革を縫い合わせる時に使う器具をネット上で見つけました。
その画像を見ても、最初はよくわからなかったのですが、だんだんと、大変便利なものに違いないことがわかってきました。2500円くらいします。
ふと自分でつくることができるのではないかと思い、使えそうな材料を家の中で探しました。
何となく買っておいた端材が役に立ちそうです。
ネジは近所のハードストックで買いました。
ネジを締めたり緩めたりすることができるよう、蝶ボルトを探しましたが、私が探していた7.5㎝以上の長いものは無く、店員に相談すると、「ノブスター」(26-042 8㎜ ㈱大里)という器具を取り付けることで解決できることがわかりました。
短髪でいかつい風貌の店員なので、これまで尋ねたことはなかったのですが、思い切って話しかけてみるととても親切で感じ良く、知識が豊富で感動してしまいました。これからはこの人に色々教えてもらおうと思いました。
蝶ボルトを通す穴を開けます。
ボルトを受けるナットが出っ張って机を傷つけることがないよう、溝を掘って隠れるようにします。
あとはネジを使って組み立てるだけ。
上の部分は蝶ボルトを緩めれば好きな角度に回転できます。
ボルトの溝で革を傷つけないよう、パイプを被せました。パイプは何の部品だったか忘れましたが、何かに使えるのではないかと、もう10年も前から保管しておいたものです。やっと活躍の場となりました。
皮を縫い合わせる際、表から通した糸は、次に裏から通すわけですが、この器具で固定すれば、その都度革を表にしたり裏にしたりしなくてもよくなります。
針を2本同時に通すことはしませんが、こんな感じというイメージを理解していただくため、次の写真は左右から針を入れて撮りました。
もう一つ、板の端を削って道具をつくりました。
これは針と糸を抜く際に、革を押さえるためのものです。
今回は、麻糸16番の5という太い糸を使っているため、簡単に針と糸が抜けないのです。
この器具(ステッチングポニー)を購入した人の口コミに、「もっと早く買えばよかった」というものが見受けられましたが、私は「もっと早くつくればよかった」と思いました。
作業効率は格段にあがりました。
クラフトの面白さは、道具をつくることにもあると思います。
漆を漉す際に使う器具をつくったことを思い出しました。買うと2万円以上しますが、酒瓶が入っていた木箱などを使って、ほとんどお金をかけずにつくることができました。
自分でつくれば自分で修理や改善ができるのもいいと思います。
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