和傘 10月27日

懐かしい時を求めて

友達が和傘を捨てると言うので「もったいないなぁ」と言ってもらってきた。数か所破れており、全体的に脆くなっている感じがするが、鑑賞には十分。

傘の骨には竹が使われているようだ。骨の塗料は漆ではないだろうか。

傘を閉じると漆の美しさが際立つ。職人の「塗り」の完成度を何度も確認する。

内側の骨と糸が織りなす幾何学模様が美しい。

近づいてよくみると、木材の穴に糸を通している。

その外側も。

そのまた外側も。

一番外側は竹と木材を糸でつないでる。

和傘についてネットで調べると、「日本で誕生したものではなく中国から伝わった」とある。平安時代に位の高い人たちが日傘として使い、室町時代には油を塗り防水加工したものを雨傘として使い、庶民が使うようになったのは江戸時代のようだ。最初の傘は折り畳み式ではなかったとか。

現在は布を貼った和傘もあるようで、防水加工してあれば実用に耐えるだけでなくファッショナブルに思うが、傘は置き忘れと盗難が心配で、高級な傘は欲しいと思いながらも見送っている。知人が作っている傘も大変美しいが、2000円の傘を紛失しても10回買える金額だと思うと手が出ない。もしかすると、美しく特徴的な傘であれば、使えば目立つから、持ち去りを予防できるだろうか。

傘にお金なんかかけていられないと思うが、美しい物とは出逢い次第で、衝撃を受けるほどの「美」であれば、手に入れて愛でたいと思うのが人の心だと思う。

コメント

タイトルとURLをコピーしました