飯田線の旅

ローカル線・バスの旅

豊川

  • 飯田まで行ってみたいと、ずっと思っていた。
  • 7時前の東海道線で豊橋に向かい、飯田線に乗り換え豊川へ。
  • 前日まで暑かったのに、電車の中にいても寒くてたまらない。Tシャツに夏のジャケットを羽織っただけ。小さく折りたためるウインドブレーカーを持ってくるべきだった。
  • 豊川稲荷前でいなり寿司を買い、ベンチに座って味わう。見た目どおりのおいしさ。
  • お稲荷さんに参拝する。
  • このあたりで2時間過ごしたあと、電車で移動しようと思っていたが、寒さが応えるので、1本前の電車に乗り行先を考える。

長篠城

  • 長篠城駅で下車。誰もいない道を長篠城に向かう。
  • 長篠城史跡保存館。展示室を「武田信玄の雄図」「長篠のろう城」「鳥居五右衛門の勇気」「決戦の前夜」「信楽原の決戦」「長篠の戦いと鉄砲」「戦いとその後」「戦跡全体がわかる模型」と順番に見ていき、最後に「甲冑」と「槍」を見る。
  • 外には樹齢100年のモミ。長篠の戦いは見ていない。
  • 長篠城本丸跡地。この静かな地に450年ほど前にたくさんの血が流れたのだ。
  • 体を温めよう。温泉に浸かろう。

湯谷温泉

  • 湯谷温泉は2回目。前回は仕事関係の集会があり、大勢でここを歩いたが、この日はひっそりとして人の気配がしない。
  • 日帰り温泉に向かう。
  • 奥三河・湯谷温泉「鳳来ゆ~ゆ~ありいな」
  • ちょうど玄関から出てきたアルバイトらしき女の子の笑顔がよてもよかった。
  • 温泉に浸かって体を温め、天ぷらそばを食べて内側からも温める。
  • 電車までの時間が2時間あるので、地元のお年寄りに負けないくらい、露天風呂で時間を過ごす。
  • さぁ、宿に向かおう。
  • 電車車内で、反対席のお年寄りが貧乏ゆすりしていたかと思うと突然立ち上がり屈伸運動。こういう年の取り方はしないようにしたい。

平岡

平岡駅

  • 平岡駅に到着

龍泉閣

  • 今日の宿は平岡駅の建物の中にある「龍泉閣」。窓を開けると目の前を電車が走る。これはいい。
  • まずは温泉に。ぬるぬるした泉質が好きだ。
  • 体が温まったところで、今度は冷やそう。ステーションホテル1階で夕食。
  • ホルモン焼きで力をつける。
  • 野菜スティックで栄養をつける。
  • 冷やした胃袋を温めよう。熱燗1合
  • やまめの塩焼きをつつきながら飲んでいたが、他に客がいないので人声なく、妙に寒々とした感じがしてきたので一旦ここで締める。
  • 売店でビールとつまみを買って部屋で飲もうと思ったが、20時で閉店しており、諦めて寝てしまう。
  • 朝の電車で目が覚める。窓を開けると始発だろうか、通過していく。

天竜峡

  • 7時52分発、天竜峡に向かう。

天竜峡駅

  • まちが拓け観光地化されていて、ちょっと驚く。
  • 天竜峡へ来たのは川下りをするためだ。

天竜ライン下り

  • 川下りの前に「りんご足湯」に浸かる。りんごにこのような使い道があるとは知らなかった。
  • いよいよ川下りだ。「ライフジャケット着用」に安心感があるものの、そこから放たれる臭気で部屋中が臭い。服に臭いが移ってしまうのではないかと心配したが、数多くの人が着用したということは、事故に遭遇することがなかった縁起の良いジャケットに違いないと…思うことにした。
  • 船が迎えにやってきたぞ。
  • 橋を下から眺め下ってゆく。
  • 途中、岸に接岸したので何事かと思ったら、飲み物が冷やしてある無人の売店だった。
  • お酒を飲むのはまだ早い。200円のリンゴジュース。これがおいしくてびっくり。流石りんごの産地です。
  • 船頭の法被が美しい。
  • 船頭が天竜小唄を唄う。
  • 「ハァー春の天竜は 白さぎ飛んで 心ユラユラ舟の旅 天竜下れば 船頭さんの肩に散って嬉しい 花風吹 花風吹…♪」と4番まで唄い、リクエストにより別の唄を唄う。腹の底から発した音が渓谷に響き渡る。
  • 船頭と案内の女性はプロ中のプロだ。仕事が天職と楽しんでいる。
  • 50分でライン下り終了。陸に上がる。
  • 猫がぞろぞろと迎えに現れる。ありがとうございます。
  • 川岸を上ったところにある唐笠駅は天竜峡駅から3つ下ったところ。
  • バスで天竜峡に戻る。
  • 先ほどは、こんな感じで下ったんだなと、橋からしばし眺める。

切石

  • 切石に酒の醸造所があるので、行かねばならない。

喜久水

  • パンフレットを見ると「環境省名水百選として認定された『猿庫の泉』と同じ水系の水を使いお酒を醸している」とある。
  • 試飲し、3本買う。

切石から飯田へ

  • 酒瓶を背負い、一駅分歩いて飯田に向かう。
  • 天竜川水系の松川沿いに下る。向こうの小高い丘が飯田だ。
  • 橋を渡り坂を上る。
  • 蔵が並び、蔵をリノベーションしたおしゃれな飲食店を目にするも、自分にはそぐわない気がして通り過ぎる。

飯田

  • 上り切り飯田に入たところで切石を望む。
  • 東屋があり休憩。
  • 商店街を駅に向かう。土曜日なのにひと気はほとんどない。人口9万6000人ほどの飯田市でも、商店街は大変そうだ。商店街を遊び場に育ったせいか、地方都市の商店街を歩き掘り出し物を見つけるのが習性になっている。

飯田駅

  • 綺麗な駅。現在の駅舎は1992年に建てられたらしい。
  • まち全体が整然と区画され美しいが、駅周辺に人通りはない。

飯田のまち

  • 公園、ベンチ、植え込みが続いており、歩いて楽しめるまちだ。
  • 1947年の大火により広範囲に建物が焼失し、そのことにより現在の街並みになったと地元の人が話していた。
  • 突然変わった車が現れた。親子が幸せそうな顔をして乗っている。
  • 植樹はりんご。地元の中学生が手入れをしているとの表示。実がなると盗まれませんか?と無粋な質問をしたら「まちじゅうりんごだらけで、盗む人なんていないよ」との答え。

遊牧民

  • 雑貨店を見つけ、何か記念にとアクセサリを買ったところ、喫茶店に案内された。
  • コーヒーを飲んでいると、店主が「私がつくった和菓子食べてみて」「友達がつくったのでどうぞ」「りんご切りましょう」「りんご持っていくといいよ」と、たくさんのいただきものをした。歩いてばかりで昼食をとる時間がなかったので、ほんとうに幸せな巡りあわせだった。
  • 常連の男性が現れると「Nさんのつくったリキュール酒、おいしいよ」というので、もちろんそちらもいただく。うんおいしい。もう一種類飲ませてください。
  • Nさんは100年続いた呉服店を閉じ、悠々自適の生活を送っているようだ。反物の端切れに針で糸を通し、小物をささっと作りあげていく。「欲しいものどうぞ」と言われ、いただいた。

リキュール

  • Nさんの家には色々なリキュール酒があり、遊びに来ないかというので、素直な私は、飼い犬のように後をついていった。家中いたるところにリキュール酒。すごい量だ。写真に写っているのはごく一部。
  • トカゲを浸けたリキュールなんてのもある。
  • チェリー酒が一番おいしかった。30年もののプルーン酒をいただいた。

ホテルへ

  • リキュール酒をあれこれ飲み、ほろ酔いでホテルに向かう。
  • 日没間際の光が飯田のまちを美しく染め上げる。
  • グランドに大きなゴムボールが落ちている。どういうことか。
  • 日本酒3本以外は全ていただいたもの。
  • 布袋は、システム手帳入れ、名刺入れ、カード入れとして使おう。

焼肉・東和

  • 充実した一日だったので、夕食はコンビニで調達し、簡単に済まそうと買い物に出たところ、焼肉の匂いに足が止まる。窓から男性客の楽しそうな会話が漏れてくる。気になる気になる。私も楽しく飲みたい。
  • そこからはもう、勝手に体が動き暖簾をくぐる。優しそうな女将が迎えてくれ、向かい合い話をしながら飲み食べる。
  • 柿をむいてくれた。
  • 隣の席の男性2人の会話が熱を帯びている。1人はかなり酔い、声を張り上げ武勇伝を繰り広げている。聞いていて実に楽い。劇場に来ているかのよう。正しい酔っ払いというのはこういうのをいうのだろう。
  • しばらくしてその人が「うるさくて悪いねぇ~」とこちらを向いたところから私も話に加わり、楽しい時間を過ごさせていただいた。
  • 正しい酔っ払いの相手をしていた紳士的な男性客…と思ったのは女将の息子だった。
  • 最後の夜にふさわしいひとときだった。88歳の女将に感謝。ありがとうございました。

ワイドビュー伊那

  • 景色を眺めながら帰りたい。光のあるうちに帰路につこう。

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