いつもどおりの朝 4月2日

カリンバ

コリン・メイ(Corrinne May)

音楽を流して漆を塗る。NHK-FMでクラシックを聴くことが多いが、朝、昼、就寝時に必ず聴くのがシンガポール生まれのコリン・メイ。6年くらい前だったか、アルバム「Fly Away」に出逢い、毎日聴くようになった。夕方、横になり空を見上げ涙がこみ上げる日々があった。アルバム「SAFE IN A CRAZY WORLD」に収録されている「Free」の歌詞「I can be free. I can be free from this place.」に、いつか私も自由になれる、ここから解放される…そう繰り返していた。

コリン・メイに出逢った頃、人事異動の内示があり、新しい上司に挨拶したところ、即座に一言「おまえは歓迎していない」と言われた。そういうことを気にしない性格が災いしたか、会議では、私が発言しようとすると「おまえは黙っていろ!」と遮られた。部下たちにどう写ったか。それ以来、発言するのを止めた。私の発言は歓迎されないものであり、私はそういう人間であることを理解しようと努めた。でもそれは簡単なことではなく、時間がかかった。

人と関われば不快な思いをさせてしまう。60年も生きていると自分を変えるのは容易ではない。ならば環境を変えよう。組織から離れて一人になろう。そう決意した。とはいえ、一人になった時に自分を支えられるものが欲しい。

海に石を拾いに行った。色んな石があるんだなぁと通い続けた。石の上に座って潮風と波の音に包まれていたら、大丈夫な気がしてきた。

漆の香り

1年半しか経っていないのに、どうして漆を始めたのかよく覚えていない。何かに夢中にならないと自分が壊れてしまう感じだった。幼い頃の記憶にある漆の香り。その香りを求めているように思う。

カリンバは、昨夜2回目の拭き漆をし、今朝が3回目。次はいよいよ呂色漆だ。アゲハチョウには黒漆を塗り漆風呂に入れる。

漆玉の試作 手に取って香りを吸い込む

庭の変化

巨峰の葉

巨峰の葉が芽吹こうとしている。寒さから身を守るため、こんなにふさふさした毛で包んでいたんだ。

モッコウバラ

庭の植物も一日で大きな変化がある。虫たちがやってくるのが楽しみだ。

コーヒー豆を挽く時間の余裕ができた。湯の温度をぐっと下げてみたら、フルーティな香りが出た。教えてもらったとおり、緑茶と同じなのがわかった。

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