定年退職者の一日 7月6日

ジョギング

今日は典型的な定年退職者の一日を過ごしたような気がする。

6時 趣味の時間

前日に塗った漆の状況を確認し、工程を進める。

これはただの漆の玉。ツルツルに仕上げた後、刃物で彫って模様を描き、そこにメタリックパウダーを充填しようと思っている。いつ完成するのか見通しは立っていない。まずは傷がない球をつくることが難しい。

螺鈿のカリンバ。白チョウ貝を埋めて漆を数十回塗り重ねたが、まだ貝の周辺が平らにならない。あと10回くらいかなと思っている。

これもカリンバだが、色漆を重ね塗りし、この後、錫の粉を撒いて模様を描こうと思っている。

白い漆を塗っても急速に乾燥させると漆本来の茶色が前面に出てくる。

7時 家族を仕事に送り出す

コーヒーを入れバナナジュースを作って家族に飲んでもらい、「いってらっしゃい」と送り出す。

家の中が静かになり、今日は平日だなと思う。

8時 健康を維持するための時間

ちょっと体が軽い感じだったので、ジョギングすることにした。

花や蝶、田んぼのサギやカラスを見ながらゆっくり走る。…ゆっくりとしか走れない。5.7キロを6分49秒ペースで走った。10年前よりも1分以上遅くなったが、体を動かせただけで十分。

ガーミンのアプリで心拍数を確認すると「ゾーン1:リラックスタイム」は無く、私の場合ジョギングとは言えないのかもしれない。いや、そのうち「ゾーン1」が表示されるようにするぞ。

9時 庭の手入れ

ジョギングで全身汗びっしょりだが、シャツだけ替えて庭の巨峰の消毒と袋掛けをする。

「黒とう病」で実は1/4になってしまった。全滅する可能性もあり、来年は早くから消毒を行うことにする。

「袋掛けは新聞紙で十分」とのネット記事を見つけたので、お金を使わず廃品で袋を作った。「濡れたら交換」だが、ほとんどが駐輪場の屋根の下なので、頻繁に交換しなくてもよさそうだ。

10時30分 入浴

やっと入浴。湯の温度はすっかり下がってしまっているが、無収入ゆえ文句は言ってられない。

こんな時間に風呂に入っていること自体が普通じゃないと、まだそういう感覚は残っている。

11時30分 昼食

早起きしているせいか、11時を過ぎるとすっかりお腹が空いてしまっている。

昼は冷蔵庫の残り物を片付けるか、麺を茹でて食べることが多い。1人だと10分くらいで終わってしまう。

12時 昼寝

ごろりと横になる。と、睡魔が襲う。眼鏡を外して顔にハンカチを被せ、正しい昼寝の態勢をとる。

目が覚めると45分くらい経過しているが、2時間3時間眠ってしまうこともある。そんな時は、あと何年もすれば永遠の眠りが訪れるというのに、もったいなかったかなぁと思ったりもする。

13時 読書

網野善彦の歴史の見方に衝撃を受けたのはもう30年も前だろうか。「歴史を考えるヒント」を再読する。

14時 趣味の時間

朝塗った漆が渇く時間なので、確認してもう一度塗る。

色漆の上に呂色漆を塗った。

他の二つにも再度漆を塗った。

15時 買い物

目下「スパイスカレーの教科書」で勉強中である。少し前にスパイスカレーを作った時、コクが足りないと思ったが、どうすればよいかわからず、スパイスの基本を知らなければ次に進めないと思った。

これでおおよそ揃ったが、3つのスーパーを回っても見つからなかったものもある。

16時 調理

夕飯の準備をする時間が来たぞとワクワクする。もう一度チャーシューを作ろうと思ったが、鶏のもも肉の塊を売っているスーパーは少ない。一つしか入手できず、もう一つはたこ糸で縛って何とか塊にした。

鶏もも肉をたこ糸で縛って焼いて焦げ目をつけたところ

圧力鍋で圧力をかけ5分、圧力が下がってから蓋を開けて煮汁が半分になるまでコトコト煮た。

残っているご飯でニラ玉チャーハンを作りたいと思っていたら、娘がどこかでもらったニラをくれた。何という偶然。一束丸ごと刻んで入れてしまう。

18時 夕食

先ほど作ったニラ玉チャーハンとチャーシューを食べるはずだったが、チャーハンを炒めている時に昔の職場の同期から電話が入り「飲みに行こう」というので、近くの料理屋を予約した。

ジョギングやら庭仕事やらで汗を流した日だったため、もう15時頃からお喉がビールを求めてあえいでいた。渡りに船とはこのことか。五臓六腑に染み渡った。

刺身1人前

アルバイトの女性がギリギリまで攻めるように注いでくれた。

酔鯨 特別純米
リブロース焼き

お寿司食べないと。

楽しいひとときを過ごすことができた。

明日の仕事頑張ってね。またやりましょう!と同期と別れる。

充実した一日だった。

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