孫のバスケットボール大会を観戦した。
浜松の体育館まで車で1時間。車を買って3年経つが、一度も使ったことがないETCカードを使ってみることにした。
カードの有効期限切れや機器の故障でゲートが開かなかったらさぞかし困るであろうと、ETCでも一般でも通ることができるゲートを選んだ。ゲートのバーが上がった瞬間、思わず歓声を上げた。
さてバスケットボール大会の話。9時からの第1試合に勝利。11時過ぎからの第2試合にも勝った。次は決勝で14時20分開始予定。楽しみにしていた昼食の鰻は諦めた。何しろ「駐車場満車」のアナウンスが流れ、一度出たら入れないことがわかっていたから、妻が昼食の調達に走った。
コンビニでおにぎりは売り切れていて、私は妻が買ってきた天津飯を選んだ。妻はラーメンを食べながら「汁はどこに捨てたらいいのか…。もっと深く考えるべきだった」としきりに反省している。私が残った汁を飲み干し、妻の窮状を救った。
午前中3面のコートを使っていたのを、決勝では中央1面とし、会場全体が一つの試合に集中することになった。
驚いたのは決勝戦の演出。マイクの音響テストで「エッ、エッ、エッ」と大きな音が会場に流れると、子どもたちが笑って同じ言葉を返す。まるでクィーンのステージ、フレディ・マーキュリーと観衆のやり取りのようで面白かった。
会場を盛り上げる音楽が流れ、選手1人1人の名がアナウンスされると、選手はスチームの噴射に続いて軽く会釈してコートに走る。
これは一体何の大会なのか娘に確認する。県西部地域のスポーツクラブの大会だと思っていたら、県の代表を決める大会だった。優勝チームが全国大会に進出し、2~5位が東海大会へ進む。たまたま西部地区のクラブチームが多く勝ち残ったという。
孫のチームは準優勝。こういうステージにいることが凄いと思った。カメラを2台使って1,000枚以上撮った。数打てば当たるような気がして連写。もちろん孫ばかりではなくチームメイトも撮った。1人でも多くの人が喜んでくれればいい。
そんな話を友達にしたら「孫の運動神経は誰に似たのか?」と聞かれた。私の運動神経が発達していないのは周知で、私の父、妻の母が長らくスポーツを続けていたことに思い至った。
妻は小学生の時に陸上競技記録会に走り幅跳びで出場した。三女は短距離走、持久走、走り高跳びに出場。友達は走り幅跳びと高跳び。別の同級生も走り幅跳び。そういう人が身の回りに何人もいることを知り、出場していない私の方が例外なのかと思ってしまったが、そうではないらしい。
バスケットボールをしているのは二女の子で、二女も足は速かった。高校生の時に自転車で通学している途上、車に追突され、自転車はグニャグニャになったが、二女は瞬間的に飛び降りて無傷だった。私なら即死していたと思う。
運動ができる人は小さい時から輝いていたなぁと思うけれど、望んでも叶わないことは山のようにある…いや、叶わないのがほとんどで、もう生きているだけで十分幸せだと思っている。
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