プリシラ・アーンを聴きながら 7月18日

懐かしい時を求めて

毎日こう暑い日が続くと冬の方がマシではないかと思ったりもする。寒ければ衣服を着こめばいいけれど、暑いのは電気を使わないと凌げないからお金がかかってしまう。

少し前からプリシラ・アーンを毎日聴くようになり、はて、どこで彼女の音楽を知ったのだろうかと、思い出すのにしばらく時間がかかった。「アマゾンミュージック」かとぼんやり思っていたが、たまたま手に取った図書館のCD「Jazz Woman – Relax Time」の1曲がきっかけだったことを思い出した。

多くのジャズ・ウーマンの曲を集めたアルバムの中で、アーンの歌は他とは全く違っていた。だから1曲目に収録されているのかなと思う。

ジャズというよりはフォークを感じる。アーンという名前は韓国系の母親のラストネームだそうで、オールド上海カフェのマスターが言った通りアジア系の名前だった。アメリカで生まれ育ったようだが、曲にアジアを感じることがある。

毎日台所に立ち、まずはブルートゥース・スピーカーのスイッチを入れる。アイフォンでアーンの曲をスタートさせる。

2枚のアルバムを繰り返し聴いてきた。「A GOOD DAY」と「Fine On Tha Outside」。

「A GOOD DAY」に付属している解説(2008年7月11日、内本順一)に、「遠い昔に見た夢。形の伴わないはずのそれを、彼女はそこに絵(歌)にしてみせる。フンワリゆっくり動いて行く雲のような浮遊感を持った歌声は、聴く者にもいつか見た夢を思い出させる」とあり、まさにその通りだと思う。

アーンの歌声に、今生きていることの幸せを感じる。今日は良い日で、明日もきっと良い日になることを確信する。大いなるものに包まれ満たされ、他に欲しいもの必要なものはないと感じる。

もっとアーンの曲を知りたくて手に入れたのが「When You Grow Up」と「Home – My Song Diary」。毎日の調理の時間がいっそう楽しみになってきた。

アルバムの写真を見ると、4枚いずれも同一人物に見えないくらいに違う。それがまた魅力的だと思う。

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