幸せを数える日 11月16日

懐かしい時を求めて

水曜日は娘が孫にピアノを教える日で、夕方になると娘と孫たちが、ぞろぞろと我が家に集まってくる。

ピアノレッスン後の夕食は、伝い歩きを始めた幼子も加わり、賑やかさを超えてしっちゃかめっちゃかな感じ。

夕食のメニューをどうするか、妻から相談を受ける。子どもと大人が共に楽しめるものにしないといけない。

「そうだね。手巻き寿司がいいんじゃない」と答え、決定。

子どもたちの声やピアノの音は、夕飯時に相応しくないのではなどど硬く考えていても、ビールを飲み、レモンサワーを飲み、黒糖焼酎を飲み、梅酒を飲むうちに、すっかり周囲の雰囲気に溶け込んで楽しくなってしまう。

今日も女7人、男1人。珍獣を見るかのように孫を観察する。

もうすぐ1歳になる孫も、不思議そうに私の顔を見る。

漆は良いものが作れず、お話づくりも中断している。ギターもピアノも弾く気がしない。一体何のために長い休暇を取得しているのだろうと暗い気持ちになる時もある。そんな時は過去を振り返ることが多く、良くないことばかりが思い返される。

それでも、子や孫と一緒にいると、自分の駄目なところが全て許されてしまう感じがする。気にしている些細なことが消え、もっと大きな渦の中に取り込まれている感じがする。

これはきっと幸せだと思ってみる。これからは幸せを拾い、数え、それが続くよう努力することこそ、私に欠けていて、やらなければいけないことだと思った。

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