陶芸教室の先生が制作を呼び掛けたランプシェードが焼きあがった。
白石さんちの猫なので苗字は「白石」に違いないが、そういえば名前を聞き忘れていた。ずっと昔に聞いたのかもしれないが思い出せない。
粘土コネコネしたのは1か月前で、作ったことを忘れかけていた。歳をとると色々なことをすぐに忘れてしまう。
よく見るとちょっと違うが誤差の範囲内か…。いや、まあいい。
下から見上げた方が、ふてぶてしさが伝わってくる。
尻尾は実物からかけ離れてしまった。
ランプ台に漆を塗って、ホームセンターで買った器具とランプを取り付けた。20Wくらいがちょうどいい。
点灯すると別の動物になる。獰猛な感じ。
噛みつかれそうだ。
尻尾はコブラのよう。
白石さんに名前を尋ねたら「ファズ」とのことだった。ファジーの略。
小さい時は「埃」のようだったとのことで、猫か「埃」か見分けがつかないくらい曖昧だったということか…。
今は「埃」というよりも「誇り」を感じさせるほどに立ち居振る舞いは堂々とし、飼い主同様に貫禄がある。
今度、白石ファズさんに出来栄えを見てもらうことにしよう。
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