蝶の螺鈿時計

貝を切り出す

  • 宴席で食べた鮑の貝殻を大切にとっておきました。今回もそれを使います。
  • 型にする蝶のシールを貼り、大枠で切り出します。
  • 切り出しには電動ルーターを使います。ルーターを万力で固定し、貝を手でつかんで動かします。
  • 粉塵が飛び散るので囲いをします。粉塵を吸い込むと体に悪いと思うので、マスクをします。
  • アクリル板の骨組みに、傘の布をリメイクしたものを掛け、この中に手を入れて電動ルーターを操作します。
  • 細かいところはヤスリを使って成型します。

貝や時計のパーツを埋め込む穴を掘る

  • 中心に穴を開け、時刻表示の位置を決めます。
  • 裏側に時計パーツをはめ込む穴を掘ります。ノミを使いました。
  • 貝が厚いので、しっかり固定するため、木を掘ります。

漆を塗って貝をはめ込む

  • 生漆を塗り生地を固めます。木目が綺麗にでました。木目を残す塗り方をしようかなと迷いましたが、当初の計画どおり進めます。
  • 砥粉と水、米糊、生漆を混ぜて塗り、下地とします。
  • 生漆を塗ります。
  • 掘った穴に貝がピッタリ合うよう、印をつけておきます。
  • 生漆と呂色漆を混ぜたものを接着剤にして、貝をはめ込んでいきます。
  • 漆風呂に2~3日入れて乾燥させ、貝をしっかり固定させます。
  • 呂色漆を全面に塗ります。
  • 乾燥したら耐水ペーパーで研ぎます。見た目は良くありませんが、表面はツルツルしています。
  • そしてまた呂色漆を塗り研ぎます。貝と木の表面が同じ高さになるまで塗りたかったのですが、貝が平らではないので、半分ほどで良しとしました。10回くらい塗りましたでしょうか。
  • その後、上ズリ漆で拭き漆を行います。
  • 拭いた漆も研ぎます。
  • 拭き漆を3回行うとこんな感じになります。艶がでました。

表面を研ぐ

  • 貝の表面を耐水ペーパーで研ぎます。
  • 貝が金から銀に変わりました。
  • 胴擦粉と菜種油を混ぜ、消しゴムに巻いた綿で全体を研ぎます。
  • 細かい傷が消えていきます。
  • やっと漆らしくなりました。
  • ここから3回、上ズリ漆で拭き漆をします。
  • 呂色漆を塗ってさらに研ぎます。
  • 角粉と菜種油を混ぜ、貝の表面を研ぎます。

拭き漆をする

  • 最後に上ズリ漆で拭き漆をします。
  • 時計のパーツを取り付けます。

できあがり

  • 壁にかけて完成です。

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