心を拓くことば 1月1日

懐かしい時を求めて

私の長期休暇も残り5か月になった。

就職先はH先輩から声を掛けられたのがきっかけで、先輩の後任になる予定であるが、先輩の功績を考えると大きな不安があった。

そう思っていたところ、数日前に先輩と一緒に働いているNさんからメールが入り、何気ない話をする中で、私がその組織に加わることを楽しみにしていると言ってくれた。「K君にはエネルギーがあるから」と言われた。…社交辞令としても…待っていてくれる人がいるんだ。

その日から数日、働いている夢を見るようになった。「これなら長く働ける」と安心して働いている夢。

就職に対する不安がNさんの言葉で軽くなった。

6年ほど前に管理職に昇格した時、就任先の上司に挨拶し「おまえなど歓迎していない」と言われたところからすると、180度反対の言葉をいただいたことになる。

もっとも「歓迎していない」という言葉を気にするようになったのは比較的最近のことで、その言葉と古い友達が去っていくことに符合のようなものを感じたからだ。

去る人は縁がないものと考え、どこまで孤立するのか自分を客観視してきたが、不思議なことに新たな縁でつながる人が現れる。まるで壊れた血管組織を補うよう、新たな毛細血管が発達するかのようである。

つながるのは直接的な人間ばかりでなく、芸術家の作品を通じての人もある。その時代に思いを巡らすことで、思考の世界が広がってきたように思う。

今は春が待ち遠しい。

働ける最後の機会だろう。自分らしさを出して思う存分働いて、少しでも人の役に立てればと思っている。

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