母に贈る湯呑
入院している母に贈る湯呑。
若かった頃の父の唇を思い出しながら茶を楽しんでもらおうと、また持ちやすいようにと、このような形にした。
これは粘土を板状に伸ばして組み立てる、いわゆる「たたら」という製法。私が通っているメインの教室では教えない。簡単に出来上がってしまうので発展なく限界がある、味わいがないというのが理由のようで、基本は粘土をひも状にして積み上げていく「手びねり」である。
なのでこれは、別の教室で練ったものである。
粘土を板状に伸ばす際に布を押し当て、布の模様をつけている。
素焼きした後、陶芸用下絵の具で縞模様を描いた。
釉薬は石灰透明釉よりも乳白釉の方が面白いと先生が言うので、確かにと思い、その通りにした。
外側は霧吹きで乳白釉をかけている。
最初につくった湯呑
ろくろを使わず、何が何だかわからない最初の頃に練った湯呑で、線も点もバラバラ。
教室にある陶芸用下絵の具は私が持っているものとは違うので、その色を確認してみた。
縞の湯呑
教室でろくろをつかって成型したが、歪んでいる。
瑠璃釉に乳白釉を霧吹きし、思い通りの色が出たことが唯一の収穫。
これも歪んでいる。しかし手のひらに乗るサイズで、実用としては面白いかもしれない。ぐい吞みにしようか。
これは湯呑でもワイングラスでもいいけれど、土台部分の瑠璃釉が綺麗に発色したのが収穫。
内側にも模様を描いてみた。
駄作を色々並べてみると、一つでいいからちゃんとしたものをつくろうと思うようになる。
酷いものばかりだけれど、陶芸は始まったばかりだ。
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