘い香りがする。サウンドホールの中も匂うけれど、ネックの部分の方が香りが強く、弾き終わった後に左手に甘い香りが残っているので、クンクンして幸せな気持ちになれる。エリック・クラプトンもサウンドホールの匂いを嗅いだようで、「クラプトンも嗅ぐんだ」と誰かが言っていた。
マーチンギターは時間の経過と共に木が乾燥して音がよくなっていくから、香りと音は反比例の関係にあるように思う。ステージに立つ友達は新品を買わず、古い中古を買う。私はステージに立つこともなくギターとともに歳をとりたいので新品派だ。とはいえ音が良くなる頃は、この世にいない可能性が高い。
雨音を聴きながら、いつもの練習曲を弾いていく。毎日弾かないと駄目なことはわかっているが、漆に夢中になり時間が無くなってしまう。少し漆を休もうかな。
胡蝶蘭
久しぶりに本降りの雨なので、胡蝶蘭、ベンジャミン、パキラを外に出して水浴びさせてやる。
写真・向こう側の3つの鉢は花径が伸びている。花が終わった時にスパッと切ってやると、別のところから花径が伸びてくる。昨年は6月から2か月以上、見事に咲いていた。友達が育てられそうにないというので遠慮なくいただいたもの。手前の3鉢は、叔父が育てられそうにないと、今年いただいたばかりなので、花径が伸びるのは来年になりそうだ。
水苔とバークを鉢に入れておけば勝手に咲くので、手間がかからなくていい。でもぼちぼち肥料をやらないといけないのかもしれない。
音・振動
制作したカリンバの音に違いがあるのはなぜか。伸びない音があるのはなぜか。ほぼ一日中考えていた。枕木の金属の太さを変えてみようとホームセンターでステンレスの棒、針金を買い、径3㎜、2㎜、1.6㎜、1.2㎜で比較したがわからない。枕木の感覚を狭くしたり拡げたりしたがわからない。
最初に制作した蝶の螺鈿カリンバは、音がすごく良いので問題なし。魚のカリンバはそこまでではないがまぁ良い。問題は猫のカリンバで、ボディの構造的な問題ではないかと思う。高音部の短い金属をどう振動させ、どう効率よくボディに伝えるか、次はしっかりと考えないといけない。
家の中が散らかっていることに気づく 4月16日
川ざらい(河川の浚渫)
朝一番で自治会の「川ざらい」という環境美化活動があり、久しぶりに近所の人たちと話をした。家族以外の人と話をすることが少なくなったので、新鮮で楽しかった。隣組の人数が多いので1時間で終了。60軒くらいあるのかな。
昔、職場の川ざらいをしている時は、水生生物を確認する楽しみがあったが、最近、生物の姿を見かけけることはなくなった。
創作のための整理整頓
無職になり、毎日何かしなければいけないと思いながら過ごしてきたが、ふと周りを見回すと、工房も書斎も散らかり放題なことに気がついた。
工房は作りかけのお面、漆ラジオ、漆玉、カリンバやそれぞれの材料、道具が広げっぱなしであったし、書斎は本が平積みで、退職時の書類などが散乱していた。クローゼットは目当てのものが探し出せないくらいで、奥に収納したものは「無い」に等しかった。
これはよくないと奮起。今日は特別に何もしなくていい、日曜日なのだからと自分に言い聞かせた。
工房は長机の上が2メートルほど何もない滑走路状態になり、ソファでごろりと昼寝できるようになった。書斎は何かに足をぶつけずに机まで辿りつけるようになり、机の上に資料を置いて調べ物ができるようになった。
ごろごろ
昼食後は、午後2時からのプロ野球中継を待ちながら、料理や旅行の記事を切り抜いてファイルした。料理を覚えよう。きっと面白いに違いない。阪神の試合は、観ていても気持ちが盛り上がることが少なくなり、何となく観ているだけ。面白い選手がいれば勝ち負け関係なく楽しめるのに、長らくスター不在のまま。そんな状況だから、テレビ中継が途中で終わったのは良かった。
妻が「顔を貸してくれ」というので、ソファで横になりフェイシャルエステを施術してもらっていたら熟睡し、時間が経過していた。仕事をしていないのに疲れているなんて、私は駄目な人間だなぁと思った。
先輩たちと語り合う 4月17日
どんぐりの掲示板
100均で買っておいたマグネット付き収納缶。とりあえず冷蔵庫に貼りつけておいたが、もっとおしゃれで便利な使い方をしようと、長らく鉄の板を探していた。家の片付けをしていて、頂いた煎餅缶の蓋を見つけた。いつか何かに使えると思って捨てないでおいたものだ。
これにカルトナージュで布を貼れば、イメージしたものができる。他には端材、どんぐりの笠などを使った。
裏側はこんな感じ。
ネジの頭をどんぐりの笠で飾った。どんぐりはマニュキュアでコーティング。
出来上がったので、収納缶を貼りつける。輪ゴムとダブルクリップを入れた。輪ゴムは拭き漆をするタンポ用にたくさん使う。
畑と魚
駅まで30分、紫外線が目に入らないよう気をつけながら歩き、電車に25分揺られ、はるばる会場がある街へ。
一緒に仕事をした大先輩と中小企業論を専門とする大学教授、3人で人気店「魚と畑」で語り合う。ここは5回目くらいだろうか。月曜日だというのに賑わっている。相変わらず女性客が多い。
お通しに、パイナップルとリンゴとバナナのスムージー。こういうのを家でも作ってみよう。
つまみの選定は先輩に任せる。乳製品が入っていなければ問題ない。
本日のサラダ。ドレッシングにチーズが入っていないことを確認して安心する。
少し遅れて到着した教授の時間に合わせて刺身を注文。
人参に豚肉をまいたもの。人参がやわらかくて甘い。
白魚を揚げたものだっただろうか…。「よし!」という前に教授の手が伸びた。
ビール→冷酒→生レモンサワー冷酒…。1人5,000円弱と、美味しくてリーズナブルなのが人気なんだと思う。
何の話をしたか…今となっては昔の話。すっかり忘れてしまったが楽しかった。
鳥の先生と渡り鳥を観に行く 4月18日
昨夜、鳥の先生から、御前崎に鳥を観に行かないかとのお誘いがあった。幸い二日酔いもなく、しかしながら少し慌てて何とか時間に間に合った。
チュウシャクシギ
昨年5月にも観たチュウシャクシギ。2羽はオスとメスなのだろうか。調べてみると、オスとメスは同色のため区別は難しく、ツンドラの営巣地で求愛するため、たまたま2羽が一緒にいた可能性が高い。
ミユビシギ
トビムシや小型貝類、ゴカイ類を食べるようだ。2枚の写真で羽の色が異なるが、どちらもミユビシギで、茶色は夏の羽に衣替えしているところというからややこしい。
コチドリ
「フィールドガイド 日本の野鳥」に「長さ16㎝で日本のチドリ科では最小」とある。
メダイチドリ
ちょっと遠くて残念。
シロチドリ
磯から砂浜に移動して静かにキョロキョロ。何かがいる。
人の気配を感じて飛び立った。前頭部に黒い模様がないからメスだろうか。
行ってしまった…
ハクセキレイ
まちなかの鳥だと思っていたけれど海にもいるんだと、妙に感心してしまった。海に向かってしきりとさえずっていた。
他にキョウジョシギを撮ったが、遠い上にピントが甘すぎて掲載するのをやめた。山側からホオジロなどの鳴き声が聞こえていたが、発見することはできなかった。
アクリル絵の具と漆の疑問を解決する 4月19日
3回目のジョギング、5.34㎞。1㎞あたり7分→6分45秒→6分30秒と、少しずつ以前の状態に戻ってきた。タイムはともかくとして、長い時間体を動かすことができると、ちょっぴり自信を持つことができる。今日はビール飲んでもいいのではないかと思ったりもする。
気になっていたアクリル絵の具と漆の相性。Yahoo!知恵袋に「アクリル絵の具に拭き漆をしようと思うがどうか?」という質問があり、「やめたほうがいいでしょう」と素っ気ない回答があった。なぜ駄目なのかがわからないので試してみた。
まずは白木にそのままアクリル絵の具で彩色し、乾いたところで拭き漆をした。見た通り(下の列)、ほとんどアクリル絵の具の色が残らない。漆の分子がアクリル絵の具を通過して白木にまで入り込んでいる感じがする。
次に、白木に直接塗るのではなく、木材に漆を塗ってからアクリル絵の具を塗り、その上に拭き漆をした。生漆→目止め→生漆→拭き漆2回→呂色漆→アクリル絵の具→拭き漆の順で塗ったのが下の列である。この方法でもアクリル絵の具の色はほとんど残らない。
また、上の列のアクリル絵の具でさえ、右の2色のように、マスキングテープを剥がす際に引っかかってシールのように簡単に剥がれてしまった。
アクリル絵の具は漆の上に上品に乗っているだけで、強い結合はできないようである。
結局はYahoo!知恵袋の回答どおりであった。もっと人の言うこと信用しよう。
漆にアクリル絵の具を使えたら、簡単に技法の幅が広がると考えたが、そうは問屋が卸さなかった。既製品にない色漆は、オーソドックスに顔料を使って根気よく作るしかなさそうである。
木材曲げ再挑戦
サウンドホール型カリンバを作った時に側板を曲げたが、今回、もっと大きな曲線のカリンバを作りたくなり側板を曲げてみたが、板を2枚割ってしまうことになった。
木材を曲げるには、①水分を含ませ火で加熱する方法と、②水分を含ませアイロンで加熱する方法があり、火を使うのは怖いのでアイロンにしたわけだが、どうして割れてしまうのかよくわからない。ネットで調べると3㎝四方の角材をアイロンでUの字に曲げており、3㎜の薄い板なら簡単に曲がると思ったのに。
さらに調べてみると、火もアイロンも使わずに木を曲げている人がいた。木に刻みを入れ厚さ1㎝以上はあろうかという板をぐるりと円形に曲げている。すごい、これだと思い、刻みを入れ、かつアイロンを使ってみた。
残す厚みは1㎜。先ほどの人が「2㎜では割れ1㎜で成功した」と言っていたので、それに倣うことにした。刻みの間隔は5㎜。
板を薄い布で包み水を含ませ、さらにアルミホイルで包んでアイロンを押し当てる。ジュウジュウと湯気が上がる。水を補充してまたアイロンを押し当てる。
これで駄目だったらどうしようかという不安を抱きながら、アルミホイルと布を剥し、恐る恐る曲げてみるとぐにゃりとして型枠にはまった。何とか第一関門を通過したようだ。
てるてる坊主
拭き漆に使うてるてる坊主。タンポというらしい。ティッシュペーパーをサランラップと布で包んだもの。拭き漆に使う「上ズリ(うわずり)」は高価なので、布に染み込む量を抑えるためにサランラップを巻く。
作品一つに10個くらい使うので、時間があるときに補充しておく。こういう細かい作業が好きだ。昔、太刀魚釣りの仕掛けづくりに夢中になったし、鮎の友釣りでは、釣りそのものよりも仕掛けづくりの方が面白かった。
サイクリング 4月20日
何日も続いていた強風が止んだ。川向こうの町まで走ってみよう。
自転車に乗るのは久しぶり。出かける前に忘れ物がないか入念に点検。パンクすることだってあるぞ。補修材料・工具を持たなくては。そうだ、空気入れがないと困るな。お金を使わないよう水筒を持っていこう。極力眼に紫外線を浴びないよう、ひさしのある帽子とサングラスをしよう。
30分走って茶畑が広がる地域に到着した。気象予報では、気温は昨日よりも5度高く、たっぷり汗をかいた。風が山から吹きおろし、お茶の新芽を撫でながらやってくる。3月まで毎月仕事でここに来ていたが、こんなにゆっくりしたことはなかった。あちこちでウグイスが鳴いているが、姿は見えない。カメラに望遠レンズを装着して来たんだけどなぁ。
裏手に川が流れており、土手に出てみる。ヤマトシジミ、キチョウ、モンシロチョウ、アゲハが舞う。そういえば今朝、庭でツマグロヒョウモンのメスを見たな。
目の端で何かが跳ねた。こんな時期にバッタとは…。虫の先生に報告。ツユムシは越冬するらしい。
花を見て虫を探していたら、あっという間に時間が経っていた。無理しないで今日はぼちぼち帰ろう。
桜並木沿いを静かにゆっくり走る。それでも鳥たちは逃げまどう。ジャコウアゲハが草花の上を舞う。
休憩し、自転車を押して歩き、2倍の時間をかけて帰宅した。硬いサドルでお尻が痛い。
池田晶子の言葉
先日先輩から紹介された池田晶子。「絶望を生きる哲学」講談社2017年刊を読む。プロフィールを見ると私よりも一つ年上だ。「2007年2月23日、大風の止まない夜、癌により没す」とある。
「孤独が充実しているからこそ、言葉も充溢してくるわけで…」
そう、私は孤独だ。しかし、多くの人と会っていた時よりも無駄な言葉を発することが少なくなり、色々な思考や言葉が溢れてくるようになった。創造には孤独の充実が必要だと思う。
「ひとりで飲むというのも、じつにいいものだ。飲みながら味わう自分の面白さったら、それはほとんど『自分』というものの枠を突破しているのを感じる」
飲みながら自分と対話する楽しさ。そこからの自分の行動の面白さ。孤独の充実の一つだと思う。
「落伍感も焦燥感も、他人との比較におけるそれにすぎない。そのことに気づけるなら、病気こそが、自分に還るための稀有のチャンスではなかろうか」
他人との比較を止めるのは簡単ではないけれど、そういう自分を超えたいと思っている。病気はそれぞれ固有だから、自分と向かい合わざるを得ず、そこに大きなチャンスがあるのかもしれない。
「精神だけなら、人は死なないのではないか」
肉体が滅びても精神は生き残るのではないかと思うことがある。ただそれは、今私が精神とするものとは違うものであるように思う。
「本当の自由とは、『自分からの』自由である。自分が誰かであることを、何かに求めるのをやめることだ」
何かに求めずに自分を確認することを、「死」以外に見いだしたい。それができたらどんなに自由だろう。
釣りの先生からの連絡を心待ちする 4月21日
本の行商
昔は本の行商をする人が何人も私の職場を尋ねて来た。父がそういう買い方をしていたので、私もそうするものだと思い、太宰治全集、宮沢賢治全集、日本の民話や昔話の全集、漫画で読む古典全集など、訪ねてきてくれれば何か買うようにしていた。
その一人、Mさんが引退したのはいつのことだろう。最後に買ったのは、東洋文庫や別冊太陽だったと記憶している。
釣りのM先生
最後の頃、釣りの話になり誘ってくれたが日程合わず、6年以上経ってしまった。ふと思い出し、連絡してみる。80歳は超えているだろうから他界している可能性もある。生きていたとしても覚えていてくれるだろうか。
携帯電話で呼び出し、数回でつながった。
Mさん第一声「いや~、久しぶり~!」。
「生きていたぁ~」と私。
何だか幸せな気持ちになった。声は50代のように張りがある。
そこから釣りの話をした。Mさんの釣りは、毛鉤で鮎を狙うらしい。やったことがない釣りなので興味津々。川なら海ほど紫外線は強くないのではないか。
稚鮎遡上の情報をいただいた。もう少し待たなければいけない。
哲学者・内山節
以前Mさんが釣りをしている時に、内山節と一緒になったと聞いた。内山さんは購読している新聞に何度も投稿しており、記事を切り抜いてファイルしている。著書は5冊くらい読んだだろうか。本棚から「いのちの場所」岩波書店2015年刊を取り出す。
「つまり人間の奥底には、全てと結びあっている世界があるのであり、それは個体性に依存するものではないのである」
普遍的無意識
「普遍的無意識」に思い至った。ユングが見た第一次世界大戦勃発を予知するかのような夢。
普遍的無意識に至るまでの経験はないが、無意識から意識へ働きかけをする夢は何度も見ている。
父の死
一つは父の死。風呂場で父が突然倒れる夢を見た。衝撃で夜中に目が覚め、心臓の鼓動に耳の奥が圧迫された。父はその通日後に突然死んだ。
予知夢というよりは、私が無意識で感じていた父の生命の波動の弱まり、その情報の蓄積が夢という形で意識へメッセージを送ったのだと思っている。
自由を求める本心
もう一つはごく最近のこと。
夢。精神病院にいる。周りにいるのは北欧の女性たち。その中の老婆が私の腕をつかもうとした。私は捉えられてはいけないと思い逃げようとした。しかし逃げるには、高層ビルから飛ばなければいけない。隣のビルまでには距離がある。次の瞬間、飛んだ。落下せず、空を飛ぶことができた。子どもの頃父と魚とりをした川の清流の底に、斑の美しい魚が生き生きと泳いでいる。空を飛びながら歌を唄っていた。その歌に感極まり、涙があふれ出た。
涙を流して目が覚めた。
その頃、仕事を続けるか辞めるか、ずっと自問自答を繰り返していた。そうか、私の本心はこの場所から飛び立つことを望んでいるのだ。隣のビル…転職を考えた際に興味を示してくれた社長の姿が頭をよぎった。
それから数時間後、その社長から電話が入った。これも無意識からのメッセージだろうが、私の意識が他の人の意識と深いところでつながっていることを否定できない気もした。
もう迷うことはない。そう思って辞表を提出した。
コウモリがやってきた 4月22日
妻が納戸の扉に何かいるという。暖かいからカブトムシが羽化してしまったかと一瞬考えたが、そんなはずはない。この前幼虫のマット交換した時に蛹はいなかった。いくらなんでも早すぎる。
アブラコウモリ
近眼を近づけるとコウモリだった。少し怖い。直に手で捕まえることはできそうにない。ジャムの空き瓶を被せて蓋を閉める。よし、じっくり顔を見せてもらおうじゃないか。
瓶越しに顔や手足を観ていたが、どうも元気がない。これなら瓶の外に出しても大丈夫だろう。
可愛い顔をしてるじゃないか。空飛ぶネズミといった風貌。
調べてみると、これは市街地でごく普通に見られるアブラコウモリのようだ。寿命はオス3年、メス5年。1.5㎝の隙間があれば家の中に侵入できるらしい。吉村昭の「破獄」に出てきた、肩の関節を外して狭い隙間から脱走する囚人を思い出した。
足を見せてもらいましょう。この爪があるから逆さにぶら下がったり、曲芸ができるのですね。
おや、何か虫がいる。ダニかな。血を吸って真っ赤に膨れ上がっている。指で潰してみたら血が飛び散った。手を洗わないと。
このダニが何かはよくわからなかったが、コウモリが弱っているのはダニのせいだろうか。朝食を採るのも忘れてたっぷり観察したところで庭に解放した。
「生き物屋図鑑」盛口満、木魂社2006年刊に「日本のホ乳類の三分の一がコウモリにあたる」「アブラコウモリは、人々が森を切り払い、家を建て始めた遠い昔に、大陸から移入した史前帰化動物ではないか、と…マエダ先生は『日本コウモリ研究誌』東京大学出版会に書いている」とある。我が家に住み着いていなければいいのだが。
先日読んだ本にコウモリのスープの話があった。東南アジアのどこかで食べる習慣があり、本の著者も食べていた。食用コウモリは別物だろうか。
昆虫食
世の中には色々なものを食べる人がいるが、昆虫食は最近では珍しい話ではなくなった。
「世界の食用昆虫」三橋淳、古今書院1984年刊では、食べられる虫の中にゴキブリが分類されている。「…実際にはむしろ清潔な昆虫であり、…(省略)…、逆にゴキブリの皮膚は殺菌作用のあるフェノールやクレゾールを分泌しているという報告もある。また、ゴキブリは結構おしゃれで、ネコのように、しょっちゅう自分の体の清掃をしている」。そうか、見た目だけで判断してはいけないのだ。
「食べ方もいろいろあり、かつてイギリスの船員は、船内でゴキブリをつかまえては、翅や外皮をとり除いて、いわゆるムキ身として食べていたというし、そのほか卵鞘のフライ、スープ、ペースト、ゴキブリ茶、ゴキブリ酒など、枚挙にいとまがない」。ゴキブリが少し身近になったような気がしてきた。
昆虫好きは、どうやらその味をも確認せずにはいられないようで、ゲッチョ先生(盛口満)などは(何の本だったか…)、友人と囲炉裏を囲んで酒を飲み、灯火に集まってくるカブトムシを軽く火で焙っては食べていた。それを見た友人たちも真似をし、けっこういける味だと書いていた。
テントウムシは不味いと言っていたのはゲッチョ先生だったか、別の人だったか。
私は昆虫食は駄目だ。イナゴやハチの子でさえ無理である。昆虫は好きだが、おそらくその深度が不足しているからにちがいない。まだまだこれからだと思っている。
カリンバを自作する 4月23日
これまでカリンバを3つ作ってみたが、金属部品については市販のセットを使っていた。調べてみると、金属キーをも自作している人がいて驚いた。ピアノ線をハンマーで平らにしている人や、自作ではないがへアピンを使っている人がいた。動画を見ると、さすがにヘアピンではよい音はしなかったが、全ての部品を自分で調達して工夫する精神は、見習わねばならないと思った。
ピアノ線は硬くてよい音がしそうだが、1本の、それも一部分を平らにするのに10分ハンマーでたたき続けたとあり、17本だとどれだけの時間を要するのかと、先送りすることにした。
東急ハンズで金属の平板を買ったという人がいたので、1時間かけて訪れたが、県庁所在地の店舗にはそれらしきものはなかった。もちろん店員には尋ねた。オンラインショップにもなし。その足で金物屋を探したが、「道具はあるが材料はない」と言われ、確かにその通りだと納得した。
ふと、自動車のワイパーを交換した時に、不要になった金属をとっておいたのを思い出した。ステンレスだろうか。市販のキーよりも細く柔らかいが、試してみることにした。
その他の金属部品は、ハードストック店内の商品を一つ一つ見ていくようにして見つけた。もちろんカリンバの材料として販売しているものなどない。
キーを通す金属には穴が19あり、キー用に17、固定ネジ用に2つと考えればドンピシャで、ついていると思った。枕木2本はマイクロ・ベルトサンダーで面取りし、片方に電動ルーターを使って金属バーを乗せる溝を掘った。キーの金属が柔らかいため、板を振動させるには薄い方がいいのではないかと思い8㎜厚の杉を使ってみた。もっと硬い材があれば、その方がいいと思う。
結果、この廃材の金属は十分に使えることがわかった(音はやはり市販の方が良い)。ただし、キーの感覚が広すぎて、カリンバ本体が横に大きくなってしまうことから、別の構造(部品)を考える必要がある。
次回は構造を変え、ピアノ線を使って作ってみようか。
友達と再会
昨夜、高校の同級生の飲み会があった。3月に私の退職祝いと称し6人が集まったが、インフルエンザで参加できなかった友がいたため、もう一度ということになった。今回は5人で、メンバーは多少入れ替わっている。
スポーツ団体の役員を務めている友が、途中で廊下に出て、パソコンに向かって何かしゃべっていた。リモート会議で冒頭の挨拶をしたそうだ。こういうことができなければ、この友は欠席となっていたわけで、便利な世の中になったものだと感心した。
小学校以来の友達も気が楽だが、5年程前から、高校の友達に年に何度か会うようになった。子どもから大人になりかけの多感な時期に密に時間を共有したことが、その後の財産になっているように思う。
昔話に花が咲くが、一番興味があるのは、友が今何を考えどう行動しているか、限られた残り人生をどう生きようとしているかということである。皆色々な課題を抱えている。40年以上前の友の姿が時折よみがえり、それと対比したりもする。
「また会う約束などすることもなく、それじゃまたなと別れる」
誰かが誰かに会いたくなった時が、また会う時だと思う。
キマダラカミキリ現る 4月24日
コクワガタが越冬から目覚め、飼育ケースの中で活動している。早くも格闘を始め、体が半分になってしまった個体もいる。何匹いるのかよくわからない。10匹くらいか。マットの中で白い幼虫が動いているが、こちらも何匹なのか全くわからない。
ゼリー交換しようと覗くと、触覚の長い昆虫が蓋に張り付いている。ゴキブリが侵入したな。困ったものだ。しかしよく見るとちょっと違う。蓋を外す振動でも逃げずにじっとしたままだ。
キマダラカミキリじゃないか。いつどこから侵入したのか。虫の先生に報告する。
今年になって、屋外から侵入したとは考えづらい。閉ざされた部屋の中で、ゼリー交換のためほんの数回、それも短い時間蓋を開けただけだ。昨年はキマダラカミキリの飼育はしていないので、成虫がそのまま越冬したとも考えづらい。おそらく、コクワガタの越冬に備え埋めた朽木に、幼虫か蛹がいたのだろうということになった。
調べてみると「幼虫は朽ちた広葉樹を食べ秋に蛹化する。羽化した成虫はそのまま蛹室内で越冬し、翌春、材外へ脱出する」とある。
朽木は、虫の先生からいただいたものと、ホームセンターで買い腐らせたものがあるが、おそらく前者であろう。すごく得した気分になった。
得したと言えば、一昨年、ホームセンターで買ったマットからカブトムシが羽化して出てきたことがあった。未開封のビニール袋が内側から破られ、床にマットがこぼれていた。脱出したカブトムシは、風呂場と階段で計3匹発見した。
今年も虫の季節が始まる。他の飼育ケースの越冬個体も確認してみよう。
オオクワガタ
まずはオオクワガタ。去年、虫の先生が捕まえた個体。体がへこんでしまっている。受精済で卵を産む可能性があったため、産卵できる環境を整えたが、産むことはなかった。今年、虫の先生にオスを捕まえてもらおう。
ヒラタクワガタ
これも虫の先生が捕獲…というか、ほぼ全てが虫の先生からのものだ。私はアゲハチョウやツマグロヒョウモン、キアゲハなどの蝶や、オオスカシバやキイロスズメ、セスジススメ、ハマオモトヨトウといった蛾の幼虫を見つけ羽化するまで飼育するのが好きだ。
4匹中、越冬したのはこの1匹。卵があるとよかったのにな。
オオゾウムシ
ゾウムシは大人しいし、食べるゼリーの量も少ないので、飼うのは楽だ。ちょっとした刺激で死んだふりをするのも可愛い。数えたら12匹くらいいたが、昨年からそんなにいただろうか。よくわからない。
ミヤマクワガタは工芸品のように美しいが、飼育が難しい。今年も出逢えるだろうか
古いレコードを聴く 4月25日
片付けをしてようやくレコードを棚から取り出せるようになった。子どもの頃に聴いたアルバムをかけてみる。CDが出現して買うようになったのは大学生になってから。子どもの頃はレコードとカセットテープだったのだ。
レコードプレーヤーは、20年以上前に1万円くらいで買ったDENON DP-29Fで、今も販売されているのには驚いた。流石に年老いて、ベルトが摩擦でキュルキュル音がする。
音はこのラジカセで出力している。35年程前に買ったものがまだ現役である。今日はよく頑張ったから、明日掃除してあげよう。
丸山圭子「黄昏めもりい」
丸山圭子の「黄昏めもりい」は、1976年に発売された。中学2年~3年の頃に聴いていたアルバムで、ヒット曲「どうぞこのまま」がきっかけだったと思う。
県庁所在地のコンサート会場の、最前列で生の声を聴いた。声もそうだが醸し出される大人の色気に圧倒された。あ~僕のことを見ている、と真剣に受け止め、彼女と結婚すべきか一人悩んだような気がする。今聴いてみても、その頃の心の動きが再現されるようで新鮮だった。
オリビア・ニュートンジョン「Don’t Stop Believin」
オリビア・ニュートンジョンの「Don’t Stop Believin」は、1976年に発売された。中学3年~高校1年の頃に聴いた。
高校に入学し、同じクラスにオリビア似の美しい女性がいて、恋心もあり、今でもこのアルバムを聴くと、その時の切ない気持ちが蘇ってくる。彼女は若くして亡くなってしまったから、私の中で彼女は昔のままでいる。
原田真二「Feel Happy」
原田真二の「Feel Happy」は、1978年に発売された。高校1年生。ベストテンという歌番組で次々とヒット曲を歌い、その斬新さに衝撃を受けた。
原田真二の髪型・カーリーヘアに憧れた。高校卒業後、髪型だけでも見倣おうと、髪にパーマをかけた。
その髪型は、剣道の指導者だった父には受け入れられなかった。「出ていけ」と激怒。私は素直に父に従い家を出て、隣町の母の実家に身を寄せた。身を隠したのは叔父が使っていた屋根裏部屋だった。立ち上がることができないくらい天井は低く、座るか横たわるしかない日々だった。叔父の残した本が壁一面にあり、それに楽しみを見い出した。江戸川乱歩を読んだような気がする。
少しして友達に会いたくなり、電車で1時間30分の町に向かった。うろ覚えの住所をタクシーの運転手に伝え、しかし所持金が底を突きそうだったので、ポケットから全額を取り出し、運転手に「これで行けるところまで行ってください」と告げた。運転手は「家出だね。いいよ、最後まで乗せていってあげるよ」とハンドルを握った。運転手の洞察力の鋭さに驚いたのを覚えている。
その夜、友達に何かご馳走してもらったような気がする。
古い音楽は古い記憶とつながっている。
シンジュサンのカリンバ ウッドバーニング
一日、ただレコードを聴いて遊んでいたわけではない。耳と心は音楽に奪われても、手はちゃんと作業を続けていた。
カリンバの土台にシンジュサンという、日本ではヨナグニサンの次に大きな蛾を描いた。終わるとぐったりしてしまい、約束した夕飯の支度ができそうにない。(少し遅れたが、頑張って餃子を焼いた)
エンジュという硬い木で、繊維が簡単に焼ききれず、長い線を引くのに苦労した。これから漆を塗っていくが、カリンバの器具をつけると中心部の模様のほとんどが見えなくなってしまう。ちょっと惜しい気がする。ただ、この前、魚のカリンバをニスで仕上げたので、今回はウッドバーニングに漆を塗り、どれだけ模様が残るのか確認したい。それ以上に、ニスよりも漆の方が音が深まると思うので、それを再現したいと思っている。
雨を楽しむ 4月26日
久しぶりの本降りの雨。朝一番、庭に出る。
よその庭に見て欲しくなり植えたチェリーセージ・ホットリップスは、4年目を迎え咲き誇っている。
巨峰はどうだろう。知らぬ間に花を咲かせる準備に入っているではないか。数えるまでもなく、明らかに昨年よりもたくさんある。今年はきちんと管理して、初秋の味覚を楽しみに待とう。
こういう日は虫が雨宿りをしているので探してみる。う~ん…ツマグロキンバエかぁ。スルガエレガントにもピラカンサにもいる。眼の模様が美しい。
お、いたいた。紫陽花の葉にチビスカシノメイガ。怖い顔してるけど、私はだまされないよ。ちょっと写真撮らせてもらいます。
スルガエレガントやキンカンにアゲハの幼虫を探したが見つからず、クチナシにツマグロヒョウモンの幼虫はいなかった。鳥が幼虫の居場所をすっかり承知し、食べてしまったのだろう。ちょっと淋しい。
コクワガタ蛹化
昨夜、コクワガタの幼虫が飼育ケース外側から見えたので、虫の先生に報告したところ、蛹室を作る段階に入っているので成虫とケースを別にするよう言われた。そうだ、成虫が潜って蛹室を破壊しないようにしなければいけない。
虫とはいえ命に係わる問題なので、対応を急いだ。7匹を新しいケースに移したが、まだいるかもしれない。夜、餌を食べに出てきたときが捕獲するチャンスだ。(夜5匹を捕獲して移した)
シンジュサンのカリンバ
器具の位置を決め、ネジ穴を開けようとしたら、見事に割れてしまった。木材の繊維が強固な隊列をなし、意地でもそれを崩さない意思のようなものを感じた。
エンジュの木は中国原産で、日本でも縁起の良い木として材が使われているようだが、それが真っ二つに。今日は不吉な日だ。気をつけなくてはいけない。
後から思えば、ネジを取り付ける際にクランプで固定しておくべきだったと反省。木工ボンドで接合し、クランプで半日固定して、再度ネジを取り付け割れないのを確認した。隙間に漆を流し込んでから、全体に生漆を塗った。漆風呂に1日入れる。
Martin D-28
カリンバが割れたことにより予定が狂ってしまったため、ギターを取り出した。
押尾コータロー「HARD RAIN」。今日の天候にぴったりの曲だ。ボディを叩いたり、12フレットや19フレットを叩いてハーモニクスを鳴らす景気のいい曲だ。
始めて手にしたマーチンがこれで、千葉に出張した時に3年のローンで買ってしまった。
私の最初のギターはモーリス。中学生の時に父に買ってもらい、その後ガタが来て自分でリペアしたがついに使用に耐えなくなり、別のギターを使っていた。マーチンの名前は知っていたけれど、なぜ人はそのような高価なギターを使うのか全く理解できず40年以上が経っていた。おそらく音はいいに違いない。しかしメンテナンスが大変で、結局は維持にお金がかかる、お金に余裕がある人が使う厄介なギターだと思っていた。
それが、千葉の楽器店で試奏した時に、「そうか、この音なのか」と感動し、無金利ローンということもあり、購入を決断した。
それから3年が経ち、やはりリペアが必要になってくると、ガッカリした。市内に有名なリペアマンがいるのに全国から注文が殺到して予約すらできない状況である。マーチンって、売りっぱなしじゃないか。もうマーチンは買わない。
ちょうどそこに、県庁所在地の楽器店から、クロサワ楽器のリペアマンが来るので相談したらどうかと案内された。このギターの故障は、弦が振動した際にフレットにあたりビビること。ネックが逆ぞりしている。最悪だ。多少費用がかかっても修理しようと決意して相談会に出かけて行った。
ところが、リペアマンが言うには、ビビり音は弦がフレットに接触して鳴っているわけではない。サウンドホール内のピックアップシステムの配線の接着がボディから剥がれ、そこに共鳴してしまっているとのこと。ネックはむしろわずかな順ぞりである。へぇ~、そんなことがあるんだと驚いたが、このことは、その後、カリンバを作る際の参考にしたいと思った。
マーチンは年数を経ることで木が乾燥し、音が良くなっていくらしい。まだ実感はないが、ボディの色が白から飴色に変わってきたことで、少しずつその日が近づいているのがわかる。
新聞記事を切り抜く 4月27日
ざっと目を通した東京新聞を、処分する前にもう一度見て必要な記事をファイルしている。2か月溜まってしまった。
料理の記事
今一番大切なことは、家庭で活躍できるよう節約料理を覚えることである。新聞でも雑誌でも、必ずといっていいほど料理のレシピは載っている。
キャベツ一つとってみても、「ソーセージとのマスタード和え」「厚揚げとのさっと煮」「ささみとの梅和え」など色々あり、そうか料理というのはNGに気をつければ、あとは自由だということがわかった。
今日はスナップエンドウやダイコンを買ってきたので、庭で採れたジャガイモと人参を加え煮物を作ってみた。隠し味でちょっと赤ワインを入れてみたが、家族の評価はどうだろうか。
明日は「レンコンの辛子味噌ソテー」を作ってみようか。
「暮らしのヒント」というコーナーには、「圧力鍋でいっぺんに素早く調理」という投稿があり、火を使う時間を短くすることで電気代の節約ができることを知った。よし圧力鍋を手に入れよう。
昆虫の記事
サツマイモなどに寄生する害虫「アリモドキゾウムシ」が初めて確認され、根絶するためその地域でのサツマイモの栽培が1年禁止されるという記事があった。同じヒルガオ科のアサガオも栽培できなくなり、小学校での教育にも影響が及ぶとのことで、大変なことになっているようだ。(3月22日)
もう一つは、アリの専門家が富士山で発見したアリを写真付きで紹介している記事。近藤正樹氏は、高校時代に生物部に入り、安上がりでどこにでもいるのでアリを研究するようになったとある。70年アリを追い続けてきたのは凄いとしか言いようがない。(3月26日、4月16日)
海の生き物の記事
「おやじカメラマン たっちゃん走る」(4月9日)の浜名湖ダイビングの記事に、ミヤコウミウシの写真があり、実に奇妙な生物なので友達の間で話題になった。「ウミウシは子どもの頃に見たアメフラシと同じなのか」という疑問を持った友のため調べると、別々に分類されていて勉強になった。
しかし写真をよく見ると、どうしても写真とは思えない部分がある。一番の特徴である青い斑点など、強調するために縁取りする画像加工をしているとしか思えなかった。東京新聞もついにやってしまったかと思い、新聞社に問い合わせをした。2日後に電話が掛かってきて「加工は一切していない。深海で強くストロボを発光させると件のような画像になる。私(電話を掛けてきてくれた人)も一緒に潜っているので間違いない」と、丁寧に説明してくれた。とても感じの良い女性で、さすが東京新聞だと思った。
漫画・イラスト・絵画の記事
2月13日に死去した松本零士の記事が2月21日、4月1日にあった。私にとって氏は、「銀河鉄道999」や「宇宙戦艦ヤマト」ではなく、「男おいどん」である。今あらためて、その緩やかに流れる時間を思い起こすとほっとするのである。
イラストレーターの本田葉子が「おしゃれのレシピ」という記事を不定期で書いている。イラストの線の使い方や色使いが勉強になるので、ずっと前からファイルしている。
コーヒーを絵の具代わりにしてジャズジャイアントを描く竹村洋子の技術に圧倒された。世の中には凄い人がいるものだ。(4月14日)
文学の記事
上林暁(かんばやしあかつき)「二閑人交遊図」が「竿と筆 文人と釣り歩く19」で紹介されている(3月26日)。昭和を代表する私小説作家だとは知らなかった。二人の閑人が「あるときは将棋を指し、あるときは一緒に銭湯に行って酒を飲み、あるときは渓流で魚釣りをする」とある。ここにも失われた緩やかな時間がある。さっそく図書館の本(現代日本文學体系65、筑摩書房1970年刊)を予約した。
カワウのカリンバ
サウンドホール型カリンバ2号・カワウのカリンバの内側の漆塗りが終わったので、トップ材を貼った。あとは、拭き漆3回→呂色漆→胴擦粉研磨→拭き漆3回→呂色粉研磨→拭き漆をすれば、キーを取り付けることができる。どんな音がするか、全ての音が響くか、不安と期待がある。
真面目に料理に取り組む 4月28日
庭の生き物
キイロホソガガンボ
朝、庭に出ると、マルベリーの葉でキイロホソガガンボが羽を休めていた。体の模様はハチを真似ているのだろうか。黄色と黒の危険を示す色だ。幼虫は農作物の根を食べるというから、害虫扱いされているのかもしれない。
ナミテントウ
グミの葉にはナミテントウが。幼虫はアブラムシを食べるから、人間にとっては益虫と言える。
このナミテントウは「まだら型」で、他に紋が2つの「二紋型」、紋が4つの「四紋型」、紋が帯のような「横帯型」など、「テントウムシハンドブック」(阪本優介,文一総合出版,2018年刊)には11種が載っている。同じナミテントウとはとても思えないものもいるから面白い。
毎年、幼虫が大量発生する。庭でテントウムシの成虫を見かけるが、それほどの数にならないのは、すっかり鳥に目をつけられているからに違いない。鳥は、幼虫だけでなく、グミの実も食べてしまう。今年はグミのジャムを作ろうと思っているので、実が色づいたら早めに収穫することとしよう。
ハカラメ
一瞬ブドウが成っているのかと思ったが、ハカラメの花が久しぶりに咲こうとしていた。
正式名はセロベンケイというらしい。マザーリーフとも言う。葉の淵から芽がでるため「葉から芽(が出る)」と言われるのだろう。和名をトウロウソウ(灯籠草)と言い、花を見れば和名の方がしっくりくる。
小笠原に実家がある知人からもらったら…増えること増えること。生命力のある植物である。知人が言った通り、屋外でほったらかしの厳しい環境の方が花をつけるようだ。
料理
マルベリージャム
冷凍マルベリーを自然解凍し、砂糖を加えた。実が820グラムだったので、砂糖は半分の400グラム。ただ鍋でコトコト煮るだけ。火を止める少し前にレモン汁と赤ワインを入れる。
ジャムのストックが無くなりかけていることもあるが、3月に前の職場の人たちと飲んでいる時に、隣席の女性にマルベリージャムの話をしたらしい。覚えていなかったが、別の後輩から「彼女、楽しみにしていましたよ」と言われうろたえた。来週、彼女の職場に届けよう。
きざみネギ
ネギを刻んでラップで包み冷凍庫へ。ただそれだけのことだけど、そんなささやかなことでも家族の役に立てるのだ。
鮪のカマの煮つけ
スーパーで買い物をしていて、ほとんど全てといっていいほど値段が上がっているのに驚いた。それでもカマはまだ安い。拳二つ分くらいの大きさで299円。生姜は119円。用途は広い。
昨夜の野菜の煮つけは大失敗だった。味が濃すぎるのが一目瞭然で、私以外誰も箸を伸ばさない。今日こそはと思って取り組んだ結果、好評だった。
レンコンの辛子味噌ソテー
新聞のレシピを見て、材料の種類が少なく(安く済みそう)、簡単につくれそうだったので挑戦してみた。レンコン、味噌、練りカラシ、みりん、小麦粉、サラダ油だけで作れる。
小麦粉をつけすぎると焦げてしまうようだ。次は焦がさない。
ほうれん草
ささっと湯がいたつもりだけれど、まだちょっと時間が長すぎたかなという気がした。
鰹節は鹿児島から取り寄せたもの。削り器は燕三条の刃を使ったもので、切れ味抜群。まだ花になっていませんけど…。
野菜サラダ
調理したものを食卓に並べてみたら、色目がちょっと地味だなぁと思い、野菜を刻んだ。
サニーレタス、きゅうり、トマト、ピーマン、カイワレ大根。ピーマンを食べたのは久しぶりで、価格高騰のため家人は買わなかったのかなと思ったりもした。
鮪の刺身を添えて、何とか夕飯の準備ができた。自分が作ったもので人が喜んでくれるのは幸せなことで、それだけで満腹になった気がした。
マルベリーが病気になる 4月29日
マルベリーの実がどうも変だと思って調べたら、やはり病気だった。「糸状菌の一種が主因となる実菌核病」とやらで、実を取り除くことはもちろんのこと、土壌も入れ替えたほうがいいという。そんなことはできそうにないので、とにかく3本の木の枝をはらい、丸坊主にしてしまった。
これで数年は数多くの実はならないだろうから、つくったジャムは貴重だ。スーパーフードと言われるくらい良い成分が含まれているようだが、傷みが速いため流通していないらしい。
この木がこのまま終わってしまったら、鉢植えの桃か栗か無花果を代わりに植えよう。マルベリーの幹は樹肌が面白いから何かに使えそうだ。
ツマグロヒョウモンのカリンバ
大好きなツマグロヒョウモンのカリンバを作ろうと思い立ち、撮った写真を拡大してトレースした。
考えなければいけないのは、①何の材をつかうか、②漆でオレンジをどのようにして出すかである。音・振動は、比重が高く軽い物質ほど伝わりやすいようだから、それに相応しい木材を選びたい。
とはいえ、とりあえずは手元にある材で考えてみる。比重を比較すると、杉0.30~0.45、ニレ0.42~0.71(ハルニレ)、イヌエンジュ0.54~0.70となっており(「樹木と木材の図鑑」西川栄明,創元社,2016)、イヌエンジュはシンジュサンのカリンバを現在制作中なので、別の材にして比較したい。となるとニレになるだろうか。
漆で茶色、黒以外の色を広い面積に出すのは難しい。塗りたての色をそのまま残すことが難しい。漆が固まるぎりぎりの湿度と温度でゆっくり固めることが必要だが、私にはその知識が不足している。
インゲン豆の生姜煮
1日に料理を一つ覚えようと、今日はインゲン豆の生姜煮を作ってみた。これは簡単だった。インゲン豆と千切りした生姜を混ぜ、酒、みりん、醤油、砂糖を加えてフライパンで炒めただけ。甘辛生姜で喉がホカホカして体に良さそうだ。
ロースカツ、カキフライは出来合いのもの。サラダはサニーレタス、きゅうり、トマト、ピーマン、カニカマ、ブロッコリーを少しづつ。ブロッコリーは茎も捨てずに茹でて食べた。
他にも今日はいろいろあり、家事したなぁて感じの一日だった。
無職1か月の経済 4月30日
収入無く支出だけの生活を始め、1か月が経った。固定費以外の小遣いを月25,000円としたが、飲み会だけで1万円オーバーしてしまった。飲み会は5回。うち退職に関係するものが2回。他の3回もそのことに少し関係しており、4月というのはそういうものだと思っている。これからは誘われること自体がほぼなくなるだろうから、この支出は確実に減るし、一方で誘ってもらえる機会があるとすれば、支出に関係なく幸せなことなのだと思っている。
趣味のものづくりは意外と支出が少なく、7,200円だった。これは有職中に先行投資する形で材料や道具を取り揃えておいたからだ。ウッドバーニングのペン先のバリエーションを増やしたく、欲しいペン先が2本あるが、6,000円以上なので断念した。
食費は妻の分担だが、雑貨を含め8,000円の支出。でもこれは今まで通り。多少は私も負担しなければいけない。昼間の外食2,000円。
結論は、飲みに行かなければ、ほぼ最初の想定通りの支出だったことになる。
生活のレベルとは
ネット情報で度々目にする「生活のレベルを落とすのは大変」とはどういうことだろうか。
どうやらエンゲル係数が高いと生活のレベルが低いと見なされるようで、食費以外のことに自由にお金が使えない状況を言うらしい。確かに食べるだけで精一杯の生活は窮屈だと思う。しかし、日々食べることができ、それ以外にあまりお金を使えなくても満足度が高い生活はある。私の場合、働いている時は、色々なものにお金を使っていたが、その満足は長続きしなかった。日々の不満やストレスを買い物により一時ごまかしていたに過ぎない。
学生の時は少ないお金で日々やりくりし、代わりに自由な時間がたっぷりあった。高価な料理は食べられなかったし、服も流行を追うことはできなかったが、移ろいゆく季節の中で光の変化や風を感じ、嫌なことには距離をおき、希望を語ることができた。
人生最後の残り少ない時間に「懐かしい時を求めて」いきたいと思う。
アクリル画
ずっと頭の奥にあった絵を外に表そうと思い、下絵を描き始めた。苦手だからこをコツコツと丁寧に描いていくことが大切だ。
「大地に横たわりギターを弾く私。花や虫に取り囲まれ、体の一部は土に還り、花や虫の役に立っている」…そんな絵だ。今日はブドウの葉を4枚描いた。庭に出て葉を1枚ちぎり眺めていた。
ツマグロヒョウモンのカリンバ
トレースしたツマグロヒョウモン(オス)をニレの木にカーボン紙で転写した。シンジュサンのカリンバが完成前で、その評価をする前にもかかわらず、体が動いてしまったからには仕方がない。その分、ゆっくり進めようか。
キャベツと豚肉の蒸し焼き
キャベツ、タマネギ、アスパラガス、豚肉を、塩、オリーブ油、ニンニク、白ワインで焼いて蒸して、粒マスタードをつけて食べた。まぁまぁの味でした。
小松菜とツナのかんたんマスタード和え
小松菜を使わないといけなかったので、ネットで調べてささっと作ってみた。味付けは醤油と粒マスタードだけの簡単調理。短時間、失敗しようのない料理なので、いざという時に使えると思う。
4時くらいから台所に立ち、プリシラ・アーンを聴きながらのんびり包丁を握った。一昨日は荷が重い感じがしたが、買い置いた食材で何ができるか考えることが早くも習慣化しつつある。食べ物を作ることはクリエイティブで、精神衛生上、非常に良いのではないかと思う。
綿の種を植える 5月1日
昨年11月に羊毛を使ってボンボンをつくる講座を受講した。その時に見よう見まねで作ったのがこのボンボンで、バッグのアクセサリーにした。
講座の時は講師から席が遠く、実演する手元がよく見えなかったせいもあり、受講生の中で一番制作に時間がかかってしまった。講師から「あのぉ…、貴方器用でしょうか(不器用なのではないですか)?」と聞かれた。(ちなみに男性受講者は私だけだった)
自分では器用な方だと思っていたが、そうではないかもしれないと思った。過去を振り返ると、何もかも覚えるまでに時間がかかっていたような気がする。
復習するしかないと、帰りにクラフト店に寄って器具と材料を揃えた。
確かああだった、こうだったとブツブツ言いながらボンボンを二つ作り、一つは家族にプレゼントした。
その講座の時にもらったのが白い綿の種で、それをきっかけに別の人に茶色の綿の種をもらった。
「種をまくのは平均気温20℃、黄金週間前後に」とのことで、5月が待ち遠しかった。「根が長く伸びるため深い鉢にまくように」とも。今日、二つの鉢にそれぞれ20センチ間隔で3か所にまいた。地にも庭のあちこちまいた。
どんなことになるのか楽しみた。最近、色んな種を、庭のあちこちに仕込むようにまいている。花が咲き色々な虫が来て実がなるのが一番いい。
シンジュサンのカリンバに色漆を塗る
拭き漆の後、胴擦粉で研磨し、色漆を塗った。色の変化を予測して漆の色を選択する。
塗りたてはこんな感じ。
湿度と温度により異なるが、室温25℃、湿度85%で固めたら、このような色になった。まだどぎつい色なので、この後拭き漆(飴色)を3回することによりどれだけ落ち着いた色になるかが鍵だ。
「拭き漆3回→呂色粉で研磨→拭き漆」で完成する。あと2日程度。
夕飯支度の習慣化
朝、漆を塗り、絵を描いて、庭仕事をする。昼食は冷蔵庫をのぞいたり、引き出しの麺類を確認したりして、その時の気分でささっと済ます。音楽を聴きながらソファで横になり1時間の昼寝。もう一度漆を塗ると夕飯のことを考える。16時くらいから台所に立ち、プリシラ・アーンやコリン・メイを聴きながら包丁を握る。
そんな生活パターンになってきた。
時々おはなしの続きを書いたり、ギターを弾いたりする。家の中の片付けをすると発見があり面白い。
今日はきんぴらごぼうを作ってみた。楽天アプリは実に大雑把だったけれど、他と併用することで何とか出来上がった。豚肉ともやしを焼いて、鯖の麴付けが賞味期限だったのでこれも焼いた。農家からいただいた巨大なトマトの切り方を変え、オクラ、ブロッコリー、カイワレ大根を添えた。豆腐と焼き魚には大根おろし。
ちょっと面白くなってきた。明日の夕飯のメニューもほぼ決まっている。
どんぐりの掲示板 またつくる 5月2日
片付けをしていたら、また煎餅の缶を発見してしまった。蓋を使ってまた掲示板を作ろう。
今回は、2枚の布を貼ることにした。緑はネクタイ。ストライプのシャツに緑のネクタイのイメージで行こう。この材料に薄めたボンド(カルトナージュ用)で缶に布を貼り、強力ボンドで木材を固定する。
今回はヤスリを整理して直ぐに使えるようにするのが目的だ。
ワインのコルクは、使い道を見いだせずに溜まる一方だったが、デザインと実用を兼ね、今回やっと出番となった。何本ものヤスリを使う時は、磁石で貼りつけてあるアクリルケースごと外して手元に置けばよい。
今後ネクタイをするのは、冠婚葬祭以外にはほとんどなさそうだから、ネクタイの用途変更をもっと考えていかなければいけない。
原動機付自転車
もうすぐ購入した中古バイクが納車される。
3月末から娘婿が整備してくれている。フェンダー、ヘッドライトカバー、タイヤホイール、シートなどを新品に交換し、錆取りをした。納車され次第乗車できるよう、今日は市役所で登録して、友達の車屋さんで自賠責保険に加入した。
夕食
いつもより遅く17時から台所に立ったが、1時間で支度ができた。ま、作るものによりますね。
キャベツとソーセージのマスタード和え
キャベツとソーセージを茹でて、粒マスタード、酢、醤油を大さじ1対1対1で和えただけ。家族の箸が伸びたので、よかったのだろう。
焼きナス
こういうシンプルな料理が一番奥が深いような気がする。もっと綺麗に皮がむけないものだろうか。次への課題だ。
焼きそばもがんもどきも賞味期限が切れてしまったので、使わざるを得ない状況だった。がんもどきの味付けはビギナーズラックだった。
できればあと3日くらい、買い物に行かずに済めばと思っている。今、明日の夕飯は思い浮かばない。
お散歩バイクがやってきた 5月3日
バイクなのに「散歩」とはおかしな日本語だけど、散歩する感覚で、このちっちゃな原動機付自転車で出かけようと思う。おにぎりと水筒を持って、どこかの雑木林で花や虫を観よう。冬虫夏草を探してみるのもいい。
高校1年生の時にヤマハのTY-50を入手し、2年生の夏休みに友達3人で2泊3日で伊豆を一周した。1日目は河原でキャンプし、2日目は海岸に設置された盆踊りの舞台の上で、海風に体を撫でられながら寝た。見上げたホテルの明かりの中に、別世界の人がいると思った。
就職してバイクを懐かしく思い、DT-50で通勤した。通期途上でパンクした時の大変さが頭から離れず遠ざかっていたが、今また高校生の時の、あの時間の流れに身を置くことができるのではないかとの思いから、買ってしまった。
バイクのフリーマーケットというのがあることを娘婿から聞き、連れて行ってもらった。私の全く知らなかった世界がそこにあり、新鮮さにワクワクした。
TY-50か、YB-1にサイドバックを付けて散歩する…つもりだったが美品に弱く、即決した。30年ほど前に発売されたモンキー。
娘婿に部品をあれこれ変えてもらい、金属部を研磨してもらい綺麗になった。
明日、散歩に出よう。
バイクでお散歩 5月4日
隣町の親戚に届け物をした後、知人のところまで数キロ走り、ちょっと挨拶。
原付の制限速度は30キロなので、自動車の運転手にとってはちょっと煩わしい存在だ。ミラーに車を見たら、速度を下げ左に寄り抜いてもらうことにした。信号が赤の時は、停車している自動車の脇をすり抜けることはしない。なるべく幹線道路を避ける。そういうルールを自分に課した。若い時はそんなことはしなかったが。
しかし、道路は自動車中心に整備されており、左に寄るのは安全とは言えない路面が至る所にある。
幹線道路から支道に入りゆっくり走っていると、野菜の販売所があった。農家の人がいる。
バイクを停めて品揃えを確認。安い!料理をするようになり、野菜の価格に敏感になった。買おう。
バイクを降り、ニューサマーオレンジ、あく抜きしたタケノコ、フキ、スナップエンドウを買った。みんな100円。フキ1束はオマケしてくれた。
農家のご婦人とお話しをした。…野菜を盗む人がいる。100円玉2枚と見せかけ逃げるように立ち去ったのでよく見たら、重ねられた下の硬貨は外国のものだった。肥料の価格が高騰して100円では赤字になる場合もある…。泥棒、ごまかし…でも、神様は全てを見ている、と思う。
先輩の家に立ち寄り挨拶して近況報告をしたら、取り立ての山椒の実をくれた。家に帰りさっそく火を通し、冷蔵・冷凍保存する。味見で4つほど食べたら舌が痺れた。その後少し腹痛を覚えたのは、これが原因だろうか。
トマトとオクラのコンソメスープ
毎日、いただいたトマトを食べているが、たまには違う食べ方をしようとスープをつくった。味付けはコンソメと白だしだけ。レシピには「冷やして」とあったが、常温で食べた。母は電子レンジで温めた。
レンコンの辛子味噌ソテーは2回目。前回よりも薄味で焦げ目少なくできた。今日買ったフキは佃煮に。筋をむいたら指先が真っ黒になった。きんぴらごぼうと大根おろしは残り物。サラダは簡単かつ少量に。食前に、今日買ったニューサマーオレンジをジュースにして飲んだ。
カリンバを組み立てようと思ったが、取り付ける器具に漆を塗るのを忘れていた。またやってしまった。
漆の本を読んでいて、新たな技法を知った。そうか、そういう発想があるんだとワクワクしている。
電気自動車「チョロQ」に乗る 5月5日
ミヤマクワガタの生息地
「ミヤマクワガタは竹林に隣接するコナラやクヌギ林にいる。何故だと思うか?」…虫の先生から聞かれた。「真夏に竹林の涼しい環境を好むからではないか」と答えたが不十分であった。
正解は「竹は年中、根から大量の水を吸い上げており、土の温度が熱くならず湿度も保てるから」ということだった。
この時期はクヌギやコナラの花が咲くため、竹林に隣接するミヤマクワガタの生息地を確認できるということで、お散歩バイクで出かけた。池の向こうの山に、黄色っぽい花が咲いているのが見える。あのあたりだろう。
のんびりバイクを走らせる。右側の竹林の左に花が咲き色が変わっているところがある。あそこだ!覚えておこう。
ラジオ博物館長のMさん
帰りにラジオ博物館に寄ってみた。Mさんに会うのは久しぶりだ。以前、真空管ラジオや蓄音機を修理してもらった電気のスペシャリストだ。
モンキーを見せると「俺も2台持っているよ」と返ってきてびっくり。ほら、と1台取り出してくる。マフラーを変えてあり低重音がする。エンジンをかけスロットルをくるぐる回す。住宅地に大きな音が鳴り響き、私の方が心配になった。80歳にはなろうかというMさんは、立派な不良老人だ。素晴らしい。
「面白いものを見せてやる」といって倉庫から出してきたのが、この電気自動車チョロQ。耕運機と同じで、後ろにナンバーがついていて公道を走ることができる。普通免許で乗れるそうだ。
2002年に発売された限定99台のうちの1台だそうで、発売価格は129万円。電気自動車だから当然静か。ちょっとだけ運転させてもらう。遊園地に行った気分。そうだ、今日は子どもの日だ。
他に、コペンという自動車を見せてもらった。自動で幌が開閉するオープンカー。シートに暖房が効くので冬でも寒くないという。いいなぁ。それだけ好きなことしてたら、死んでも家族は悲しまないだろうねぇ~と言ったら、静かに笑っていた。道楽人生の極みだ。実に羨ましい。
カリンバ 失敗する 5月6日
シンジュサンのカリンバ
シンジュサンのカリンバ土台に器具を取り付けるため、ネジを押し込んだら、割れてしまった。漆を塗る前に割れ、接着剤と漆で接続したが駄目だった。それでも音はまぁまぁなので、隙間をボンドと漆で埋めて、今後の教訓として保管しておこう。
カワウのカリンバ
トップ材が2㎜と薄いので、器具を取り付けるのにドキドキした。音は…よくない。音・振動について、あまりにも私は無知だ。構造に関する私の考えは、真逆ではないのか。
時間をかけて木を削り曲げ、漆を塗ったものが自分の思っていたようにならなかったことで、途方に暮れてしまった。どうすればいいのだ。
ツマグロヒョウモンのカリンバ
まずはネジを取り付ける際の割れについては、蝶を切り出して小さくなる前にネジ穴を開けておくことで回避できると考えた。ネジ穴の列と木材の繊維の方向が同じではなく、垂直になるのがベストだが、大きな材を入手しづらい状況のため、これについては諦める。
新しいカリンバ
ツマグロヒョウモンのカリンバもそうだが、このカリンバも一枚板で、サウンドホール型ではない。サウンドホール型では市販の音に負けており、音の伝わり方がもう少し理解できるまでは、失敗のない一枚板で試してみることにする。
これは胡桃で、厚さ28㎜。厚くても空洞より音が伝わりやすいのではないかと思い試作する。材は厚ければ厚い方がいいのか、どこかに上限があるのか、全くわからない。
木を曲げたり接着したりする手間がない分、装飾をきちんとやろう。貝を使うとともに、新しい技法を試してみることにする。図案を考えなくては。
ストック食材の把握
引き出しの中のものを取り出したら色々なものがあった。毎日料理をするようになったので、全体を把握しておく必要がある。
一つ一つラベルを見て、何に使うもので賞味期限はいつか確認した。パソコンでリストをつくり、今後はそのリストを参考にしてメニューを考えることにした。
キャロットラペ
さっそく使ってみたのが、キャロットラペが直ぐにできる調味料。ニンジンを千切りにして、オリーブオイルと調味料で和えるだけ。それでいて美味しい。今日はこれで一品できてしまった。
もう一つは、ほうれん草とニンジンの胡麻和え。楽天レシピを参考にした。メインはおうちコープのカレイのみりん漬け。解凍してフライパンで焼いただけ。サラダには、オクラと解凍したブロッコリーを添えた。
だんだんと手早く調理できるよになってきた。
5月7日からは、1日ごとに1つの記事にするようにしました。
ブログを構築してくれた娘から指導が入りました。書いている自分でも、日記を絵巻物のように継ぎ足していくのは大変でしたので、読まれる方はもっと大変だったと思います。
これからも書き続けますので、ご笑覧いただければ幸いです。
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