昨日せっかくジャコウアゲハを撮ることができたというのに、飛翔写真のピントが甘いため、カメラの設定などを確認し、今日も出かけることにした。
OLYMPUS OM-D E-M1 MarkⅢ
私が最近使っているカメラはオリンパス。中古で程度が良いものを子どもの頃から世話になっているカメラ店に探してもらった。それ以前はニコン一筋。大学生の時にアルバイトをしてNikon M3を買ったのが最初だ。それがコロナ禍に昆虫を撮るようになり、オリンパスの特別な機能が欲しくなった。
一つは「深度合成」。例えばテントウムシを接写する場合、眼にピントを合わせると、翅の模様にピントが合わなくなってしまう。それをこの機能を使うと、ピントの位置をずらしながら連写して合成してくれる。眼にも翅の模様にもピントがあった合成写真が出来上がる。
もう一つは「プロキャプチャー撮影」。花で蜜を吸うアゲハチョウが飛び立つ瞬間を撮影する場合、どうしてもシャッターを押すのが遅れてしまう。それをこの機能を使うと、シャッターを半押ししてピントを合わせておけば、シャッターを押すのが遅れても、シャッターを押す前の画像が何枚も連写されているから不思議だ。
しかし今日は飛翔している蝶を撮りたいので、どちらの機能も使わない。その代わりに、照準器という器械を使う。
M.ZUIKO DIGITAL ED 300mm F4.0 IS PRO
レンズはM.ZUIKO DIGITAL ED 300mm F4.0 IS PRO。1270グラムと重いが、手振れ防止機能により、手持ち撮影でも全くといってよいほどブレない。マイクロフォーサーズカメラだから、普通の35ミリカメラに換算すると、2倍の600ミリレンズということになるが、最短距離1.4メートルの被写体を撮ることができる。そして解像度が高い。高額だがネットの口コミに「借金してでもこれにした方がよい」とあり決断した。素晴らしいレンズだと思う。撮った写真がそれほどでもないのは私の腕が悪いだけの話。
OLYMPUS ドットサイト照準器 EE-1
しかしながら600ミリレンズとなると拡大しすぎるため、被写体がちょっと動くだけで姿を見失ってしまうし、動かない被写体であっても捉えるのは容易ではない。それをカバーするのがこの照準器で、レンズを通した被写体ではなく、肉眼でファインダーの外も見ながら動く被写体を追うことができる。
といいながら、私は撮影に成功していない。被写体の距離により照準器の角度が変わり、フレームに被写体が入らないことしばしばである。フレームに入ったと思えばピントが甘い。訓練が必要だ。
翅が欠けているが美しい。
ヒドリガモが飛んできたので振り返って適当にシャッターを切ったら、割りといい感じに撮れた。
OLYMPUS TG-6
最初に入手したオリンパスがこれ。このままで水中写真を撮ることができるようだが、怖くてやれない。それなら少々の雨くらいなら平気だろうと、雨の日に昆虫を撮ったりした。「顕微鏡モード」で接写すると面白い写真が撮れたりする。ちなみに「深度合成」機能もある。
レンズを数センチまで近づけても逃げなかった。
蛹はまだまだたくさんある。明日も何頭も羽化して旅立っていくのだろう。また明日も会いに行くことになるのかなぁ…
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