「宇宙船・急須号」離陸

懐かしい時を求めて

陶芸粘土を素焼きし、陶芸下絵の具で絵を描いて全体に着色した。

絵の具を塗っても塗っても素焼きの土が吸い込んでしまうので色は薄く、3回塗ったところで観念した。

石灰透明釉をかけるとばかり思っていたら先生が、「石灰透明釉の調子が良くないので乳白釉にするとよい」というので従った。しかし内心、白い釉薬を霧吹きでかけて絵が見えなくなった時は、せっかく描いた絵が消えてしまうと不安になった。

本焼きをして驚いた。絵が残っているどころか、鮮やかに浮かび上がっているではないか。

写真ではわかりにくいが、船長の私のヘルメットの文字「UJ」も明確である。

乗組員の姿もくっきり色が出た。

100均で茶こしを探したが小さいものがなく、ホームセンターで一番小さいものを買った。

あ、入らない。ネットで検索したが、ギリギリはいるかどうかのものしか見つからず、やはりこれは実用ではなく単なるオブジェであった。

試しに水を入れてみたが、注ぎ口が短すぎて少量しか入らない。

「一度に二つの湯呑に注げる便利な急須」は看板倒れとなった。

いや待てよ。お猪口に酒を注ぐ徳利としてなら使えるのではないだろうか。「一度に二つのお猪口に注げる便利な徳利」では。

今日は休肝日の予定だったが、そのことを確認する必要がある。休肝日は明日だ。 

宇宙船・急須号は徳利として、何とか離陸することができた。

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